読んダラ日記 俺の俺による俺様のためのダイアリー
■2013年04月26日 [書籍の類]

あとのない仮名

  • [著] 山本周五郎
  • [刊] 新潮文庫
  • [入手経路] 貰い物
  • 俺満足度:★★★☆☆

NHK木曜時代劇は俺が楽しみにしている数少ないTV番組の1つなんだが、今回の「猿飛三世」は人糞すぎる。大阪放送局が原作なしで制作? 公共の電波に乗せるレベルじゃねぇぞ。真面目にやれよNHK。

んで。引き続き山本周五郎、今回のは普通に時代モノの短編集で玉石混淆で読めたり読めなかったり落差激しい。読めた筆頭は超多忙な主人公のこっけいモノ「主計は忙しい」。文章まで忙しくて引き込まれた。逆に全くダメだったのは表題作。最晩年の作品らしいんだけど、なんかもう、こんなの、書かないほうがよかったんじゃないかなぁ。

作家って晩年になると面白いものを書けなくなるのがお決まりのパターンだけどさ。悲しいことに周五郎も例外じゃなかった。