読んダラ日記 俺の俺による俺様のためのダイアリー
■2013年10月30日 [書籍の類]
凶刃 用心棒日月抄
- [著] 藤沢周平
- [刊] 新潮文庫
- [入手経路] 手持ち
- 俺満足度:★★★★☆
最近どうにも昼間から酒が飲みたくなって困る。ストレスゼロでお気楽に幸せな毎日を送っているのに、なんとゆーか、こう、身体が酒を欲している。もう飲むしか……。
んで。手持ち藤沢周平のラストを飾る“用心棒シリーズ”最終巻は今までと毛色の違う長編ミステリー。前作から16年後、初めて脱藩じゃなく公務で江戸に出張した又八郎が藩主側室の出生を巡る暗闘に巻き込まれちゃう。佐知はおばさんだし相模屋は卒中で死ぬし細谷源太夫なんてアル中になって用心棒稼業に戻ってるしで時の流れの残酷さを感じさせる。もちろん面白いんだけど、基本的に別れがテーマということ+これで完結しちゃうことが合わさって寂寥感がスゴい。寂しい。もっと読みたい。
このシリーズはどうせまた読みたくなるから捨てずに取っておこう。