読んダラ日記 俺の俺による俺様のためのダイアリー
■2015年07月01日 [書籍の類]
散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道
- [著] 梯久美子
- [刊] 新潮文庫
- [入手経路] 古本
- 俺満足度:★★★★☆
祖父が生前、部屋にアロヨ大統領の写真を飾って「いい女だなぁ」と言ってたのを思い出した。祖父の血を一番濃く継いだと言われる俺がフィリピン娘と結婚したのは必然だったんだ。
んで。硫黄島で米軍を恐怖のズンドコに陥れた栗林忠道中将の話。第37回大宅賞受賞作。硫黄島の戦いのみにフォーカスして、栗林中将の厳しくも頼れる指揮っぷりを存分に追ってるんだけど、マメに出してた家族宛の手紙からは優しいパパの顔が覗くっていう構成で泣かせに来た。理想の上司の下、一致団結してベストを尽くしたんだけど結局みんな死ぬって悲壮感がとてもいい。文章も上手いし、どうせならもっと長くもっと詳しく書いてほしかった。もっと読んでいたかった。
俺、これから尊敬する人物を聞かれたら栗林忠道中将って答えることにするよ。