- 池波正太郎
- 新潮文庫
- 手持ち
某クイズ番組の後始末でストレス溜まりまくり。そりゃ一義的には俺の失敗なんだけど「なにがあっても任せろ」って大口叩いてた上の奴が全責任を被せようとしてきてイライラ。10年以上やってきた仕事だけど、もう断る。
んで。引き続き時代物ラノベ第3巻。このあたりで今後のシリーズを支える主要登場人物のキャラ付けが定まってきた。中でも際立つのはやっぱり三冬さんだよね。男装、令嬢(田沼意次の娘)、剣の腕も立つ(井関道場の四天王)という、まさにラノベでしかお目にかかれない安易なチート設定だけど、ここまで恥ずかしげもなく真正面から出されちゃうと好きにならざるをえない。
なお、文章力は相変わらず低め。それはもう、恐ろしく低め。
- 池波正太郎
- 新潮文庫
- 手持ち
某クイズ番組スマホ大会の準備期間に空自コスプレ大会が重なり、昼間走って夜はシステム構築という修羅場の末、本番で鯖落としてもた。てへっ。ま、最後まで仕様変えまくりのぶっつけ本番じゃこうなるわ。俺さんざん警告したよ?
んで。引き続き時代物ラノベ第2巻。さすがに代表作だけあってそれなりに面白いんだけど、この時点で早くも池波節が炸裂しつつあり、ページ下半分の余白が増えてきた。まぁ、後年の作に比べたら真面目に話を考えようとしてる姿勢は見えるし、ちゃんと書こうとしてるのがわかるから悪くは言いたくないけど、今になって読み返すと、この時点で既に終わりの始まりだったのがわかる。
やっぱ問題は文章力、というか、もっと以前の国語力のなさだなぁ。文筆家としては拙すぎる。
- 池波正太郎
- 新潮文庫
- 手持ち
妻が3年ぶりに髪を切った。腰まであったのをばっさりショートカットに。切り終わった帰り際、美容師さんが俺に一言。「お嬢ちゃん何年生?」 ……にじゅうろくさいです……。
んで。満を持して、というか、いよいよ未読棚から片付けたくなった手持ちの時代物ラノベ。20年ぶりくらいに読んだけど、記憶に違わず頭使わない話の連続で疲れなくていいねぇ。なにせずっと小兵衛のターンだし、ピンチとかないし。序盤ってことでさすがの池波も真面目に書いてる時期だから悪くない。そういえば、三冬さんって初回から登場してたのね。
こっから全16巻+番外編があるから、しばらくは次になに読むか悩まなくて済むのは助かる。楽しめるかどうかは別にして。
- 筒井康隆
- 新潮文庫
- 古本
某クイズ番組のスマホ大会、事前シミュレーション開始。ユーザに流れを教えると同時にシステムの動作確認を兼ねるのが本来の姿だったんだけど、実はシミュ専用に書き下ろしたプログラムなのよね。だって本番の仕様が決まってないだもん。
んで。続けざまの筒井は、また比較的最近の作品で老人バトルロワイヤルな長編。高齢者福祉を皮肉った設定の筒井らしいハチャメチャ話だけど、やっぱし若い頃の滅茶苦茶加減に比較するとかなり落ち着いちゃったなぁって感じ。でもこれはまぁ良い意味での落ち着きで、昔の長編のように変にメタに走ったりせず、最後までちゃんとストーリーを書ききってくれて面白かった。
なにげに俺も相応に歳を取ってるのかも……いや、そんなはずはない。
- 筒井康隆
- 新潮文庫
- 古本
そろそろ某クイズ番組のシステムがスケジュール的に本気でヤバいんだけど、こんぴゅーた素人のPが全く危機感を感じてないどころか今になって思いつきでアイデアを次々と出してくる。悪い予感しかしない。
んで。続けざまの筒井作品は比較的最近のヤツ。ジュブナイル、と思わせておいて実はちゃんとしたファンタジーだったからいい意味で期待を裏切られた。舞台はヒャッハー状態になった近未来の日本。左腕が不自由な主人公の愛ちゃんが父親を探して旅に出る。彼女の左側には、いつも誰かがいて守ってくれる、というラゴス系の冒険ファンタジー。筒井の場合、ドタバタしないちゃんとしたファンタジーは新鮮でいいね。
恥ずかしいから小声で言うけど、こういうの大好き。
- 筒井康隆
- 角川文庫
- 古本
某クイズ番組のスマホ大会向けシステムを7年ぶりに大きく仕様変更することになったんだけど、本番まで3週間を切った本日の時点で未だ最終仕様が決まってない。もう間に合う自信ない。
んで。未読の在庫が乏しくなってきたので久々の筒井康隆。これが非常に残念なことにつまらないほうのSF長編だった。俺だってパロディとかドタバタが嫌いなわけじゃないんだけど、最低限の論理性というか整合性を保ってもらわないと楽しめない。筒井のこれ系の小説を読むたび、一生懸命キチガイのふりをしてる常識人の姿が透けて見えるようで、ちょっと哀れに感じてしまう。
これを面白いと感じるのはどんな層なんだろうか。本気で不思議。
- 梯久美子
- 新潮文庫
- 古本
祖父が生前、部屋にアロヨ大統領の写真を飾って「いい女だなぁ」と言ってたのを思い出した。祖父の血を一番濃く継いだと言われる俺がフィリピン娘と結婚したのは必然だったんだ。
んで。硫黄島で米軍を恐怖のズンドコに陥れた栗林忠道中将の話。第37回大宅賞受賞作。硫黄島の戦いのみにフォーカスして、栗林中将の厳しくも頼れる指揮っぷりを存分に追ってるんだけど、マメに出してた家族宛の手紙からは優しいパパの顔が覗くっていう構成で泣かせに来た。理想の上司の下、一致団結してベストを尽くしたんだけど結局みんな死ぬって悲壮感がとてもいい。文章も上手いし、どうせならもっと長くもっと詳しく書いてほしかった。もっと読んでいたかった。
俺、これから尊敬する人物を聞かれたら栗林忠道中将って答えることにするよ。