
- ニュートンプレス
- 月刊誌
つい先日『ニュートン』バックナンバー3年分が本棚から溢れたから地元の中学校に寄付してきた。妙に感謝されたので持っていってよかった。
んで。特集「世界遺産ジャーニー」はガッカリなカタログ記事。42ページで149カ所だから単純計算でページ当たり約3.55カ所。並べただけ。ただ今月号は特集以外が面白かったから救われた。「春告げるサクラの科学」でソメイヨシノの自家不和合性を理解したり「ヒトは冬眠できる」で冬眠の神秘を垣間見たり。一番面白かったのは表紙を開いてすぐに載ってる「家庭でできる科学実験シリーズ」という日本ガイシの企画広告。お題は「過冷却」。衝撃的だった。
竹内均の「GEOGRAPHIC」はいつものように他の追随を許さぬつまらなさ。テーマが壮大すぎてまとまりを欠いていることに気づいてほしい。
- 池波正太郎
- 新潮文庫
- 手持ち
また池波のシーズン到来。毎度のことながら憂鬱だ。
んで。戦国メインの歴史短編オンリー。史実の面白さを台無しにする池波得意のトンデモ創作超人キャラが出てこなかったので、大した話じゃなかったがそこそこ読めた。池波の本をこんなに楽しめたのはいつ以来だろか。
池波は忍者と盗賊と創作キャラと「筆者」と江戸時代を外したほうがいいと思う。

- 文林堂
- 月刊誌
自衛隊ネタだったので3ヶ月ぶりに買ってみた。
んで。特集は「練習機T-2の終焉」。国産初の超音速機もついに用廃か。初めてT-2を見たのは入間だった。ブルーインパルス。86よりも速くて格好いいけどプロシージャターンに異常に時間かかったっけ。自衛隊マニアへの道を決定づけた想い出の機体だけに、用廃は寂しいなぁ。
特集以外の記事は例によってピンと来なかった。読めたのはコマンチ開発中止くらいかな。メカに関係ないページが多すぎだ。
- 筒井康隆
- 文春文庫
- 新本
まだ筒井。一気に読むのがコツなのだ。なんのコツだか知らないけど。
んで。ジャズなんて大嫌いなのでしばらく逃げてた短編集。でも恐れていたほどジャズは関係なくて普通に読めた。短編12本が全部終わったのになぜかまだ半分残ってて、なにが始まるのかと思ったら壮絶なページ稼ぎだった。「付録・ディスク解説」と題して各作品に関連するレコードを鈴木琢二とかいう人が紹介するというもの。普通に読めたけど筒井じゃないので困った。さらに余ったページは山下洋輔による解説だよ。46ページにわたる大長編。これが驚愕のつまらなさだったのでサクッと飛ばした。だからジャズはダメなんだ。
山下洋輔の名前を見るたびベイの大ちゃんAAが浮かぶぞ。キュムキュム。
- 筒井康隆
- 文春文庫
- 新本
まだ続く筒井。今回のは筒井の周囲を恐怖のズンドコに突き落としたという噂の日記。
んで。サラリーマン時代から始まり駆け出し作家時代、売れ始め時代を経て現在に至る感じ。思ったほど波乱な生活じゃなくて意外。小説書いて酒飲んで子供と遊んでの繰り返し。親バカすぎなのが若干ウザい。一部、公開を前提とせずに書かれた日記があってツラかった。筒井も書いてる通り読者を楽しませるための日記じゃないからなぁ。
よく登場してた息子の筒井伸輔って画家なのね。どんな絵を描くのかググったら……全く理解できない。
- 筒井康隆
- 文春文庫
- 古本
予告通りまた筒井。これも古本。ピンと来なかったから寝かせてた。
んで。「美藝公」は世襲制のトップスターのようで、想像を絶する完璧超人。舞台は映画大国として戦後復興を果たした架空の日本。全てが映画中心の牧歌的な平行世界だった。現実の日本を皮肉っていたところは筒井的だったけど、全体に毒が薄かった。
俺は今の日本も好きだけどなぁ。御国のために死ねますか? 俺は死ねそう。
- 筒井康隆
- 新潮文庫
- 古本
ずっと探してた筒井の文庫をブックオフで発見、新潮文庫を比較的削らない東村山店は偉いと思う。
んで。高校時代に読んだことある。当時は面白さがわからなかったけど改めて読んでみたら面白かった。少しずつ大人の階段を上ってる俺。中編「筒井順慶」は順慶の子孫という設定の筒井康隆が順慶を書く話。多重虚構でメタメタした歴史物だった。「筒井順慶」の他に短編が3本。ノッてた頃の作品のようで粒揃いだった。
ここからも筒井が続くよ。
- 筒井康隆
- 新潮文庫
- 古本
入手できてない筒井康隆の文庫は20冊弱。全て絶版。ここまでくるとなかなか出会えない。そんな中ブコフ105円棚で状態良いのを発見。
んで。新潮から出た全集用の月報として書かれたエッセイ集。毎回なぜか唐突に接続詞から始まる。改行がない。脈絡がない。という奇妙な全24回。毒々しくてけっこう笑えた。山藤章二のイラストに生気が感じられなかったのはなぜだろう。
あ、ブックオフに言いたいことがある。新潮文庫は削らないでください。紐しおりが切れてると買う気になりません。
- 上野正彦
- 角川文庫
- 古本
同じ作家を続けて撃墜するのが読んダラ流。今日も検死で手持ちの上野終了。
んで。ベーシックなショートエッセイ集だった。唐突に小説が始まったり似たような対談が続くようなこともなかったから比較的落ち着いて読めた気がした。角川文庫の上野では4冊目にして初めてまとも。中身は既出ネタばっかりだったけど。
これ以降にも何冊か出てるみたいだけど、少しは新ネタあるんだろうか。
- 上野正彦
- 角川文庫
- 古本
ブックオフに行ったら105円棚にあったから買ってみた。
んで。史上希に見る大失敗の対談集。対談相手は検死に関係のない人ばかり。おかげで毎回“ゲストがホストに”同じような質問を繰り返して同じような答えが返される。ホストが専門家でゲストが素人、話題はホストの専門分野っていう段階でおかしいことに気づいてほしい。
この本を企画した人間がなにを考えていたのか小一時間と言わず問いつめたい。








