読んダラ日記 俺の俺による俺様のためのダイアリー
■2008年05月21日 [書籍の類]
サイゴンのいちばん長い日
  • 近藤紘一
  • 文春文庫
  • 古本
俺満足度:★★★☆☆

迷った末に復帰してみた5年ぶりのヴァナ・ディール。拡張ナシの初代パッケージだけど、特に問題はないみたい。めくるめくソロ冒険の始まりだ。

んで。サイゴンから来た人のデビュー作。ベトナム戦争のトリを飾るサイゴン陥落を現地住民視点で見ちゃった話。ドンパチ不足なのが残念だったけど、それでもベトナム人の嫁と連れ子の話なんかよりは面白かった。大宅賞はこっちにあげるべきだったんじゃなかろうか。

そういや韓国人はベトナムでも嫌われ者だったらしい。世界中どこに行っても嫌われる韓国人。これは、もはや一種の才能だな。

■2008年05月17日 [書籍の類]
サイゴンから来た妻と娘
  • 近藤紘一
  • 文春文庫
  • 古本
俺満足度:★★☆☆☆

唐突にFF11をやりたくなったのだ。5年前に遊んだ時は2ヶ月で飽きて止めちゃったけど、今なら楽しめそうな気がする。どうしよっかなぁ。

んで。サンケイ新聞のベトナム特派員が現地で調達して日本に持ち帰った嫁と娘の話。第10回大宅賞受賞作。出会いから始まって、日本での生活とか娘(嫁の連れ子)の子育てのこととかで文化の違いが云々と書いてるわけだが、単にのろけてるだけのような気もする。

そもそも相手がベトナム人じゃ全然興味湧かないの。

■2008年05月15日 [書籍の類]
新西洋事情
  • 深田祐介
  • 新潮文庫
  • 古本
俺満足度:★★★☆☆

お仕事でWin2003をいじる機会があったので、メディアサーバを使って動画ストリーミング鯖を立ててみたら超簡単だった。けっこうやるじゃんMicrosoft。

んで。元日航広報部次長の70年代ヨーロッパ駐在エッセイ。第7回大宅賞受賞作。ロンドンやらパリを舞台に、東西の文化の違いから来る笑い話とかそいういうの。とんでもなく面白いってわけじゃないけど、軽妙洒脱な文章でけっこう楽しく読めた。バードウォッチングという趣味があると知って驚いてたりして、なんだか時代を感じるぜ。

あれだな。大宅賞狙うなら海外駐在エッセイがオヌヌメ。

■2008年05月13日 [書籍の類]
黄昏のロンドンから
  • 木村治美
  • 文春文庫
  • 古本
俺満足度:★★★☆☆

いつも通り仕事して、いつも通り帰宅して、いつも通り晩酌して、いつも通り寝る。そういう日々。喜びもなければ殺意もない。感動不足が深刻化。

んで。ロンドンで暮らしてみた駐在家族のエッセイ。第8回大宅賞受賞作。買い物のこととか住宅事情とか子供の学校の話とか。俺はロンドンなんて行ったことないが、さすがコモンウェルスだけあってオーストラリアと似てる部分が多かった。おかげですごく共感できたよ。インパクトには欠けたけど面白かった。っつーか8ヶ月しか住んでなかったのに細かいとこまでよく見てるな、この人。

それにしても大宅賞ってこういう海外生活密着型エッセイ大好きだな。

■2008年05月10日 [書籍の類]
私を抱いてそしてキスして エイズ患者と過した一年の壮絶記録
  • 家田荘子
  • 文春文庫
  • 古本
俺満足度:★★☆☆☆

ゴールデンウィーク後、初の週末。このままずっと休んじゃいたい気分だよなぁ。仕事したくないよなぁ。来月は休むとしよう。

んで。アメリカでエイズ患者支援のボランティアをやったら情が移ったのでエイズ患者への差別をなくそう、とかいう話。第22回大宅賞受賞作。文章は読みやすかったけど、別に面白くもなんとも。明確に理解できたのは、エイズが治療法のない高致死率の伝染病だということくらいか。

“君子危うきに近寄らず”という言葉がある。つまり「私を抱いてそしてキスして」と言われても絶対やだ。

■2008年05月08日 [書籍の類]
下下戦記
  • 吉田司
  • 文春文庫
  • 古本
俺満足度:☆☆☆☆

いつの間にか完成していた那須の別荘を見てきた。安普請なのは隠せないが、縁側とか土間が古民家風でよさげな雰囲気。問題は公共の交通機関で辿り着けないことだな。ダメじゃん。

んで。支援者もどきが書いた胎児性水俣病患者たちの生の声みたいなもの。第19回大宅賞受賞作。確かに赤裸々ではあったけど、文章は下手だし内容はまとまりに欠けるしで、読んでいて不快。これ本当にプロの物書きか? 材料をそのまま並べるんじゃなく、もう少し調理してから本にしてくれ。

これが大宅賞受賞作だとはとても信じられない。“著者がその場にいた”ことを重視しがちな大宅賞だけど、それでもこれはないわ。

■2008年05月02日 [書籍の類]
朽ちていった命 被曝治療83日間の記録
  • NHK「東海村臨界事故」取材班
  • 新潮文庫
  • 古本
俺満足度:★★★★

ついさっき前の本を読み終わったのに、なんかもう次のを読み終わっちゃった。このまま勢いに乗りたい。

んで。東海村の核燃料加工施設で、横着したら臨界しちゃって大変だった人の治療の話。病院に担ぎ込まれた直後は、けっこう普通に治っちゃうかも? という感じだったんだけど、3週間が経過したあたりからスゴい勢いでダメになってた。細胞が再生しなくてズンドコ悪化よ。『朽ちていった命』というのは言い得て妙。これは読み始めたら止まらない。

まぁなんだ。人類の科学力が「被曝? バファリン飲んどけ」くらいに発展しますように。

■2008年05月02日 [書籍の類]
ガンと戦った昭和史 塚本憲甫と医師たち
  • 塚本哲也
  • 文春文庫
  • 古本
俺満足度:★★★☆☆

GW狭間の平日は、開発してるアプリのインストール手順を確認したりPostfixをいじったり。まったりペース。

んで。ガンの放射線治療の権威の人の伝記。主にラジウム針でガンと戦いつつ、放医研所長、国立がんセンター病院長、同総長を歴任してたらガンで死んだ。書いたのが娘婿だから多少割り引いておいたほうがいいんだろうけど、けっこう立派な人だったっぽい。人名にルビが振られてないのが弱点。「憲甫」が読めなくて困ったぜ。※正解は“けんぽ”だった。そのままかよ。

まぁなんだ。人類の科学力が「ガン? パブロン飲んどけ」くらいに発展しますように。

■2008年04月28日 [書籍の類]
神々の沈黙 心臓移植を追って
  • 吉村昭
  • 文春文庫
  • 古本
俺満足度:★★★★

ゴールデンウィーーーーク。なので平日だけどお休み。サラリーマンじゃないから無給休暇なわけだが、仕事を休めるんならなんでもいいや。

んで。吉村昭の手持ち未読ラストは心臓移植の黎明期の話。アメリカのカントロヴィッツが史上初移植を狙ってたところを南アのバーナードがヤミテンで上がっちゃって、そこから世界中でいけいけどんどんの移植合戦が開幕。日本人医師も活躍してたよ。黎明期だけに、ほとんどの患者は移植後すぐに死んでたけど、みんなナイスチャレンジ。

俺の臓器提供意思表示カードは脳死でも心停止でも「全て提供」さ。使える部品は使っとけ。

■2008年04月25日 [書籍の類]
雪の花
  • 吉村昭
  • 新潮文庫
  • 古本
俺満足度:★★★☆☆

例によって通勤してると読書時間が増える。年間100冊の最低ノルマを達成するためにも、この機会を逃さずに冊数を稼ぐべし。

んで。まだ吉村昭が続く。江戸時代後期、種痘の普及に尽くした福井藩の町医者・笠原良策の話。先見の明で他藩に先んじて牛痘苗を持ち帰ったんだけど、官僚は仕事しない、藩医は既得権益を主張して妨害工作、庶民は庶民で種痘すると死ぬとか思い込んでてもう大変。でも最後はなんとかなった。

ぶっちゃけ大した話じゃなかったけど吉村昭らしい読みやすい文章だったし、けっこう楽しめた。