読んダラ日記 俺の俺による俺様のためのダイアリー
■2015年03月30日 [書籍の類]

サンダカン八番娼館 底辺女性史序章

  • [著] 山崎朋子
  • [刊] 文春文庫
  • [入手経路] 古本
  • 俺満足度:★★★☆☆

ようやくプロ野球開幕3連戦の生放送立ち会いが終わってグッタリ状態。試合前練習中のグラウンドに行けたりしたのは面白かったけど、連日の長時間拘束はツラい。SNSのシステムを作る時間が取れないよ……。

んで。今回も第4回大宅賞受賞作で、明治時代にボルネオ島サンダカンへ売り飛ばされた“からゆきさん”の話、と思わせておいて実際は当時のことを聞き出すために奮闘した話。さすがに娼妓の身売り話だけで大宅賞は取れない。本題は元からゆきさんのお婆ちゃん家に住み込んだ3週間のほうで、著者とお婆ちゃんの心が少しずつ通じていく感動的なストーリーだった。これは大宅賞。

お婆ちゃんの貧乏っぷりとか著者の行動にやり過ぎ感があふれてて、どんだけ話を盛ったのか真実を知りたくなること必至の一冊。