2015年04月 の日記
■2015年04月29日 [書籍の類]
ミカドの肖像 (下)
  • 猪瀬直樹
  • 新潮文庫
  • 借り物
俺満足度:☆☆☆☆

今年の里帰りは来月中旬に決定。新築した別宅がどんな感じなのか楽しみだ。不安なのは仕事(=ネット回線)のことだけど、もうチケット買っちまったから後戻りは出来ないんだぜ。

んで。5,000万円借用書手作りオジサンの書いた本の下巻は職場で拾ってきた。第3部で明治天皇の御真影についてふらふらと書いた後、終わり。構成も内容も行き当たりばったりで腰が定まらないなぁと思いながら読んでたけど、最後まで“天皇”という単語以上の共通点は現れず、とかく散漫な印象しか残らなかった。短編集じゃないんだから、もう少し一貫したテーマを設定してよ。

この人は、ものを書いてるより、入る入る言いながらカバンに5,000万押し込んでチャック閉まらないほうが似合ってると思う。

■2015年04月20日 [書籍の類]
ミカドの肖像 (上)
  • 猪瀬直樹
  • 新潮文庫
  • 古本
俺満足度:☆☆☆☆

バイトしてる妻の派遣先が少し近場の工場へと変更になったおかげで起床時間がゆっくりになった。それに伴い俺の起床時間も遅くなったので、朝のまどろみをより長く楽しめるってもんよ。

んで。5,000万円そのまま押し込みオジサンがずっと前に書いた本。第18回大宅賞受賞作。宮家解体のどさくさに紛れて土地を買い漁ってプリンスホテルを建てた堤康二郎&西武グループに関する第1部と、イギリスで作られたドタバタ風刺コメディーオペレッタ「ミカド」についての第2部で、以降下巻に続く。西武とオペレッタがどう繋がるのか全く見えてこない。おまけに文章けっこう下手。

ここまで読んだ限りでは駄作の匂いがプンプン。下巻で巻き返してくれるのを期待するしかない状態だなぁ。

■2015年04月12日 [書籍の類]
気がつけば騎手の女房
  • 吉永みち子
  • 集英社文庫
  • 古本
俺満足度:★★☆☆☆

フィリピン大使館で更新申請した妻の新パスポートが2ヶ月かかってようやく届いた。この遅さは、さすが後進国フィリピン。日本なら在外公館でのパスポート更新だってせいぜい1週間よ。

んで。せっかく東京外語大を出たのに競馬ファンが高じて気がついたら(?)騎手の女房になってた人の話。第16回大宅賞受賞作。ほんの少し普通じゃない体験を綴ったエッセイという面から言えばスゴく面白いってわけじゃないんだけど、嫌味のないさっぱりした語り口でストレスなく読めた。でも、あらあら幸せそうでなによりだねーと思って検索したら離婚してるじゃん。なんだそれ。

ところで、競馬にさほど興味のない俺はいつも吉永(VSOPの人)と福永(悲劇の人)がゴッチャになる。興味ないからどっちでもいいけど。

■2015年04月09日 [書籍の類]
テロルの決算
  • 沢木耕太郎
  • 文春文庫
  • 古本
俺満足度:★★★★

最近、肉料理が重たく感じちゃって毎日のように焼き魚を食ってたんだけどさすがに飽きたので鰯を天ぷらにしてみた。そしたらあらやだ、外さっくり中ふんわりでマジ美味。鰯リスペクト。

んで。社会党委員長を刺し殺した少年の話。第10回大宅賞受賞作。殺されたのは時の社会党委員長の浅沼稲次郎、殺したのは若干17才の山口二矢。昭和35年の古い事件だから今まで全く知らなかったけど、すんごく面白かった。とにかく山口少年の純粋さが感動的で、サヨクを刺し殺すだけでも素晴らしいのに裁判の前に自殺しちゃうんだから泣かせる。やるべきことをやって未練なく世を去るなんて格好よすぎで惚れるわ。

今の時代にも、またこういう子が出てきて民主とか共産とか社民の連中をサクッとしてくれることを望んで止まない。

■2015年04月06日 [書籍の類]
日本を捨てた男たち フィリピンに生きる「困窮邦人」
  • 水谷竹秀
  • 集英社文庫
  • 古本
俺満足度:★★★☆☆

このところ取り憑かれていた某CS放送の生番組は俺様システムを使って現場スタッフだけでSNSをハンドリング出来るようになったので、ようやく初めてのお休みを取れた。この調子でフェードアウトしたい。

んで。フィリピンに困窮した日本人がいる話。ほとんどの場合、日本で上手く生きていけなかった人がフィリピン人女性を追いかけて海を渡ったけど結局お金なくなってどうにもならなくなったパターンで、堕ちていく経緯がなかなか面白かった。自分で選んだ道なんだからほっとけばいいと思うけど、現地人の世話になるのは許せない。フィリピン人だって貧しいんだ。甘えてんじゃねぇ。

こういう日本人、俺の周りでも聞いたことがあるくらいだからマニラあたりにはかなりの数がいるんだろなぁ。迷惑かけてないことを祈るよ。

■2015年04月03日 [書籍の類]
洟をたらした神
  • 吉野せい
  • 文春文庫
  • 古本
俺満足度:☆☆☆☆☆

生放送のスタジオでツイートをピックアップしてタブレットに表示するプログラムが本日の放送に間に合ったのでホッとした。今後は現場の要望を聞いてバージョンアップしてくよ。

んで。古希を過ぎたお婆さんが大正~昭和初期の若き開拓農民時代の思い出を綴った短編エッセイ集。第6回大宅賞受賞作。若い頃から文学志向だったそうで、旦那は詩人。そういう影響が遺憾なく発揮されていて、下手なポエムみたいな文章で断片的に描かれた開拓民の暮らしは別にどうでもいいことばっかりだった。こういうのをノンフィクションとは呼びたくない。

これが大宅賞を取っただなんて、裏でなにかあったんじゃないかと勘ぐっちゃう。