読んダラ日記 俺の俺による俺様のためのダイアリー
■2004年06月04日 [書籍の類]
アサヒビールの奇跡 ここまで企業は変われる
  • 石山順也
  • 講談社+α文庫
  • 古本
俺満足度:☆☆☆☆

待望のビールシーズン到来なのでビールの文庫を読み終わり。

んで。スーパードライ好きなので読んでみたアサヒビール躍進の顛末。社内の意識を改革したら売れた。ふむ、全くドラマがない。だいたい飲料メーカーなのに肝心の商品に関する話がないというのはどういうことだ。意識改革こそが『アサヒビールの奇跡』と言われても。

精神論だけで物が売れるとは思えないんだがなぁ。

■2004年06月03日 [雑誌の類]
Newton2004.7月号
Newton (2004.7月号)
  • ニュートンプレス
  • 月刊誌
読んダラ通算20号目

竹内均追悼な感じの今月号。

んで。特集「人類、火星到達への道」は実現されるとしても数十年後の話なので具体的な情報はナシ。特集以外では「月曜朝にさわやかに起きる方法」に期待したが日曜日も早起きして体内時計を調整しろというだけだった。それが出来れば苦労しない。

そして竹内均追悼記念。以前掲載された「地球物理学の発展とともに」という竹内が自分で書いた半生記を再掲載。どこぞのオッサンが自費出版する人生記みたいなもんで読むに耐えなかった。でも竹内の死で「GEOGRAPHIC」と「人物科学史」(もりいずみ=竹内均)という2大ダメ連載が終わってくれるのは素晴らしい。来月も載ってたら怒るぞ。

■2004年05月31日 [雑誌の類]
PANZER2004.6月号
PANZER (2004.6月号)
  • アルゴノート社
  • 月刊誌
読んダラ通算14号目

ミリタリー系雑誌は特集がハズレだと終わり。

んで。特集が「74式戦車vsM60A1」だったので、対決記事がつまらないことを知りつつ買ってみたら『PANZER』得意の焼き直しモード全開で後悔した。今さら74式をサラリと紹介されても無意味。特集以外ももちろん玉砕。僅かに「ブラジルの傑作戦車EE-T1オソリオ」のメカ的な話が読めた程度。でもオソリオと言われてもなぁ。

今回も1350円をドブに捨てた気分だ。鬱。

■2004年05月30日 [雑誌の類]
航空ファン2004.7月号
航空ファン (2004.7月号)
  • 文林堂
  • 月刊誌
読んダラ通算10号目

今年は航空自衛隊創設50周年。『航空ファン』が特集を組んでたのでマニアとしては買わなきゃいけない気になった。

んで。空自特集は現職&元職パイロットがいろいろ語ってた。でも既に語り尽くされてる戦闘機のことだけだったので白け気味。空自には輸送機やヘリもあるんだがなぁ。特集以外も面白くなかったので『航空ファン』には心底うんざりさせられる。

来月号は戦競特集。どうせSPマーキングの話に終始するだろうから購入見送り気配濃厚。ってか絶対買わねぇ。

■2004年05月29日 [書籍の類]
英雄にっぽん 小説 山中鹿之介
  • 池波正太郎
  • 集英社文庫
  • 新本
俺満足度:☆☆☆☆☆

池波処分シリーズ、遂にラスト!

んで。2年くらい前、Mr.七難八苦こと山中鹿之助が月に向かって吠えた以外に何をしたのか気になって買ったけど放置してた。だから読んだのは今回が初めてなのに、なぜか読んだことのある場面がそこかしこ。つまり池波得意の使い回しネタのオンパレードだ。そして池波の鹿之介はなにもしない。月にも向かわない。ギブミー七難八苦もしない。超つまんない。こんなもん読む価値ない。

でも1年余にわたった池波処分シリーズが終わったので嬉しい。とにかく嬉しい。あの苦労も怒りも殺意も、今となっては美しい想い出だ。二度と思い出したくないが。

■2004年05月27日 [書籍の類]
武士の紋章
  • 池波正太郎
  • 新潮文庫
  • 手持ち
俺満足度:★★☆☆☆

池波処分シリーズ、ラスト2冊!

んで。引き続き昭和30年代の短編。タイトルの「武士」は“おとこ”と読ませたいらしい。この時代はどうも本当に真面目に書いてたようで、現代物に挑戦していたりする。ただしそれ以外は真田、堀部安兵衛、永倉新八といったお決まりネタだ。このへんはなんとかの一つ覚えに近いんだが、ラスト2冊だから怒りは湧かなかった。

池波の本を楽しむ最高の調味料は“もう読まなくていい”という解放感かも知れん。次はいよいよラスト。今まで読んだどの池波よりも楽しめると確信している。

■2004年05月26日 [書籍の類]
賊将
  • 池波正太郎
  • 新潮文庫
  • 手持ち
俺満足度:☆☆☆☆

池波処分シリーズも気がつけば残り3冊。早く終わらせちゃおう。

んで。昭和30年代に書かれた中短編全6編。文章力がないのは変わらないが、後年に比べればまだ真面目に書こうとしていた気配がある。同時にコピペ作家の原点も見出せるわけだが。エロ漫画ハァハァ旗本こと徳山五兵衛の「秘図」だ。後に池波はこのネタを一切膨らませることなく『さむらい劇場』と『おとこの秘図』を書くことになる。

解説を読んでたら、直木賞を取った池波に師匠の長谷川伸が“深さはあるが広さが足りない”と注文をつけたとあった。池波の深さって……長谷川伸の目はどこまで節穴だ。

■2004年05月23日 [書籍の類]
脳ミソを哲学する
  • 筒井康隆
  • 講談社+α文庫
  • 古本
俺満足度:★★★☆☆

手持ちの筒井、ついにラスト!

んで。科学哲学、解剖学、動物行動学、数学、気象学などの専門家との対談集。中には「イカ学」なんていうのもあった。情報が古くなっちゃってる部分もあったけど、専門的になりすぎることなく上手いことまとまってて、それなりに読めた。

筒井の対談というと『トーク8』の壮絶なつまらなさが記憶にあるが、相手によってここまで違うのだな。

■2004年05月22日 [書籍の類]
筒井康隆の文芸時評
  • 筒井康隆
  • 河出文庫
  • 古本
俺満足度:★★☆☆☆

中公文庫を乗り越えた喜びを抑えきれず本日2冊目。

んで。つまらなさに定評のある筒井の書評なので覚悟を決めてたんだけど案外読めた。作品ごとにじっくり解説じゃなく、一言評のようにして次から次に。引用も効果的だった。筒井にはこういう形式の批評のほうが向いてるんじゃないか。

それにしても河出文庫、ページあたりの文字数が少ないなぁ。目に優しいからいいけど。

■2004年05月22日 [書籍の類]
悪と異端者
  • 筒井康隆
  • 中公文庫
  • 古本
俺満足度:☆☆☆☆

筒井の中公文庫、手持ちラスト。

んで。中公筒井得意の寄せ集めエッセイ集。普通のエッセイの他、書評と演劇関連が少々。書評は山下洋輔を絶賛しててウザいけど、筒井の批評にしてはマシな部類。つまんないことに変わりなかったが。結局、一番面白かったのは町田康による解説だったよ。

それにしても中公文庫はホントに疲れた。よくこんなにつまらないのばっかり集めたもんだ。