
- 白夜書房
- 隔月誌
隔月誌。もう2ヶ月も経ったのか。早。
んで。特集は「セキュリティツール」。ツールとか言われても興味なかったので飛ばした。そんなわけで非常に読むとこが少なかった。でも役に立つ小ネタが載ってるから買わなきゃいけない気がする。勘違いかな。
「プロジェクト×」のお題はOS。UNIX、MS、IBMあたりの流れがザックリと解説してあって面白かった。それ以外のページについては聞くな。
- 奥田英朗
- 講談社文庫
- 貰い物
母親がどっかで貰ってきた本。捨てるというから読んでみた。650ページもあって文庫カバーに入らないし読みにくいので読む前からいきなり減点。
んで。零細町工場の社長、銀行勤めのOL、無職のチンピラによる群像劇。最終的に1つの事件に集約した。しかし事件に至るまでが長い。いつになっても事件が起こらないから心配になった。キャラがウダウダしすぎで爽快感とか興奮とは無縁のダウナー系、最後も不幸中のハッピーエンド。どうもハッキリしない。
細かい設定や描写がリアルな点は評価できるけど、この人の他の作品を読んでみようとは思わない。
- 池波正太郎
- 新潮文庫
- 手持ち
やっと終わった。
んで。後編の半ば以降、クライマックス付近だけは読めた。前編での散らかりっぷりを考えれば最後はよくまとめたと思う。未消化な伏線が多いのは池波のデフォだからしょうがないか。
池波はどれを読んでもキャラ設定と小ネタが使い回しだからツラい。そして全てにおいて冗漫すぎる。一言で書けることでも必ず無駄な台詞を散りばめたり関係ない文章を挟んだりするから内容がどんどん薄まっちゃう。読み捨て作家というイメージはそのせいだろうな。
- 池波正太郎
- 新潮文庫
- 手持ち
今月最初の文庫は池波処分シリーズ。読む前からストレスに悩まされつつ。
んで。比較的有名な作品ということで淡い淡い期待を抱いてたんだけど完璧なまでに裏切られてるところ。たまたま見かける、偶然出会う、といった強運を軸にした超ご都合主義な展開なのでバカらしい。不必要な記述が多すぎる。そもそも文章力がない。ツラい。
後編が残ってるんだけど、どう考えても期待したら負けだなぁ。

- ニュートンプレス
- 月刊誌
最近パッとしない『ニュートン』。そろそろ面白い特集がほしいんだが。
んで。特集「新地球の科学」は対流をキーワードに地球の動きを実験してみようという企画。主にプレートテクトニクス、少しだけ偏西風。なんか浅い。『科学朝日』はもっと面白かったなぁ。と朧気な記憶で言ってみる。
でも今月号は珍しく特集以外にアタリが多かった。「絶滅した日本産トキ」「中国の有人宇宙飛行」「ライト兄弟から100年」など。一番気になったのは「雑種化する野生生物」。逃げ出して野生化したペットと土着種の交配が進んでるんだって。生物の世界もボーダレス。人間さえいなければ……人間イクナイ!
さて。来月の特集は「ゼロの科学」。今度こそ期待していいのか。あと、たぶん緊急報告でH-IIA6号機の打ち上げ失敗。JAXAいきなりもうだめぽ。

- 文林堂
- 月刊誌
なんと9ヶ月振りの『航空ファン』。すっかり忘れてた。
んで。特集は「平成の零戦 F-2のいま」。未だに実物を見たことがないので鬱憤を晴らすために読んだ。F-2はカコイイ。青系の洋上迷彩がお洒落だ。ミサイルも沢山積める。こんな素敵な機体を130機しか作らないなんてもったいない。AAM-4運用能力を追加してF-4後継機にはぜひF-2改を。純国産も魅力ではあったけどF-2で大満足な俺さ。
F-2のついでに本家F-16の進化形も載ってた。ブロック50+とブロック60のCFTはマッシブで格好いい。F-2用のCFTも作ってほしいなぁ。

- アルゴノート社
- 月刊誌
2ヶ月振りの『PANZER』は特集が自衛隊関連だったので購入。
んで。特集は「陸自車輌inイラク」。自衛隊はイラクになにを持っていけばいいのか、問題点はどこか、などなど。陸自の車輌を砂漠に持ってったら問題多発するような気がしないでもないけど貴重なバトルプルーフのチャンス! 最低でも96式APCくらいは持ってってほしい。機関銃は何丁までとかいう不毛な議論にならないことを祈る。
なんてことを考えてたらイラクで外交官2名射殺だって。現地邦人の安全確保は国家の務めだよなぁ。自衛隊の派遣区域は後方に限定とか言ってる場合なのかなぁ。
- 筒井康隆
- 中公文庫
- 新本
なんと10日連続で文庫を読み終わり。あんなに確保していた未読の筒井がガシガシ減っていく。金が……。
んで。そんなこんなでまたもや初期SF短編集。これまた前に読んだことがある。良作揃いだけどなんといっても「人口九千九百億」が秀逸。建築物が地球全体を覆ってて人も建物に合わせて進化しちゃってて云々というヤツ。間違いなく俺的筒井ベスト10に入る。筒井の“家”物に目がない俺にとってこの手の不思議な建物は堪らん。どこまで行っても室内っていう圧迫感が醍醐味だ。オチも大好き。
まだ筒井を読みたいんだけどそろそろ雑誌のシーズン。そんなわけで今月の文庫はこれでラストかな。11月期の文庫撃墜数は28冊。読んダラ記録を大幅に更新。生涯記録になってもおかしくないな。
- 筒井康隆
- 中公文庫
- 新本
9日連続で文庫を読み終わり中。日記を書くのも一苦労。お金も労力も計算外だ。
んで。ところどころ朧気に憶えてたので昔読んだことがあるのかも。でもストーリーは綺麗サッパリ忘れてたので問題ナシ。「最高級有機質肥料」はエッセイにもよく出てくるアレだ。大便を分解して中身を見ていたら奥さまに気が狂ったと思われたという。俺としては大便の味を事細かに説明するシーンよりも痰壺のほうがキツかったが。「火星のツァラトゥストラ」も面白かった。この話はオチを書くためだけに作ったような気がする。
初期短編は読みやすい。読みやすいので金がかかる。でも面白いから止まらない。困るんだけど面白い。いろいろ悩ましい。
- 筒井康隆
- 中公文庫
- 新本
このところ読みまくってる。読書ってコストパフォーマンスの高い趣味だと思ってたけど、意外に金かかる。
んで。筒井の初期短編集。この時代の作品は前に読んだことあるけど持ってなかったから買った。最近の筒井からは想像出来ないくらいSFしてる。ブラックだけど牧歌的。この頃の作品は落ち着くなぁ。
俺的ベストは「うるさがた」。なんでも指示するロボットとそれが邪魔でしょうがない人間の話で、ロボットが堪らなくキュート。筒井お得意のお約束ネタが冴えまくりで面白かった。こういう話は読み終わるのが惜しい。






