読んダラ日記 俺の俺による俺様のためのダイアリー
■2003年10月25日 [書籍の類]
ウィークエンド・シャッフル
  • 筒井康隆
  • 角川文庫
  • 古本
俺満足度:★★★★

池波処分シリーズから解放された悦びに耐えきれなくなって夜中に思わず筒井康隆。

んで。これは短編集。ずっと前に読んだことがあったから憶えてた話もあったけど、それでも面白かった。ダウナー系とアッパー系と不思議系がバランスよく入っててレベル高い。中でも生き物が木にされちゃう「佇むひと」の世界観なんか堪らん。

このところ筒井を大量購入中。新本で買えるものは買いつつ、絶版になっちゃった文庫を探して古本屋巡り。手元の在庫が30冊近くなってるし、ここからは筒井を読む。

■2003年10月25日 [書籍の類]
旅路 (下)
  • 池波正太郎
  • 文春文庫
  • 手持ち
俺満足度:☆☆☆☆☆

とにかく早く片付けたいと願っていた下巻を一気に読み終わり。

んで。夫の仇討ちで他人に迷惑をかけ続ける主人公。だけど実は悪いのは夫のほうで、敵役は事件を穏便に済ますために罪を背負った出来た人だった。でも誤解されたまま殺された。関わった全ての人間を不幸に陥れ続けた主人公。ちゃっかり自分は大店の後添えになって幸せを手に入れた。ちなみにエンディングは「遺体は、すでに白骨化していた。」 ……なんだこれ?

これでしばらく処分シリーズはお休み。これ以上は精神力が保たない。

■2003年10月25日 [書籍の類]
旅路 (上)
  • 池波正太郎
  • 文春文庫
  • 手持ち
俺満足度:☆☆☆☆☆

今日も池波処分シリーズ。とにかく早く終わらせるのみ。

んで。新婚の夫を殺された嫁が未公認で仇討ちの旅に出た先々で周りの人間に迷惑をかける話。上巻は最初から最後まで徹頭徹尾つまらない。面白かった場面はナシ。完全試合。

もうどうでもいいよ。早く読み終わって解放されたい。

■2003年10月23日 [書籍の類]
幕末新選組
  • 池波正太郎
  • 文春文庫
  • 手持ち
俺満足度:☆☆☆☆

精神力が勝負の池波処分シリーズ。本日も1冊処分に成功。

んで。新選組というか永倉新八。読めなくはなかったけど、またしても強烈なデジャヴに襲われた。全編通して前に読んだ短編と内容が変わらない気がする。展開も小ネタもほぼ同じ。ここまで同じ話を短編と長編で書く必要があるのだろうか。

文章も上手くないし、いつもながら池波は厳しいなぁ。俺の中で池波は司馬遼太郎と同じランクに入ってる。

■2003年10月22日 [書籍の類]
おれの足音 大石内蔵助 (下)
  • 池波正太郎
  • 文春文庫
  • 手持ち
俺満足度:☆☆☆☆

発狂せずに読み終わった。ホッとした。

んで。予想した通りの展開だったので惰性のみ。『編笠十兵衛』から十兵衛を引けばこの本になりそうだ。最後まで十兵衛のような超人創作キャラが出てこなかったことが救いか。

池波作品はどれもどこかで読んだことがあるような気にさせられる。これはデジャヴ? あ、コピペか。

■2003年10月20日 [書籍の類]
おれの足音 大石内蔵助 (上)
  • 池波正太郎
  • 文春文庫
  • 手持ち
俺満足度:☆☆☆☆

今月はまだ1冊も処分していなかったので池波処分シリーズ再開。気合を入れて読まないと本棚があふれる。

んで。主人公は池波お得意の大石内蔵助。上巻は内蔵助の若い頃の話で、忍者やら隠密といった超人キャラが出てこなかったから比較的読めた。これといった特筆点はナシ。

ここから先はもう展開が読めちゃうからつまらん。だって池波の忠臣蔵だもんなぁ。発狂せずに読み終えたい。

■2003年10月18日 [書籍の類]
クロスファイア (下)
  • 宮部みゆき
  • 光文社文庫
  • 借り物
俺満足度:☆☆☆☆

下巻も当然くだらないぞ。光文社だし。

んで。決着を楽しみに読み進めたんだけど、とても残念な結果に終わった。物語のキーになっているはずの自称世直しチーム「ガーディアン」の行動に必然性が全然ない。動機が不明。その場その場のシーンを細切れに見れば面白いんだけど、全体を通して見ちゃうと恐ろしく陳腐な話だ。これは駄作。

宮部は当たり外れが大きいな。量産作家の宿命なのか。文章力のおかげで駄作でも比較的苦しみが少ないのには救われるが。

■2003年10月16日 [書籍の類]
クロスファイア (上)
  • 宮部みゆき
  • 光文社文庫
  • 借り物
俺満足度:★★☆☆☆

今回の宮部作品は、まさに光文社という感じ。くだらないぞ。

んで。パイロキネシスでサイキックな話。快楽殺人を繰り返していたにも関わらず未成年&証拠不十分でタイーホされなかったガキどもを月に代わってお仕置きよ。とりあえず燃やした。妙なカタルシスがあった。上巻はガーディアンという秘密結社から連絡が入るまで。その結社も世直しさんチームって感じで敵ではないっぽい。謎の焼殺事件を追いかける刑事さんチームもパイロキネシスにたどり着きそうな感じだ。

凄まじくくだらないが、下巻の展開が気になる。

■2003年10月15日 [書籍の類]
理由
  • 宮部みゆき
  • 朝日文庫
  • 借り物
俺満足度:★★★☆☆

宮部みゆきの代表作の中の代表作にして直木賞受賞作品を読んでみた。

んで。関係者へのインタビューを通して事件を振り返るという話。ミステリーな部分は殆どなかった気がしたが、一応ミステリーらしい。事件自体は別に面白くないけど、構成が上手くて止まらなくなった。けっこう面白かった。

ただ調子よく読んでる途中で矛盾が。エレベーターの監視カメラに映っていた人数がおかしいような。どうにも釈然としなくて何度も読み返してしまった。こういうのイヤだなぁ。

■2003年10月14日 [雑誌の類]
わしズム (Vol.8)
  • 幻冬舎
  • ムック
読んダラ通算5号目

ちょっと気合を入れたら2冊目の雑誌を読み終わったので幸せ。

んで。今回の『わしズム』でも小林のイラク支援反対が相変わらずでウザかった。日本はアメリカに反対出来るような立場にないし、安全保障上も立ち行かない。日本独立の理想に燃えることは悪くないけど、いきなり反米というのは順番を間違えてる。

戦争論3』の読者感想が掲載されていたのを読んで驚いた。日本人としての誇りを持てるようになったというのが多いこと。今まで誇り持ってなかったのか。個人的に『戦争論』など必要ナシと思ってたけど、こうして見ると出版する意味はあったのかも。