2003年09月16日 の日記
■2003年09月16日 [書籍の類]
かまいたち
- 宮部みゆき
- 新潮文庫
- 借り物
俺満足度:★★☆☆☆
本日2冊目もこれまた宮部の時代物。サクサク読める。
んで。全4本収録の初期短編。全体にオチに至る過程が急転直下というか性急すぎる感じだった。干支の金細工で騙されちゃう「師走の客」は、以前どこかで見たような気がして、ひとしきり悩んだ結果、NHKのテレビ版だったことを思い出した。正直テレビのほうが面白かったな。
後半2本は霊験お初の初登場作品。1話目はただのプロローグという感じで盛り上がりに欠けたけど「騒ぐ刀」はそこそこ。霊能者トンデモ話なんだけど面白く読めちゃった。筒井の七瀬に通じる。ゴメン褒めすぎた。
■2003年09月16日 [書籍の類]
火車
- 宮部みゆき
- 新潮文庫
- 借り物
俺満足度:★★★☆☆
読みたいと思っていたらなぜか店に入荷されたので真っ先に強奪。買う手間が省けた。
んで。これは山本周五郎賞なミステリー。自己破産とか戸籍の偽装とか、リアルにありそうでなさそう。ジワジワ真相に近づいていく快感で、読み始めたらもう止まらん。ミステリーはあんまり好きじゃないけど、これは最後まで面白いと思った。例によってちょい不自然な描写があったりしたけど、それも宮部流の愛嬌ってことで許す。
さて宮部の現代物、次は『理由』あたりを読みたい。また都合良く入荷されることを期待。