- 平岩弓枝
- 文春文庫
- 借り物
雑誌2冊を読み終わった勢いを駆って『かわせみ』も読み終わり。
んで。第10巻の見所は源さんの祝言に尽きる。こういうめでたい話は読んでて幸せな気持ちになるのでとてもよい。
今回をもって『かわせみ』はちょっとお休み。また他の小説(主に池波)に飽きたら戻ってくる予定。
- 防衛弘済会
- 月刊誌
続けざまに本日2冊目の雑誌を読み終わり。
んで。『セキュリタリアン』の特集は人さらい戦隊 地連ジャー。いつの世も軍隊のリクルートは大変なようでお疲れさまです。ガンガレ自衛隊。ガンガレ地連ジャー。
お気に入り連載の「ウェポン・インストラクション」は衝撃波について。どうも世の中には「マッハシステム」という特殊な衝撃波があるらしい。詳しいことは書いてなかったんだけど、なんかカコイイ。マッハシステム。うむ、カコイイ。
- ニュートンプレス
- 月刊誌
月末はとにかく雑誌。片付けられるものから片付ける。
んで。まずは『ニュートン』。特集「もう一つの宇宙」は、あまり期待せずに読んだら、宇宙初期の陽子と中性子とか恒星の核融合反応のあたりが予想外に興味深かった。でもどちらかと言えばハズレだ。
今月号で一番面白かったのは「声紋」の記事。声ってのは案外シンプルだった。スッキリしなかったのは「透明半導体」に出てきたn型とp型の半導体。電子と電流の動きがよく思い出せない。昔は理解していた気がするだけに悔しい。
- アルゴノート社
- 月刊誌
買ったり買わなかったりする『PANZER』。今月号は買ってあげた。
んで。特集は「陸上自衛隊の96式装輪装甲車」。陸自装備の号は買わねばならんのだ。96式は格好いいんだけど各部に不慣れとしか思えない点が見え隠れ。車体側面の窓なんか見るからに危ない。この窓、試作時だけの予定が間違って量産車にもつけちゃったという噂があったね。車体底面も逆V字になってた。地雷防御への影響はないんだろか。そしてなにより問題は調達価格。安さが取り柄の装輪なのに高ぇー。さすが国産。
特集以外が読めたもんじゃないのはお約束。最初から期待してないから腹も立たん。
- 平岩弓枝
- 文春文庫
- 借り物
本日も『かわせみ』読み終わり。
んで。まったり捕物帖なんだけど、軽く推理入ってるから先が知りたくて楽しく読める。でもホントはたまにある悪いヤツが出てこない回が好き。ホッとする。やっぱり江戸は人情だなぁ。
『かわせみ』は5冊を区切りにするつもりだから、あと1冊読んだらまたしばらくお休みに入る予定。
- 平岩弓枝
- 文春文庫
- 借り物
大捕物もなくまったりと下手人を捕まえる『かわせみ』が面白い。あまりチャンバラもしなくなって、ますますまったり。
んで。そういう終始まったりした状況の中、相変わらず東吾とるいさんの仲が良すぎるのが気にかかる。幸せそうなのはなによりだが2人とももうすぐ三十路。若くないんだからそんなに頑張ると腎虚で死ぬぞ。と心配しながら読んでいる。
- 池波正太郎
- 新潮文庫
- 手持ち
大不評(俺に)の池波処分シリーズ。今回は池波の大好きな忍者物。俺は大嫌い。
んで。いろいろと言いたいことはある。600ページの長編のほぼ全てにわたって、どこかで読んだことある小ネタが続く。小ネタどころか全体のストーリーもオリジナリティ皆無。『丹波大介』とどこが違うんだろう。登場する忍者が超人すぎるのも読むに耐えない。怒りを通り越して笑っちゃうほどのご都合主義だ。
長い話だったから面白い部分もあったけど、点数をつけるとしたら8点くらいかな。もちろん100点満点で。
- 宮部みゆき
- 新潮文庫
- 借り物
宮部も順調に読んでいる。相変わらず時代物のみ。
んで。今回は江戸にオバケが出たよ。でも怖い話じゃないから安心。どの回も短めで少々あっさりすぎな嫌いがあったけど、話も文章も上手いから安心して読めた。
なんか1話目の「鬼子母火」とそっくりな話をどこかで見た記憶があるんだよね。でもこの本は初めて読むし細かい部分は記憶と違うし……パクリ? と、かなり長時間悩み抜いた結果、去年NHKの『茂七の事件簿』で観たという結論に達してスッキリした。
- 平岩弓枝
- 文春文庫
- 借り物
御茶電コアメンバー(バカップルx2組+マニュアルx1冊)は慰安旅行らしい。その影響で本日は俺が店番。子供に読ませてはいけない本を売る店の。
んで。基本的に店番は読書が仕事だから『かわせみ』を読み終わり。タイプライターの音があったらルッパ~ンみたいなサブタイトルの第7巻だけど、普通に時代物だった。ちなみに「酸漿」は“ホオズキ”と読む。なんか前の巻とは文章の雰囲気が少し違う気がしたよ。気がしただけかもしれないけど。
今回逃がした下手人がそのうちリベンジしに戻ってくるようなことが書いてあった。そんな長期的な伏線張って大丈夫なのかちょっと心配。
- 池波正太郎
- 新潮文庫
- 手持ち
大好評(誰に?)の池波処分シリーズは今回もハズレ本。
んで。旗本の妾腹に生まれて疎まれてきた主人公が将軍様を殴ったりなんだり大暴れしたけど結局お家を継いだ話。500ページ超の長編だけど中身スカスカ。ここぞというところで必ず別の方向に進む主人公のおかげでイベント発生のフラグが立たず、毎回新たなシナリオをゼロからスタート。全ての展開が無意味という斬新な小説だった。間違いなくやっつけ仕事。
学生時代の俺はこんなもんを面白いと思っていたのか? 恥を知れ。
- 宮部みゆき
- 講談社文庫
- 借り物
今日も1冊読み終わり。どんな生活しているのか自分でも不思議な今日この頃。
んで。忠臣蔵から百年の時を超えて起こる心霊犯罪を主人公お初が霊視で解決というトンデモな香りのする江戸心霊ミステリー。トンデモのわりにはけっこう面白かった。
ただ今回も不注意というか矛盾があって気になったなぁ。些細なことだから無視しとよって話なんだけど、気になりだすと前のページに戻ったりなんかして没頭できなくなる。ちょっと悔しい。
- 宮部みゆき
- 新潮文庫
- 借り物
時代物はとても落ち着く。
んで。回向院の茂七シリーズに挑戦。人情捕物帖というよりミステリーだな。けっこう面白かったんだけど、謎をたくさん残したまま尻切れトンボになってるのが残念。あとがきによれば、どうも雑誌の廃刊で打ち切り状態になってしまったらしい。稲荷寿司の屋台の親父とか霊視の日道とかいう伏線が残ってるのに。もしかして続編が出てるかも、と思ったけど無駄だった。ちぇ。
そういえば、茂七親分が三好屋(日道の父親)に会った場面で「初めて会った」とか言ってたけど、その前に船宿で話したことなかったっけ? こういうの、とても気になる。
- 平岩弓枝
- 文春文庫
- 借り物
本日2冊目の文庫を読み終わってしまった。ホントにこんな人生で大丈夫なのか。
んで。久々の『かわせみ』はいつも通り事件発生、いつも通り解決。ストレスなく読めるしそれなりに面白いんだけど、特に書き残しておくべきことはない。店からの借り物だけに早く返却しないとなぁ。
戦国物の『密謀』と江戸時代物の『かわせみ』を続けざまに読んでみて、昔は戦国時代のほうが好きだったんだけど最近は江戸時代のほうがいいなぁと思ったりした。歳か?
- 藤沢周平
- 新潮文庫
- 借り物
今日も今日とてダラリと読書。こんな人生で大丈夫なのか心配になることがある。
んで。上杉家が家康に負けて戦国時代に幕が下りた。関ヶ原に呼応して上杉が暴れてれば流れは違ったようにも思えるけど、義に生きる上杉家らしい潔さだ。よくわからんが。
大名同士の駆け引きの他、配下の忍者のラブストーリーなんかがあったりして盛り沢山な内容だった。藤沢周平だから安心して読めたけど上杉家のファンじゃないので普通ってとこかな。
- 藤沢周平
- 新潮文庫
- 借り物
久々に戦国物を読んでみた。
んで。主人公は直江兼続。殿様は上杉景勝。謙信の話はよくあるけど、景勝の代になってからの上杉家はマイナー路線一直線なのか今まであんまり目にしたことがなかった。なんか新鮮。
ただ『信長の野望』でそれなりに使えるキャラだったという程度のイメージしかない兼続だけに、思い入れ不足は否めない。普通に読めてるけど爆発力に欠ける感じ。下巻でどうなるか。
- 白夜書房
- 隔月誌
隔月誌なのがありがたい『HJ』。季刊だったらもっと嬉しい。
んで。楽しく読めたページは半分ってとこだったからほぼいつも通り。今回は全体的にクロスサイトスクリプティング関連の記事が多かった。意味はよくわかってないんだけどCGIをいじる時に気をつけたほうがいいみたい。
毎号必見の「プロジェクト×(バッテン)」のネタはニコラ・テスラ。名前くらいしか知らなかったというかテスラだかステラだかわかんなくなる程度の認知度だったんだけど、かなり天才かつマッドで面白かった。メジャーになれない理由もわかった。
表紙で大きく扱われてた「Galileoをハックする」はページ数が少なく内容もほとんどなくて愕然とした。なんだこれ。
- 幻冬舎
- ムック
3ヶ月ぶりに出た『わしズム』を読み終わり。
んで。特集は日本の核武装について。本当に低コストなのかは怪しいけど、研究くらいはしたほうがいいと思う。無意味に横文字を多用した安っぽくてわかりにくい文章を書くから大嫌いな西部邁は核武装賛成派らしい。だったら俺は核武装に反対しようかな。
独立総研というとこの青山繁晴が「対地攻撃能力をすべて外しているF15戦闘機を本来の姿に」などと書いてた。対地攻撃能力と空中給油能力を外されたF-4EJの話は有名だが、15は初耳だ。元々15に対地攻撃能力はないと思うがなぁ。こういう人が国防を語っても説得力ない気がする。
- 宮部みゆき
- 新潮文庫
- 借り物
たまたま家で時代物を発見した宮部みゆきに初挑戦。
んで。上手いという噂は聞いていたけど信じてなかった。どうせ読みやすいだけのジュブナイルなんだろうと。そしたらホントに上手かった。引き込まれて止まらなかった。周平と並べても遜色ないかも。ゴメン、ちょっと褒めすぎた。
宮部の現代物はもっと面白いとか。それなら読んでみたいなぁ。
- 大町陽一郎
- 新潮文庫
- 借り物
雑誌に続けてエッセイ1冊撃墜。
んで。著者は指揮者の人。たぶんもう死んでる。指揮だけに限らず音楽に関わるいろんな話題がタップリで、さらに文章も意外に上手かったので楽しく読めた。この人はカール・ベームの弟子らしい。あとカラヤンは派手に振る印象が強いね。軽く知ったかぶってみた。
惜しむらくは俺が音楽になんの興味もないってことかな。出てくる音楽家は有名どころばかりらしいけど、ほぼ知らん。そんなんでよく読む気になったな。でも音楽を知らなくても楽しく読めたよ。知ってればもっと楽しかったと思うけど。
- 防衛弘済会
- 月刊誌
いろいろ読んでる。頑張ってる。早く今月の雑誌ノルマを達成して小説を読みたい。
んで。まずは『セキュリタリアン』を軽くクリア。そこそこ読める小冊子なのでそこそこ楽しい。あくまでそこそこというのがポイントだ。今月号は愛読中の連載「SUPERミーハーOL日記」が載ってなくて寂しかった。
- 池波正太郎
- 講談社文庫
- 手持ち
終わりの見えない池波処分シリーズ遥かなる旅。
んで。また初期短編集。小説だかエッセイだか判然としない池波得意の“こうなった、そしてそうなった”という流れだけを書き連ねた本だった。題材は葛飾北斎がちょっと珍しかったくらいで他はいつも通りの忠臣蔵と幕末シリーズ。
説明文と主観的な感想だけで構成されてて会話のシーンがほとんどないから普段よりは文字数多めだった。句点のあとは必ず改行が入るのはデフォルトだけど。読むのはラクだったが、なんにせよ面白いものではない。
- 池波正太郎
- 講談社文庫
- 手持ち
司馬遼をやっつけたので久しぶりに池波文庫の処分を再開。
んで。初期傑作短編集。池波にしては珍しいことに全7本のうち3本が現代物だった。これがけっこういい出来で他の時代物の短編より読めたので驚いた。面白いというほどではなかったけど。
そういえば「闇討ち十五郎」という短編は、そっくりな話を別のところで読んだ気がする。池波得意の焼き直しネタかなぁ。