- ニュートンプレス
- 月刊誌
読んダラ唯一のサイエンス系雑誌である『ニュートン』をガンガって読み終わり。
んで。特集は「恐竜ジオグラフィック」。世界恐竜マップ&全103種データということだったが、ただ並べただけのカタログ記事で読むとこ少ない。編集部がラクをした感じ。
「深海知能ロボットr2D4」とか「コロンビア号事故の真相」のあたりもネタのわりに今ひとつだった。わずかに「水がゴミを資源にかえる」の亜臨界水が興味深かった。それと相変わらず竹内均の記事が激しくつまらない点は特筆に値……しないな。思い出したくもない。
- アルゴノート社
- 月刊誌
今月の雑誌は今月のうちに。航空雑誌を買わなかったら自ずとノルマが減った。
んで。特集は「AFV比較論 高機動車とハマー野戦車」。自衛隊装備なので読む。ハマーは車種統一を実現したからスゴいらしい。対して高機動車はなんのための汎用車だかわからないらしい。でも高機動車は格好いいから俺的には全く問題なし。確かに高機動車があるんだからパジェロは要らないような気はするけど、公道じゃパジェロのほうが走りやすいだろうし、高機動車に統合したら三菱自動車が困っちゃうし。世の中いろいろあるさ。
特集以外の記事に面白いのがないのはいつも通り。読めるページ少ねぇー。
- 吉岡忍
- 新潮文庫
- 新本
久しぶりに自分で買った文庫は大好きなJAL123便だ(不謹慎)。乗員、乗客、家族、日航社員、警察、自衛隊……みんなが極限に近い状態でがんばる状況が堪らん。
んで。副題が「日航123便事故全記録」だけに、判明している事実のみが淡々と続く。なかなかの迫力。さすが講談社ノンフィクション賞受賞作だ。そんな賞、聞いたこともないが。人間ドラマも読めたけど、個人的にはハイドロ全滅後の機体をどう操作してどう動いて墜ちた、というのがわかりやすく説明されていた点を高く評価。でも圧力隔壁の修理については図がないもんだから全然わからん。惜しい。
もう18年前の事故だが、俺の中ではまだまだ風化してないぜ?
- 杉山隆男
- 新潮文庫
- 借り物
兵士シリーズ第2弾も店の棚にあったから強奪してきた。
んで。今回は著者のF-15体験搭乗をきっかけにして花形職種ファイターパイロットの世界に迫ったような感じ。ついでにメディックとか整備とかもちょこちょこ。飛行機への憧れだけなら俺もけっこう負けない自信があるけど、これ読んでパイロットは無理だと改めて思った。メディックはさらに無理。実際に小松でメディックの人を見たことあるが、あれ化け物だよな。そういうオーラが漂ってた。絶対無理。航空自衛隊怖い。
著者の知識は相変わらずド素人並。こんなんでF-15に乗れるなんて納得いかない。俺も乗りたい。
- 杉山隆男
- 新潮文庫
- 借り物
ずっと読まなきゃと思っていた本がしれっと店の棚にあったので思わず強奪。
んで。杉山隆男の兵士シリーズ第1弾。幹部レンジャー、護衛艦乗り、サイト、PKOと陸海空自を一通り取り上げて、自衛官の意識に迫ってたような雰囲気。共感できた部分や勉強になった点も多かったけど、出てくるのが花形職種ばっかりなのが微妙。格好よすぎる。これが自衛官一般の姿とか思ったら間違いなんじゃないかなぁ。あと、実情にそぐわない記述もちらほら。例えば自衛隊のパンフレット通りに全員が一選抜で昇任できちゃいそうなことを書いてたりね。マニア的には、こういう細かいとこにも気を配ってほしかった。
でも自衛隊ネタは、もうそれだけで楽しめる。次も兵士シリーズの予定。
- 服部省吾
- PHP文庫
- 借り物
ここからしばらくミリタリー系で攻める予定。まずは店に入荷された本の中から発見したこの本から。
んで。表紙のF-15に期待しつつ読み始めるも、すぐに違和感。「機体のそばへ行き、ヘルメットを翼の上に」とか言ってる。15なら翼には届かない。F-4EJ? と思ったら単座の様子。マルヨン? と時代を遡っていった結果、F-86Fに落ち着いた。それより後の機体には乗ってないみたい。ハチロクって朝鮮戦争時代のガンファイターだろ。今さらそんな古い戦い方など要らんよ。著者の選民意識みたいなものも感じられたが、ハチロクの訓練で自慢されてもねぇ。
それにしても、表紙の15は一体……。
- 宮部みゆき
- 新潮文庫
- 借り物
本日2冊目もこれまた宮部の時代物。サクサク読める。
んで。全4本収録の初期短編。全体にオチに至る過程が急転直下というか性急すぎる感じだった。干支の金細工で騙されちゃう「師走の客」は、以前どこかで見たような気がして、ひとしきり悩んだ結果、NHKのテレビ版だったことを思い出した。正直テレビのほうが面白かったな。
後半2本は霊験お初の初登場作品。1話目はただのプロローグという感じで盛り上がりに欠けたけど「騒ぐ刀」はそこそこ。霊能者トンデモ話なんだけど面白く読めちゃった。筒井の七瀬に通じる。ゴメン褒めすぎた。
- 宮部みゆき
- 新潮文庫
- 借り物
読みたいと思っていたらなぜか店に入荷されたので真っ先に強奪。買う手間が省けた。
んで。これは山本周五郎賞なミステリー。自己破産とか戸籍の偽装とか、リアルにありそうでなさそう。ジワジワ真相に近づいていく快感で、読み始めたらもう止まらん。ミステリーはあんまり好きじゃないけど、これは最後まで面白いと思った。例によってちょい不自然な描写があったりしたけど、それも宮部流の愛嬌ってことで許す。
さて宮部の現代物、次は『理由』あたりを読みたい。また都合良く入荷されることを期待。
- 池波正太郎
- 文春文庫
- 手持ち
そろそろ泣きが入ってきた池波処分シリーズ。やっと忍者から解放された。
んで。最終巻は織田の武田攻めから始まって信長死亡で終了。中盤以降、文章壊滅。接続詞ぐちゃぐちゃで前後がつながらない場面が多発した。つまらない話なんだから、せめて文章くらいちゃんと書けよなぁ。結局、実在武将エピソードは読めた。対して忍者エピソードは悪夢に近い。史実の流れに池波忍者が活躍する余地はない。それでもこの『忍びの風』は、背景になってる時代の力で他の忍者シリーズより読めたかも。忍者が出てこなければもっとよかった。←主題の否定
それにしても7冊連続で池波忍者。よく耐えた。
- 池波正太郎
- 文春文庫
- 手持ち
もう勘弁してくださいの池波処分シリーズ。あまりにあまりで時間がかかった。
んで。第2巻の見所は長篠合戦。この時代は素材そのものが面白い。長篠城攻めでの鳥居強右衛門(捕まって磔にされながら援軍は来るとか叫んじゃった人)のエピソードなんて池波が書いても面白いんだから相当なものだ。問題は池波創作である忍者に尽きる。史実→楽しい。池波忍者→邪魔。池波の忍者には魅力がない。ストーリーにも魅力がない。文章力もない。ただ書いただけの超ご都合主義。
これはもう読者を馬鹿にしてるとしか思えない。腹立ってきた。
- 池波正太郎
- 文春文庫
- 手持ち
諦めの境地に辿り着いた池波処分シリーズ。タイトルの通りまたもや忍者物。
んで。なんかまた於蝶が準主役で出てきた。味方されると必ず負けるという、キャラとしての魅力に乏しい於蝶を使い回した時点で駄作であることがほぼ運命づけられた。第1巻は姉川から高天神にかけての時代。ここまでは一応読めた。戦国末期という時代的に有名な戦いやエピソードが多いことに助けられて。むしろこれだけ面白いネタが揃ってる時代なのにこの程度しか書けないことに驚きを隠せない。
全3巻……先が思いやられる。
- 池波正太郎
- 文春文庫
- 手持ち
あまりにつまらない池波処分シリーズ。なんとか発狂することなく読み終わり。
んで。加藤清正が死んで終わり。以上。不自然に都合のよい展開とそれに対する池波の言い訳のみで構成されていた。最も秀逸だったのは「いい忘れていたが、小平太は細長くて軽い箱を抱えている」だろう。なにこのメタフィクション。小説のト書きで「いい忘れた」って初めて見た。こういういい加減な展開の途中にしょっちゅう「筆者」が登場して俺の気分をますます悪くする。そうでなくても面白くないんだから、変な紀行文を挟まないでよ。
話はひねりのない一本道でどの作品も同じ。登場人物の名前が違えば上出来。あなた、仕事をナメすぎだ。
- 池波正太郎
- 文春文庫
- 手持ち
だんだんイライラしてきた池波処分シリーズ。今回も忍者物。憂鬱。
んで。なんと丹波大介が再登場。前作は新潮文庫で今回は文春文庫。さすが名キャラ、奪い合いだ。もちろん嫌味だが。あらすじはと言うと、関ヶ原で真田忍びとして頑張った大介クンは負けたので隠れた。京都に遊びに行ったらなぜか加藤清正のために働くことに。家康の大阪攻めを阻止するのだ。というホントにどうでもいいストーリー。老齢の於蝶に助っ人を頼んだりして使い回しキャラ大奮闘。
そんなこんなで上巻は全く盛り上がらないまま終了。もうなんでもいいから一刻も早く読み終わりたい。早く捨てたい。そんな感じの良質な作品。
- 池波正太郎
- 文春文庫
- 手持ち
なおも池波処分シリーズ攻略中。
んで。下巻はほぼ予想通りの展開。謙信死んだ。姉川で信長を討とうと思ったけど失敗した。負けた。以上。こんなもん面白いわけがない。あとがきにショッキングなことが書いてあった。「私の[忍びの術]は、奇想天外なまねをするわけではなく、忍者として出来る限りのことしかさせない」のだそうだ。あれだけ人間離れした忍者が「奇想天外」ではないと。あれが全て「出来る限りのこと」だったと。いやいやいや、あんたの忍者は、どこから見ても十分「奇想天外」だよ!
池波の忍者物がなぜ駄作揃いなのか、理由がわかった気がした。
- 池波正太郎
- 文春文庫
- 手持ち
ちょっと時間があいてしまった池波処分シリーズはまたもや忍者物。
んで。甲賀の女忍者・於蝶が謙信公のために信長を敵に回して一働きという話。前回からのインターバルが功を奏したのか、上巻はどうにか怒らずに読み切れた。内容はほとんど空っぽ。バカバカしくてまともに読んでらんないから基本的に斜め読み。読み終わるのが早くていいんだけど、そこまでして読む価値はないわな。時間をドブに捨ててる俺。
この調子だと下巻も期待薄だ。
- 宮部みゆき
- 新潮文庫
- 借り物
現代物の短編集がイマイチだったので今日は長編に挑戦。
んで。夕方から読み始めたら先が知りたくなっちゃって結局そのまま読み切った。オーソドックスなミステリーという印象だったけど、犯人がわかった後にもう1つ盛り上がりがあってそこそこ楽しめた。でも正直そんなにビックリするほどじゃない。あ、女の子キャラが萌えだった。
次は『火車』あたりを読んでみたいところ。ウチの店には入ってないだろうからブックオフで探してくるか。
- 宮部みゆき
- 集英社文庫
- 借り物
本日2冊目となる宮部の現代物を読み終わり。
んで。短編集『地下街の雨』は駄作揃い。SF風の不思議な展開でこの後どうなるんだろうと期待していると決まってオチが安易。このへんは集英社文庫だからしょうがないのか。集英社じゃ面白い作品を引っ張ってこれないもんなぁ。
こうして宮部の現代物を2冊読んでみたが、短編に関しては時代物のほうが断然面白いと思う。現代物の長編に期待。
- 宮部みゆき
- 文春文庫
- 借り物
今日も今日とてダラリと読書。
んで。宮部のデビュー作らしい本を読んでみた。そういえば宮部の現代物を読むのは初めてだな。表題作ほか全5本収録の短編集で、とにかく軽く読めた。もう軽すぎるくらい軽くてほとんど印象に残ってないけど、読んでる時はそこそこ楽しかった。ような気がする。かも。
宮部の現代物って全部こんな感じなのかな。ちょっと期待外れ。