2006年09月8日 の日記
■2006年09月08日 [書籍の類]
死刑執行人の苦悩
- 大塚公子
- 角川文庫
- 古本
俺満足度:☆☆☆☆☆
仕事再開がイヤすぎて夜も眠れず代わりに昼寝。それは体内時計が狂ってるだけというもっぱらの噂。
んで。ルポを期待して読んだら大失敗。死刑廃止論者の幼稚なアジ作文だった。刑務官が可哀想だから死刑廃止とか(それが仕事だ)、更正する死刑囚が多いから死刑廃止とか(更正した根拠はないし、更正したら罪がなくなるわけでもない)、死刑は殺人と同じだから死刑廃止とか(全然違う)、要するに論理的な理由はないけど死刑を廃止したいのだそうだ。なにこの頭の弱さ。そのうち“可哀想だから懲役廃止”とか言い出しそう。
自身をして「得意なことはなにひとつなく、なにもかも不得意だらけ」で「文章はとってもへた」とのこと。そこまで理解してるなら本なんて出さないでほしい。
■2006年09月08日 [書籍の類]
閉鎖病棟
- 帚木蓬生
- 新潮文庫
- 借り物
俺満足度:★★★☆☆
仕事再開がほぼ決定。今月25日からいつもの職場へ通うことになる。つまり夏休みは残り2週間ということか。まだ2ヶ月しか休んでないのに。
んで。母親から借りてた小説。精神病院の入院患者が大変だった話。著者は本物の精神科医で“ははきぎほうせい”と読む。俺は知らなかったがけっこう有名らしい。フィクションだからと期待せずに読んだら、あらやだ意外に感動的。クライマックスまではイベントらしいイベントもなく精神病院の日常が淡々と描かれるだけなのに、止まらない。ラストは俺ちょっと涙目。触るものみな傷つける俺自慢の鋭利な心が丸くなった。
精神病は好きじゃないが、実は普通の人とそれほど変わらないのかも知れんなぁ。今まで差別してゴメン。