- 日経サイエンス
- 月刊誌
読書の途中だけど雑誌。
んなわけでトップ記事は「悪性腫瘍の真犯人? ガン幹細胞」で、ガンにも幹細胞がありそうという話だった。意味はわかったが全然面白くない。負の屈折率を持つ「スーパーレンズ」は興味深い。言葉の意味はよくわからんがとにかく光学限界を打ち破れる可能性があるそうだ。生物学エリアは鳥類とサルの色覚についての記事が1本ずつ。脊椎動物は4種類の錐体視細胞をもってるのに哺乳類だけ途中で2つ紛失してきたらしい。そんでサルの時代に1つ復活させたのだそうだ。こういう進化ネタは好き。
「いまどき科学世評」の塩谷喜雄が異彩、というか異臭を放ってた。このつまらなさは『ニュートン』でいうところの竹内均だな。困ったもんだ。
- 吉田俊雄
- 文春文庫
- 古本
富士総合火力演習が明後日に迫った本日、突如チケットを入手。今年は諦めていただけに感激だ。気合い入れて行くぜ。
んで。帝国海軍物。著者が海兵59期出身者だからなのか、士官ばかりで下士官兵は出てこないので日本海軍というより“海兵のこころ”だな。帝国海軍は素晴らしい組織であり海兵は素晴らしい学校だったのでとにかく帝国海軍マンセーと。陸戦隊の話は面白かったけど、それ以外はちょっと。むしろ内容よりも文章に注目。なんか変。話が脇道に逸れると二度と本筋に戻らないし、「さてそこで、上海特別陸戦隊の話に戻る」とそれまで触れてもいないところに戻るし。年齢が年齢だけにちょっとアレなのだろか。
このアバンギャルドな文章を楽しめれば面白いかも。
- 大岡昇平
- 新潮文庫
- 借り物
暑かったので思わずバリカン購入。思わず丸坊主。アタッチメントを使わないで刈ったら激しくスッキリ。まるでタイかラオスあたりの坊さんだ。頭皮がブヨブヨなのもポイント高いぜ。
んで。2年くらい放置してた借り物をようやく読んだ。南方の島で米軍にとっ捕まった大岡の捕虜収容所体験記で、自分自身を分析しながら収容所での生活を描写してた。簡単なことをわざわざ難しく考える文系インテリっぽさ全開。同じ収容所にいた連中については、必ず人格的欠点を挙げ連ねてた。まともなのは自分だけってか。
図を掲載するにあたって「文学者として、図形の助けを藉りるのは屈辱」なんて書いてたけど、大丈夫! みんな理解してくれるさ。この文章力では仕方ないって。
- 歴史探検隊
- 文春文庫
- 古本
やることないからPerlで遊んでみたりJavaScriptで遊んでみたりする毎日。最近、明らかに大学時代よりヒマだ。
んで。流れのまま戦争物。陸軍のことってあまり知らないから読んでみたんだけど、なんか違う。陸軍の日常がテーマなのだが、根拠は戦争関連の文芸作品。二次創作かよ! 電波探知機に「レーダー」とルビ振ったり(逆探だろ)、一式戦を「零戦に比べるとスピードと装備でやや劣るものの格闘力、性能の点ではすぐれていた」と説明したり(性能って?)。だいたい匿名の「女性を中心とした、好奇心旺盛な歴史好きのグループ」の言うことなど信用できるわけがない。
もう少し勉強してから書きましょうね。
- 三野正洋
- 光人社NF文庫
- 古本
ヒキコモリなので家から出ない。今の時期は雑誌が休みなので近所のコンビニにも行かない。もっとアクティブに生きたほうがよいのだろうか。でもおんもは暑いし。
んで。流れを考慮して戦争物。ストイックな表紙から小難しげなオーラが出てるように感じたんだけどそうでもなかった。日本軍の大失敗はアメリカと全面戦争をしちゃったことに尽きるから「小失敗の研究」だそうだ。納得できた。挙げられていた小失敗は、まぁよく言われていることが多くて目新しさに欠けたけど、論点が明確でわかりやすかった。続編も読んでみたい。
結局、大東亜戦争は精神主義vs合理主義の戦いだった、でFAだよなぁ。旧軍、効率悪すぎだよ。だが、それがいい。
- 中川靖造
- 講談社文庫
- 古本
今週は在宅で仕事。商用サーバの構築だからテキトーにやるとマズそう。今は、入れてくれと渡されたUrchinというアクセス解析ソフトの定価を知ってビビってるとこ。26万円……。
んで。流れのまま兵器物の系統。伊藤庸二技術大佐と電探開発の話。戦後日本の技術を支えた中に海軍技研出身者が多くいたというプロローグを読んで戦中~現在の技術の系譜みたいなのを期待したんだけど、電探開発陣はろくな成果を出さないまま敗戦。話はそこから思いっきり駆け足になって終了。戦後に繋がってないじゃん。
確かに、後に技術で名を成した人たち“の名前”は出てきたけどね。ホントに名前だけ。つまんねぇー。
- 防衛弘済会
- 月刊誌
読書の途中だけど雑誌。
んなわけで特集「防衛庁を省に」は4ヶ月連続の組織編成ネタ。飽きた。もういいよ。間違った状態を正すのに理由なんて要らないし。あくまで国内問題だから特定アジアの理解も要らないし。どうせだから省昇格の勢いで自衛隊も軍にしちゃおうよ。大丈夫、今度は上手くやれるさ。連載は小粒揃い。面白くなりそうな予感があった「知られざる物語 防衛庁からの戦史」美保ヶ関事件 水城大佐の後編は全く盛り上がらないまま終わり。ガッカリ。あと終わったと思って安心してた「百家争鳴 葛城奈海の大学訪問」が巻末に復活。面白くないんだよなぁ、これ。
このままキラーコンテンツ不在だと、もう定期購読やめるしか。
- 佐藤和正
- 光人社NF文庫
- 新本
CRTディスプレイからプンという音がして画面が光点になった。サブCRTも調子悪かったから思い切って液晶デビュー。半島産を避けてBenQのFP91GPを2枚買った。安物だけど満足。
んで。流れのまま兵器物。帝国海軍の巡洋艦だ。数が限られた戦艦&空母と違って巡洋艦は名前と型を覚えてないから大混乱だったけど楽しめた。要するに平賀博士と藤本喜久雄が神。なにはともあれ攻撃力。防御無視して攻撃力。転覆しても攻撃力。とにかく攻撃一辺倒。やっぱ攻撃は最大の防御だよな。それで負けたんだが。あと艦橋形状がパゴダしてないのも敗因。
内容は面白かったんだけど、図の配置が文章に合致してなくて気分を害された。誤植も大杉。もったいない。
- 日経サイエンス
- 月刊誌
読書の途中だけど雑誌。
んなわけでトップ記事「スーパーボルケーノ」は、デカい火山がそのうち大爆発するという話。量子もクォークも出てこなかったのでよかった。トップ記事の内容を理解できたのは初めてだ。「数独の科学」もよかった。数独ってナンプレか。見たことあるよ。日本産パズルじゃないのに海外でSudokuと呼ばれてるらしい。やるなぁニコリ。面白そうだったので1コやったら飽きた。いつも確実に理解できる「現代からくり拝見」は石油の精製方法。理解した。
国産材による新世代木造民家に取り組む里山建築研究所の記事が興味深い。金額によっては近々建てる別荘の候補に入れたいな。