- アーネスト・シャクルトン/奥田祐士(訳)
- ヴィレッジブックス
- 借り物
陸自AH-64Dは13機で調達打ち切りらしい。ボーイングが生産終了するから、という理由にとても不自然なものを感じるけど、OH-1改導入にまた1歩近づいたので嬉しいような悲しいような。
んで。第一次大戦中に南極探検に出掛けて失敗した人の遭難日記。その日その日の出来事が漫然と並ぶだけの単調な展開、俯瞰的な説明が欠落したまま繰り返される冗漫な枝葉末節……。書いたのが探検隊の隊長さんだけに、それはもう見事な素人作文。非常に高い睡眠導入効果を発揮した。今年のワーストかも。
シャクルトン隊の全員生還よりも、俺がこの本を読み通せたことのほうが奇跡なんじゃなかろうか。それくらいツラかった。
- 西村拓也
- 小学館文庫
- 古本
東海漬物のキムチ『こくうま』が堪らなく美味いことに気がついた。半島産のキムチは唾液やら寄生虫が入ってるから敬遠してたけど国産なら安心だ。東海漬物マンセー。
んで。北のほうでロシアの原潜が沈んだ話。ノンフィクションだと思って読んだら、生存者ゼロにも関わらずなぜか事故発生時の艦内の様子が克明に……つまり激しく妄想補完。興味の焦点であるミリタリーネタも妄想の域を出てないので見るべき点はほとんどナシ。あとがきに95%のファクトと5%のフィクションという数字が挙がってたけど、見事に逆だと思われ。文章が軽かったおかげでストレスを感じなかったのが救いか。
創作なら創作と明記してくれ。
- 小山巌
- 講談社+α文庫
- 手持ち
VBSで書いてたWSH用スクリプトをJSに移植してみたら、IEオブジェクトのページ読み込み確認でエラーが出にくくなった気がする。最初からJSで書けばよかった。
んで。読んダラ以前に読んだ手持ち再読シリーズ、今回は大韓航空機撃墜事件。HDGモードで飛び続けたら知らないうちに領空を侵犯してて墜とされたという間抜けな話だった。それなりに面白そうなネタだったんだけど、文章が冗漫で途中で飽きた。大国のエゴに対する批判が感情論すぎて安っぽいのもいただけない。詳細な情報を出さなかった防衛庁について「誰のための防衛なのであろうか」なんてことも書いてたが、少なくとも外国の撃墜事件のためではなかろうよ。
それにしても韓国人パイロットのクオリティは斜め上すぎる。そりゃキムチイーグルも落ちるわな。
- マルコム・マクファーソン/山本光伸(訳)
- ヴィレッジブックス
- 手持ち
思い切って体内時計を調整しようと思ったら、寝過ぎと寝不足が1日おきにやって来るようになっちゃった予感。イヤなループ。
んで。読んダラ以前に読んだ手持ち再読シリーズ。これは航空事故発生時のCVRに記録された音声を文字に起こしたもの。全28件の事故のうち、機体は壊したけど帰ってきたアンカレッジのJAL貨物46E便、御存知JAL123便、そして123便と同じような状況でどうにかしたスーシティのUA232便が飛び抜けて面白かった。
同じ著者の『墜落!からの生還』と同様、全体に情報不足なのが痛い。機種すら書いてないケースがあったりしてショッキング。
- 加藤寛一郎
- 講談社+α文庫
- 手持ち
体内時計が完全にグリニッジ標準時。国際人に+0900(JST)なんて似合わないぜって感じだ。おかげで疲れてるのに眠れない。変な時間に眠くなる。勘弁してー。
んで。加藤寛一郎シリーズのラストは読んダラ以前に読んだことがある本。内容なんて少しも覚えてないので捨てる前に改めて読んでみたら、壮絶なマンセー記事で驚いた。エアバス社に出向いて(というか費用向こう持ちで招かれて)話を聞いたという典型的な提灯記事で、エアバス社の考えを聞く度に大げさに驚き、自らの無知を恥じ、褒めちぎる。その繰り返し。ボーイングとの比較も一方的で呆れるばかり。いくらエアバスの設計思想が自身の考えに合うからって、これはひどすぐる。
あれだな。もう加藤寛一郎の本を読むことはない気がする。
- 加藤寛一郎
- 講談社+α文庫
- 古本
mixi覗いて2ch回ってニコ動を見てると1日が終わる。体内時計はほとんどGMTだし、なんという退廃的な生活サイクル。そろそろ仕事しなきゃダメになる予感。
んで。手持ちを一気に片付けるつもりで加藤寛一郎。序盤、ヘリのハブ周りの動きとかUS-1の話が面白かったから淡い期待を抱くも、中盤以降はいつも通りだった。T-4とF-15の体験搭乗を自慢したかと思えば自動制御装置の話になって、その後バーティゴ、ボルテックスリングと繋がりがよく見えないまま右往左往。どの話題も起承転結の“起承”だけで次に進んじゃう。お得意の自動制御マンセーな主張はクドいばかりで説得力に欠けるし、うーむ。
面白い小ネタがけっこうあっただけに、gdgdな構成がもったいない。