- 北尾トロ
- 新潮OH!文庫
- 古本
来週から通勤再開だー。俺の夏休みは5ヶ月で終焉を迎えることになった。さらば自堕落の日々。
んで。ようやく本年100冊目。悪徳興信所とか競馬予想屋、野球賭博みたいな商売の中の人やら近しい人にインタビューしたりなんだりした本。後半は徹底を欠いたネタが続いてダレちゃったけど、アングラ世界の話はけっこう興味深かった。裏モノ商売だからといって簡単に儲かるわけではないようで、案外ハイリスク・ローリターンな印象。成功するために努力しなきゃいけないのは、裏も表も同じなんだなぁ。だったら表で頑張ろうと思う俺。
ああ、ウソついた。表でも裏でも頑張りたくない。来週から仕事か……。
- 宮部みゆき
- 講談社文庫
- 古本
いつの間にやらコトノハの新作情報がキテタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!! とにかくガンガレ『ラッキー×クロス』。血を吐くまでガンガレ。死ぬまでガンガレ。
んで。江戸超能力ミステリー第2巻。あらすじ。町娘が物の怪に拐かされたので超能力で解決した。第1巻がどんなだったか完全に忘れてしまってキャラクター設定がよくわからなかったりもしたが、まぁどうにかなった。中盤まではじわじわ面白かった。でも解決編が急ぎすぎで拍子抜け。爆発力不足。
いい味を出してたサブキャラの鉄(しゃべる猫)の声は小倉久寛でガチだと思う。間違いなくサブリナです。
- 内田幹樹
- 新潮文庫
- 古本
某国営放送で放映中の某番組の携帯サイトを作成中。いろいろ面倒くさー。特にDoCoMoの絵文字、バイナリエディタ必須ってどういうことだ。
んで。北鮮人の亡命希望者を乗せたジャンボ機が地味なテロに狙われて大変だった話。機長は意識不明になるわ計器は狂ってるわ天気は悪いわで、コーパイが“もうらめぇぇぇぇ”ってなったところを女主人公(エリミネート組)がシミュレータ飛ばして助けた。元パイロットが書いた小説だけあってディテールがそれっぽく、安心して世界に入り込めた。エッセイよりも好きだな。
解説を読んだら『パイロット・イン・コマンド』シリーズの3作目らしいじゃないか。なのにシリーズで最初に文庫化された謎。
- 内田幹樹
- 新潮文庫
- 古本
某国営放送での打ち合わせのため渋谷ハチ公前で待ち合わせしたら人大杉で気持ち悪くなった。国営放送へは原宿から行くのが正解なのだな。次からは気をつける。
んで。引き続き民間機パイロットのエッセイ。内容的には前作ほどくだけた感じじゃなく、ちょっと真面目な業界話が多かったのでけっこう勉強になった。俺が航空業界のことを勉強したところでなんの役にも立ちゃしないんだがな。がはは。
そういや、なぜか文章がえらく上手くなってた。読むほうとしては喜ばしいことなのだが、前作からほんの1年でなぜこれほど……(下衆の勘繰り中)。
- 内田幹樹
- 新潮文庫
- 古本
日がな布団の中でマッタリ読書。眠くなったらそのまま昼寝、目が覚めたらまた読書。これぞ至福。
んで。なにを間違ったのか興味ないくせにゲトしていた民間機パイロットのエッセイ。なんとなく『機長の一万日』のパッとしないイメージを思い起こしたりもしたが、ダメ元で読んでみたら、あらやだ! なんだかけっこう面白い。文章はぶっちゃけ下手なんだけど、妙なリズムがあるというか変な勢いがあるというか、とにかくスラスラ読めてしまったよ。こういうお調子者的な文章は好き。
なぜか第2巻も手元にあるので、次はそれだ。
- 椎名誠
- 新潮文庫
- 貰い物
珍しく早寝をしたら異常に早い時間に目覚めたので、しょうがないから布団の中で本を読むことにした。
んで。こういう流れだから今回も当然のごとく漂流モノ。ウソ。処分シリーズでもらってしまった椎名誠だよ。漂流なのはタイトルだけだよ。談話や講演、エッセイの他、没ネタや大昔に書いた同人誌、果てはお友達の寄稿などがゴッタ煮になったファン向けの一冊で、とにかく内輪ネタばかりが続くので椎名誠に興味のない俺にとっては面白くもなんとも。と言ってムカつくほどでもない。要するにどうでもいい。
胡散臭くて好きになれなかった椎名誠だが、やっぱり好きになれる要素は見当たらないな。
- 吉村昭
- 新潮文庫
- 古本
ヒマだったので防衛省のガンダム計画を見てきた。まぁその、なんというか、あまり深くは追求しないけど応援はしている。ガンガレTRDI。道は果てしなく遠い。
んで。引き続き漂流モノ。時は天明年間、小笠原の無人島(鳥島)に漂着しちゃった土佐の船乗りが大変だった話。仲間を失って独りになったり新たな仲間が加わったりの各種イベントを消化しながらアホウドリを喰らい続けること12年余、ついに流木で船を造って内地に帰還を果たした感動巨編だった。淡々としてるのになぜか盛り上がるのは吉村昭の真骨頂。
イケてない翻訳物が続いた後だったから、なおさら感動的だった。本は日本語ネイティブに限る。
- スティーヴン・キャラハン/長辻象平(訳)
- ハヤカワ文庫
- 古本
ベルセルク32巻、今月29日発売! 実に14ヶ月ぶりの新刊だ。待ち遠しくて漏らしそうだ。でもAmazonが分割発送を改悪してくれたので予約できないのだ。一気に使いづらくなったな、Amazon。
んで。1人でヨットに乗ってたら突然沈没して大変だった話。ライフラフトで漂いつつ銛で突いたシイラを食ってたら助かった。ライフラフトや蒸留器を創意工夫で修理するあたりは面白かったんだけど、外人らしいバタ臭い比喩や心情描写の多い文章が生理的にダメ。
生還の最大の要因は非常用装備をちゃんと準備していたことと見た。みんなも船に乗る時は気をつけよう。俺は、船に乗らないようにする。