- 新田次郎
- 新潮文庫
- 古本
黒翼猫神様のお導きにより、Windows2000でTLS対応のFirefox31を動かすことに成功した。あとはSeleniumをどうにかすればスクリプト鯖を延命できるはず。ゴールは近い気がする!
んで。八ヶ岳でちょっと無茶して遭難した時の凍傷で両足の指だの踵だのを失くしちゃったけどそれでも山が好きすぎて登り続けるクライマーの話。終始淡々とした文章、舞台は基本的に極寒の山中、なのにアツい。これぞ新田次郎よ。純朴で気持ちのいい山男たちばかりの中、ちょこちょこ絡んでくる津沼春雄というキャラが悪いことばっかして場を引っかき回すのもアクセントになっててグーよ。出てきた瞬間イベントフラグが立つ有能。
そんなこんなでヨーロッパ遠征費を丸ごと春雄に騙し取られたところで下巻へ続く。
- 湯川豊
- 文春文庫
- 古本
おむつ可のプールを求めて辿り着いた瑞穂町営プールで、スマホ持ち込みへの警戒っぷりに驚かされた。仕事用のガラケーは許可してもらえて助かったが、ピリピリしすぎじゃない?
んで。植村直己の知り合いだか友達だか支援者だかわからないけど、そんな感じの人間が書いた植村直己の人となりの話。極々まれに興味を引かれるエピソードもあったにはあったんだけど、基本的にはとりとめなく同じことを繰り返すばかりで、とにかく退屈の一言。植村直己なんてどう書いても面白くなりそうなのに、なんでこんなに退屈なだけの本にしかならなかった理解に苦しむよ。これじゃ偉大な冒険家が浮かばれない。
植村直己とはなんの関係もない俺だけど、故人の偉業に水を差された気がして不快。
- 萱野茂
- 朝日文庫
- 古本
面白いという噂を聞いたのでアニメ「STEINS;GATE」を観てみたら一気に完走してた。ずっと酔っ払ってたからよく理解できてないしストーリーも思い出せないけど、すごく面白かった。
んで。タイトルからして明らかにつまらなそうだけど「ゴールデンカムイ」をより楽しむための修行なのだという覚悟で読んでみたら、興味深い話ばかりでアイヌ舐めてましたごめんなさい。アイヌ最後の世代ともいえる人の自伝で、意外なほどに文章が丁寧で読みやすい。せっかく存在した文化なんだから、少しでも残せたらいいね。ヒンナヒンナ。あと、若い頃の著者が昔のハリウッドスターばりのイケメンだった。やるじゃんアイヌ。
そもそもなんでアイヌって差別されてるの? アイヌの血とか逆にかっこいい気がするんだけど。
- 中村紘子
- 新潮文庫
- 古本
あまりの暑さに耐えかねてエアコン24時間稼働中。こまめに切ってた去年に比べれば電気代はかかるんだけど、その差は僅か7%。うーん、これはもう、つけっぱでいい気がするね。
んで。中村紘子が第8回チャイコフスキー・コンクールの審査員をやった時のエピソードいろいろな話。第20回大宅賞受賞作。ピアノどころか音楽自体わからないし興味すらほとんどないんだけど、それでも面白かった。ピアニストが本業なのに文章も上手いんだから偉いもんだ。音楽に限らずなにかに打ち込むという気持ちが理解できない俺には、コンクール出場者の必死さが羨ましく感じられた。気がする。かも。ウソかも。ウソだな。
ふーむ、なんだかクラシック音楽のコンクールに興味が湧いてきた!(小一時間で忘れる)