- 武田建
- 新潮文庫
- 貰い物
手足口病って手足に口みたいな瘡ができるイメージで恐キモいと思ってたんだけど、ムスッコの症状を鑑みるに手と足と口に発疹が出るだけの病気だった。なんだよ拍子抜けだよ!
んで。カレッジフットボールをベースに学ぶアメフト入門の話。全く興味はないんだけど、仕事でNFLのことを扱う機会が多いから勉強のつもりで読んでみた。35年くらい前の古い本だったけど、そもそも興味がないのでなんの問題もナシ。むしろ、そんな昔からこれほどまでに厨ニ心をくすぐる用語が出てくるスポーツがあったなんて、今まで知らなかったのが少し悔しい。なんだよショットガン・フォーメーションって。どんなものかは知らないが、かっこよすぎだろアメフト。
フォトブック的な面があってカラー写真多数の贅沢な作りなんだけど、写真より厨ニ用語がもっとほしかった。
- 門田隆将
- 講談社文庫
- 古本
通販が売れなさすぎてマジやべー。今まで真面目に週3発送を続けてきたけど、倉庫までの電車代で赤字になることもままある状態にまで落ちた。週2、いや週1発送にしようかな。
んで。高校野球の話、かと思いきやプロ野球の伝説の打撃コーチの話。還暦を前になぜか高校教師に転身して、もう少しで野球部監督に就任しようかというところで他界したからこのタイトルになったんだろうな。かなり怪しいレベルだけど、タイトル詐欺はギリ回避ということにしておく。もっとも、高校野球なんかに興味ないからプロ野球の話でむしろよかったんだんけど。懐かしいプロ野球選手がたくさん出てきてノスタルジーを刺激された。
とはいえ、気になるのはやっぱりタイトルよな。甲子園は関係ないからね。タイトル以外は良作。
- 長尾三郎
- 講談社文庫
- 古本
水遣りを忘れて枯らしちゃったレモンの樹の鉢植え。ダメ元で腐った根を掃除して一回り大きい鉢に植え替えてみたら、根元の近くから新しい芽が出てきた。やってみるもんだな。
んで。冬のオホーツク海で突如沈没した第七十一日東丸の話。奇跡の生還を果たした乗組員の漂流譚かと思いきや、むしろ当時の北洋漁業が置かれていた状況がメインテーマになっていて、予想とは全然違う方向の面白さだった。事故原因も漂流期間も疑問だらけでよくわからんという冷戦時代ならではのミステリー要素もあって読み応えあった。ただ、これはノンフィクション系の作家にままあるケースなんだけど、文章が下手でなー。そこが惜しい。
取材力や調査力の1割でいいので、文章力にも忘れずにステータスを振ってください。心からのお願い。