読んダラ日記 俺の俺による俺様のためのダイアリー
■2019年07月02日 [書籍の類]
氷海からの生還
- [著] 長尾三郎
- [刊] 講談社文庫
- [入手経路] 古本
- 俺満足度:★★☆☆☆
水遣りを忘れて枯らしちゃったレモンの樹の鉢植え。ダメ元で腐った根を掃除して一回り大きい鉢に植え替えてみたら、根元の近くから新しい芽が出てきた。やってみるもんだな。
んで。冬のオホーツク海で突如沈没した第七十一日東丸の話。奇跡の生還を果たした乗組員の漂流譚かと思いきや、むしろ当時の北洋漁業が置かれていた状況がメインテーマになっていて、予想とは全然違う方向の面白さだった。事故原因も漂流期間も疑問だらけでよくわからんという冷戦時代ならではのミステリー要素もあって読み応えあった。ただ、これはノンフィクション系の作家にままあるケースなんだけど、文章が下手でなー。そこが惜しい。
取材力や調査力の1割でいいので、文章力にも忘れずにステータスを振ってください。心からのお願い。