読んダラ日記 俺の俺による俺様のためのダイアリー
■2004年01月31日 [書籍の類]
男の系譜
- [著] 池波正太郎
- [刊] 新潮文庫
- [入手経路] 手持ち
- 俺満足度:☆☆☆☆☆
池波処分シリーズ再開。今回のは生涯ワースト本。
んで。池波お気に入りの歴史上の人物についての談話なんだが、とにかくひどい。史実にないことを妄想で補完して当時はこうだったと見てきたようなウソを並べ、ある高校生が加藤清正を知らなかったから高校生全員が知らないと言い、昔は一目惚れがあったが今はないと断言し、手前の母親と嫁だけを基準に女性一般を語る。つまり全て“昔はよかった、今はダメ”という老人の妄言。
そのくせ「パリだけを見てフランスがわかったことにはならない」とか「一つ一つの事例を、ちゃんと、実態はどうであったか、確かめた上で」などと曰う。その言葉、そ の ま ま 返 す よ。