読んダラ日記 俺の俺による俺様のためのダイアリー
■2004年09月13日 [書籍の類]
日輪の遺産
- [著] 浅田次郎
- [刊] 講談社文庫
- [入手経路] 借り物
- 俺満足度:★★☆☆☆
浅田再開。2ヶ月近く隔離してたリハビリ効果でそれなりに読めた。ワンパターンな浅田を読むには適度なインターバルが必須なようだ。
んで。日本軍が残した莫大な埋蔵金の行方を追った話。過去と現在を交互に繰り返すお得意の展開だった。ストーリーも含めて『シェエラザード』とそっくり。ま、初期作品なりの一生懸命さが感じられたのが救いかな。面白くはないが、浅田の中では比較的読める部類に入る。
文庫版あとがきに「大きく改稿したい箇所はいくらでもあった」とあったが、直さなくて正解だったと思う。唯一の救いである一生懸命さが消えたら『シェエラザード』と全く同じだから。