読んダラ日記 俺の俺による俺様のためのダイアリー
■2007年01月09日 [書籍の類]
収容所から来た遺書
- [著] 辺見じゅん
- [刊] 文春文庫
- [入手経路] 古本
- 俺満足度:★★★☆☆
祝・防衛省発足! この日をどれだけ待ち望んだことか。次なる目標は憲法9条廃止、そして夢の日本軍復活だ。
んで。満を持して第21回大宅賞受賞作。今回こそシベリアだ、収容所(ラーゲリ)だ。ダモイ、ダモイネー、ジョー・ヤブーキ! 抑留中、仲間を精神的に支え続け、遺言を仲間の口伝に託してツンドラに果てた応召兵・山本幡男の生涯。けっこういい話だった。文章も『男たちの大和』ほど下手じゃなかった。さすが安心の大宅賞作品。同時受賞の『レーザー・メス 神の指先』とは比べるべくもないが。
そういやウチの祖父も抑留経験者(タシケント組)。最近になって抑留談にターニャが初登場。どうも美しい思い出に変化したようだ。幸せそうだったからそっとしておいた。