- P・P・リード/永井淳(訳)
- 新潮文庫
- 貰い物
可愛がってるタイワンキンギョの水槽にヒーターつけたらコケが目立ってきたので外掛式フィルター導入。ちょっと過保護か。
んで。弟が放置していった人食いウルグアイ人の話。いきなりの直訳っぷりに先が思いやられたが、途中から訳者も俺も慣れてきたのでどうにかなった。なにかというと人肉人肉って紹介されがち、とゆーかひたすら人肉オンリーな勢いを感じる作品だから、よほどショッキングなイベントなのかと思いきや案外普通にカニバってた。アッという間に主食。葛藤ナシ。
ストーリーは導入部がタルい。途中タルすぎ。後日譚もタルい。おまけに最終生存者16人のはずなんだけど呼び方が苗字だったり名前だったり変幻自在なもんだから俺の中では30人くらい生き残った。うん、面白くはないな。
- ニュートンプレス
- 月刊誌
昼に起きて読書してたらいつの間にか昼寝してて、目が覚めたら夜だった。なんとも有意義な週末だ。
んで。今月号はハズレ。「想定外の大震災」なんて言われても、そりゃビルは揺れるし石油タンクは燃えるよ。だって地震なんだから。「予想外のTSUNAMI」も旬を過ぎた話題だしなぁ。未だに終わらない竹内均の連載「GEOGRAPHIC」も非常に不愉快。俺の大好きな仙台がテーマだったから少しは読めるかと思ったんだけど、いつも通り内容散漫・文章平板で途中2回寝た。つまらなすぎてむしろ感心する。
仕事のストレスのせいか科学を純粋に楽しめない精神状態。パトラッシュ。なんだかとっても眠いんだ。寝るか。
- 加来耕三
- 講談社文庫
- 貰い物
今日は金曜日。いつもより酒を飲んでもいい日なのだ。本だって読めるのだ。
んで。究極の駄作だった。特徴としては三段論法にとどまらず四段五段と堆く積み上げた末のこじつけ。それも「新撰組の○○とは?」と問題を提起しておいて「と思えるのだが、いかがだろうか」とくる。手前で勝手に言い出したことに同意を求められても困る。途中なぜか芹沢鴨を擁護したいと言い始めたんだけど、再評価するわけじゃなく近藤土方沖田あたりの悪行を挙げ連ねて相対評価で勝負。悪いことしたのは鴨先生だけじゃない、と。バカの論理だ。
ここまでお粗末な本は珍しいよ。
- 小松左京
- 徳間文庫
- 古本
風邪が大流行。俺も乗り遅れまいと感染してみたら寒気と頭痛で読書が進まんので困った。
んで。下巻に入ってますます安っぽさ全開。東京を覆ってる謎の雲には迫らず、首都が消えた影響ばかりを追いかけるようになった。どうでもいい場面ばかり長くて話が進まない。と思っていると場面が変わった瞬間、状況がいきなり変わっててもう大変。かなりアグレッシブに行間を読んであげなきゃいけない。
シミュレーション小説の走りなんだろうけど、アイデアに知識が追いついてなかった。唐突に宇宙人のしわざとか言われてもなぁ。
- 小松左京
- 徳間文庫
- 古本
土曜日は寝て食べて飲んで読む。それ以外なにもしないと誓った。
んで。小松左京でも読んでみるかと『日本沈没』を探しにブコフまで出掛けたらなかったので代わりに似たようなのを所望した。朝起きたら首都が消失してて大変だった話。上巻は展開が遅くて首都消失より読んでる俺が大変だと思ったんだけど、ヒキが近くなってようやく事態が動き始めた。
CH-47の中で普通に会話してたり、三沢にF-15がいたり、各務原に“かがみはら”、築城に“つきしろ”のルビといった雰囲気ぶち壊しの自衛隊ネタと、ウソ丸出しの科学ネタの痛々しさに耐えられれば読めないことはない気がする。
- 平岩弓枝
- 文春文庫
- 借り物
麗しの金曜日。この嬉しさを独り占めしたい。地球のみんな、オラに週末を分けてくれ! ついでに現金も分けてくれ。代わりにストレス全部やるから。
んで。まったり『かわせみ』第18巻。当たり前のように事件発生、アッという間に東吾が解決。でも今回はここからが違う。悶え死ぬなよ? まずは麻生花世ちゃんが初めてまともに登場して1萌え。米問屋の姪が義理の伯父を好きだったので1萌え。馬売りの陸奥っ娘の東北弁で5萌え。そして「秘曲」では能楽 鷺流宗家の先代が従妹との間に隠し子を作ってたので3萌え。その子は高信という名前だけど会ってみたら女の子(15)+あどけなさが残っている+秘曲=21萌え。合計31萌えは歴代2位の好記録!
え、1位は12巻に決まってるじゃん。「岸和田の姫」が空前絶後の88萌えだから。
- 妹尾河童
- 講談社文庫
- 貰い物
仕事のせいで時間がないと騒いでるくせに読書量はむしろ増えてる不思議。
んで。下巻に入ってますますダメさが加速。戦中戦後の理不尽な世の中に自分だけは疑問を感じて正直に生きたことをアピールする少年。はいはい格好いい格好いい。昔のことならなんとでも言える。やたらにウザいルビの理由が「少年少女にも読んでほしい」からだというのだが、都合よく作ったウソ歴史を少年少女に読ませてどうするつもりなんだか。自虐史観教育? それとも格好いい俺を見ろってか?
とにかく全てに違和感ありまくり。そりゃ『間違いだらけの少年H』なんて本も出るわなぁ。
- 妹尾河童
- 講談社文庫
- 貰い物
最近、仕事がよくわからない。アパッチっていうから攻撃ヘリだな陸さんの導入も近いし、と思ったらパソコンだし。トムキャットっていうから戦闘機だなでもあれ古いぞ、と思ったらパソコンだし。俺になにを望んでるんだ?
んで。一言、つまらん。全てが都合良すぎ。話が出来すぎ。これが昭和初期の現実だとはとても信じられない。著者の少年時代の話がベースだというけど、自分のこと格好よく書きすぎなんじゃないの?
ぼんやりとした記憶なんだけど、間違いが多いというのはこの本じゃなかったっけ。まだ下巻が残ってるけど、果たして読む価値はあるのかなぁ。
- 平岩弓枝
- 文春文庫
- 借り物
今週も死ぬほど嫌いな平日が来ちまったんだけど早起きするのに慣れてきた気がする。0625起床は勤め人時代よりも1時間近く遅いんだから、やってやれないことはないのだな。でも終日眠い。
んで。特に変わったイベントもなく相変わらずまったりのどかな17巻。このなにもなさが『かわせみ』の味。とは言え、それにしたってなにもなさすぎだ。贅沢は言わないが、とにかく萌え成分だけはほしい。
そういえば東吾が仕事してる場面って全然ないなぁ。いいなぁ。あやかりたいなぁ。奥さんに食べさせてもらって気の向むままに事件を解決したり萌えたりしたい。かなり切実。
- 山崎豊子
- 新潮文庫
- 借り物
せっかくの週末なのに個人で受けてるWebのお仕事で丸1日潰れた。身体は休まらないしストレスは溜まるし読書も進まない。いっそ殺せ!
んで。結局なにも解決しなかった。とても中途半端。だいたい主人公がアカだから共感などできるわけないし、かといって日航も昔から大嫌いだし、もう誰がどうなろうと知ったこっちゃない。それにしても取材拒否してアカの言うがままに書かれちゃった日航のダメさ加減には驚くばかり。それでいいのか日本航空。
ま、日航なんてニューギニア航空あたりと2択にでもならない限り乗らないからどうでもいいけどさ。やっぱ全日空だよな。










