- 池波正太郎
- 講談社文庫
- 貰い物
セ・リーグの順位が決まらないおかげでクライマックスシリーズ対応の準備作業がとても重い。パトラッシュ、僕はもう疲れたよ……。
んで。“必殺シリーズ”原作の記念すべき第1巻。これといったピンチもなく主人公の思い通りにサクサク進む池波小説にありがちな展開のオンパレードだけど、仕掛人というアイデアは秀逸だし、ダークヒーローというのも毛色が違って面白い。「剣客商売」後半のグダっぷりを目の当たりにしてきた直後ということもあって予想してたより楽しめた。
文章力の低さはひとまず措くとして、アイデアが枯渇していない時の池波は馬鹿に出来ない。
- 池波正太郎
- 新潮文庫
- 手持ち
時代劇専門チャンネルで「まんが日本昔ばなし」を再放送してて、たまに観てる。リアルタイムで観てた子ども時分には全くわからなかったけど、実はけっこう芸術的な作品が多かったことを今さら知った。遅い。
んで。時代物ラノベ「剣客商売」番外編その2にして剣客関連のラストを飾るのは、雇い主とか知り合いを殺された女がひょんなことから根岸流手裏剣を習って敵討ちしようとしたら小兵衛が助太刀してくれた話。いつものようにどこかで読んだ小ネタばっかりだけど、池波にしては頑張った。
ただ、女で根岸流手裏剣っていうキャラは本編に登場する杉原秀とかぶるし、設定も展開も「剣客商売」の番外編である必然性が全くない。当時の大人たちの事情を感じるねぇ。
- 池波正太郎
- 新潮文庫
- 手持ち
フィリピン実家の全生活を支えてる我ら夫婦。それが扶養控除の対象になると知ったので更正の請求をしてみたら、所得税が20万円くらい還付された。住民税も戻ってくるらしい。やったぜ海外扶養家族ヽ(´ー`)丿
んで。時代物ラノベ「剣客商売」番外編の後編。結局のところ、主人公の波切八郎が転落していく様を若き日の小兵衛が生暖かく見守るだけの話だった。小兵衛の若い頃だっつーのに、既に老成しちゃってて本編との違いがわからないというね。ネタ密度も、これが池波バリバリの時期だったら短編2本分くらいだったはず。それを厚めの文庫2冊まで薄めてるんだから痛々しい。
「剣客商売」に至る背景が描かれてるから池波教の信者ならアリなんだろうと思うが、俺は信者じゃないからなんとも。
- 池波正太郎
- 新潮文庫
- 手持ち
愛車のミラちゃんにはカーナビがない。スマホを使おうにも車用ホルダは無駄にゴツいし高い。なのでダイソーで見つけてきたスマホ立てを加工してスポンジなんかと組み合わせることにより、総額324円でセンターコンソールの小物入れに装着できるホルダを作り上げた。我ながら優秀である。
んで。時代物ラノベ「剣客商売」番外編は小兵衛の若い頃のお話。その前編。本編の12巻と13巻の間に書かれた計算で、この時期は本編もネタ切れでどうしようもなくなってただけに、番外編もかなり苦し紛れな雰囲気が漂ってた。限られた量のネタをいかに薄めて原稿枚数を稼ぐかに苦心してる気配がプンプンするのは本編と同じで、とかく冗漫。面白くはない。
ただまぁ、ちょっと目先が変わったという点から言えば、読めるといえば読める。強いて読むほどのものではないが。
- 池波正太郎
- 新潮文庫
- 手持ち
時代劇専門チャンネルで「長七郎天下ご免!」を毎日観てる。里見浩太朗のアレ。話は暴れん坊将軍と全く同じなんだけど、長さんは峰打ちなぞせずバリバリ切り捨てる。そして締めの二刀流が格好ぅぃぃ!
んで。やっと終わった時代物ラノベ最終巻はまた長編。池波がもうすぐ死ぬ時期に書いた話は、ネタも気力も尽きてるのが明白で読むに耐えない。この10年くらい前にシリーズを完結するなり死ぬなりしてほしかったよ。ネタ切れ以降も引っ張りすぎて晩節汚しまくりだ。
それとさ、巻末解説の常盤新平よ。伊太朗が再会の約束をしたのは女郎のお篠じゃなく女中のお元な。つまんねーって思いながら流してる俺よりも読めてない人間が最終巻のラストを飾る剣客商売。竜頭蛇尾ここに極まる。
- 池波正太郎
- 新潮文庫
- 手持ち
初めて江戸川放水路へハゼ釣りに行ってきた。延べ竿のミャク釣りは手返しが楽でいいわぁー。テキトーにやっててもそこそこ数は揃うし、小さいとはいえ味はしっかりハゼだし。天ぷら美味ぇです。
んで。まだ続いてる時代物ラノベ第15巻。今回はつまらない短編が1本あった後、また長編。困ったときの長編頼みで、内容を薄めて薄めて引き延ばしただけだからね、もちろんつまらなかったよ。シリーズ後半の話はドラマ版でも見た記憶がないし、やっぱりみんなつまらないと感じてたってことよな。だって本当につまらないもの。
どう考えても完全にネタが切れてるのに、なんでこんなに未練たらしく書き続けちゃったかねぇ。シリーズ初期は面白かったのになぁ(遠い目)。
- 池波正太郎
- 新潮文庫
- 手持ち
人生初のマイカーが嬉しくて、乗るより前にシガーソケットに挿すUSBポートとか電工ペンチとか買っちゃった。車もバイクもそうだけど、運転するよりいじくってるほうが楽しいんだ。
んで。時代物ラノベ第14巻はシリーズ2度目の長編だけど今回はオールキャスト感も皆無で、短編で書くような話を無駄に引き延ばしただけという。三冬さんの出番すらない。ネタ切れで時間稼ぎしてるのが行間から読めちゃって興醒めよ。小兵衛に孫が出てきたところで話が面白くなるわけでもなし、大治郎と三冬さんを結婚させたのは池波最大の失敗だわ。
シリーズ前半で作り上げたキャラの魅力を使い潰すことでしか話を維持できてないことに腹が立つ。
- 池波正太郎
- 新潮文庫
- 手持ち
愛車のミラちゃんにETCを導入してみた。車載器&セットアップ料金&送料を合わせて約6,000円もかけてしまった。我ながら奮発したもんだぜ。取り付けは自分でやったら案外きれいに収まった。ま、ほぼ乗らないんだけど。
んで。引き続き時代物ラノベ第13巻。ここまで来ると、この話は面白かったけどこの話はイマイチ、なんていう感想すらなく全部つまらん。池波が真剣に面白い話を書こうとしていたという気配が全く感じられなくて、とにかくやっつけ感がスゴい。執筆当時の昭和50年代が娯楽の乏しかった時代だったであろうことを差し引いても、ここまでレベルが低下した剣客商売をありがたがってた読者がいたとは到底思えない。
飼い慣らされたファンだけがキャッキャする同人の世界なら許されるだろうけど、お金出して本を買った一般の人は怒っていいと思う。俺は怒ってる。
- 池波正太郎
- 新潮文庫
- 手持ち
いずも型の2番艦が「かが」と命名されてとっても感激。この流れで「あかぎ」復活を信じていいの? 一航戦再結成を期待していいの? こうなると、なんで「そうりゅう」を潜水艦にしちゃったかなぁ。
んで。引き続き時代物ラノベ第12巻。大治郎も三冬さんも存在感がますます希薄になって、ただただ小兵衛が超人ぶりを発揮するだけの話が延々と繰り返されるマンネリ街道一直線の一冊だった。これで飽きないほうがおかしい。キャラの魅力だけで成り立ってた小説なのに、そのキャラから魅力がどんどん失われているのがハッキリわかっちゃう。これはもうダメだね。どう考えてもつまらんもん。
ページの下半分真っ白なスタイルを貫く池波イズムのおかげで読むのは楽だけど、空虚。
- 池波正太郎
- 新潮文庫
- 手持ち
時代劇専門チャンネルでBS時代劇「薄桜記」の再放送をやってて、当時見逃した回があったからリベンジで全話観てるんだけど、改めて面白い。やっぱり脚本はジェームス三木に限る。異論は認めない。
んで。引き続き時代物ラノベ第11巻。大治郎&三冬夫妻に第一子(=小兵衛の初孫)の小太郎が誕生。ただそれだけの巻だった。久しぶりに三冬さん主人公回があったんだけど、もったいないことに活躍のさせかたが明後日の方向で面白味ナシ。三冬さんにはいつまでも男勝りの剣を振るってほしかったよ。落ち着いた物腰の三冬さんなんて誰も求めてなかったと思うんだ。
前に何回か通しで読んでるはずなのにシリーズ後半の印象が全く残ってないということは、この先もきっと面白くないんだろうなぁ……。