- ニュートンプレス
- 月刊誌
虫。楽しみにしてた。リアル虫は大嫌いだけど機能とかは面白い。
んで。虫ってば必殺技満載。さすが地球上で最も繁栄してる生物だけのことはある。カイコガの嗅覚センサーなんか分子1コを感知しちゃうし、ゴキブリの脚は脳を介さずに動いちゃう。小さい脳に負担をかけないように神経節で処理できることは済ませちゃおうという自律分散制御な発想。なんか超ハイテクっぽい。とにかく虫にはビックリドッキリさせられた。
Nスペ『生命 40億年はるかな旅』の虫の回を思い出したよ。
- 池波正太郎
- 新潮文庫
- 手持ち
また池波だよ。そろそろ飽きてきた。
んで。今回の主人公、編笠かぶった十兵衛くんは御意簡牘をチラチラさせる幕府の隠密。柳生十兵衛の血を引いてる剣の達人で人格者。もう完全無欠。そんな彼が幕府っつーか綱吉の間違いを正すため、いろんなところにちょっかい出して赤穂浪士を討ち入らせる話。日本人なら誰でも知ってる忠臣蔵だからサクサクと進んでいくんだけど全然面白くない。主人公が弱点皆無のご都合主義スーパーヒーローだから感情移入なんて無理だし、それ以前に文章が下手だし。池波らしさ全開といった感じ。
上巻は大石内蔵助氏がお家再興を狙って上京し帰っていくあたりまで。最終的に絶対に討ち入るので、とにかく早く読み終わりたい。
- 三好徹
- 文春文庫
- 借り物
職場に本を持っていくのを忘れたのでテキトーに棚から強奪。
んで。3億円事件なんて俺の生まれるずっと前の話だし、テレビくらいでしか知ることもなかった。今回初めて詳細を読んでみたら、なんて痛快な事件だ。手掛かりは沢山ありそうなのになんで捕まらないのさ?
ドキュメンタリータッチな書き方だったけど、基本的に登場人物は全てフィクションでドラマチックな展開。読みやすくアレンジしてあって楽しかった。
- 藤沢周平
- 文春文庫
- 借り物
文章力に感動すら覚えた藤沢周平、下巻も一気に読み終わり。
んで。各話読み切りのイベントと全編を通しての大きな事件が平行していて、適度な緊張感が持続してた。大小両方の事件とも面白かったんだから藤沢は上手い。
そういえば藤沢嫌いという友達(♀)がいる。泥臭さがイヤなのかなぁ。こんなに面白いのにもったいない。
- 藤沢周平
- 文春文庫
- 借り物
今まであんまり読んだことのなかった藤沢周平に挑戦。『用心棒日月抄』シリーズ以外は初めてかも。
んで。藤沢周平はキャラが妙に俗っぽい。主人公からして格好いいヒーローじゃない。ストーリーは勧善懲悪というわけではなく全体に泥臭い。そしてとにかく文章が上手い。
このところ時代物というと超人大集合でご都合主義の池波ばっかりだったから感動すら覚えた。藤沢周平イイね。
- 池波正太郎
- 新潮文庫
- 手持ち
悪夢のようなエッセイを読んでしまったので、お口直しに池波。薄い文庫だったから即日完読。
んで。前に読んだ『闇の狩人』と同じ世界の話だった。時代的にはちょっと前になるのかな。登場人物も重なってたしエピソードにもつながり多くてそこそこ楽しめた。
こういう風に知らないで読んでみたらストーリーがつながってたっていうの、けっこう好きかも。
- 渡辺怜子
- 文春文庫
- 借り物
ピザを食べたら美味しかったのでイタリー料理最高と思って家に転がってたイタリー料理関連と思しき本を読んでみた。
んで。端的に言ってクソだった。壮絶につまんないことが延々と続くし、なにより文章が下手すぎる。意味不明な文章が唐突に出現したりして情景が思い浮かぶ余地など全くなかった。リンボウのイギリスじゃないエッセイから文章力を抜いたらこんな感じになりそう。
結局、著者のイタリア人の知り合いを意味もなく紹介した本としか思えなかった。この目のつけどころの悪さはエッセイに向いてない。
- 池波正太郎
- 新潮文庫
- 手持ち
もはや読んダラ恒例になった処分前の在庫一掃池波セール。ここで初めて短編集が登場。
んで。構成はバラエティに富んでいた。でも池波は短編に向いてない気がする。盛り上がった瞬間、もしくは盛り上がる直前で唐突に終了という感じなので不満が残る。
とはいえ久々に読んだ幕末物はそこそこ楽しかった。斬りまくり斬られまくり殺しまくり殺されまくり。幕末アツい。新選組の悲壮感と賑々しさはけっこう好きだ。
- 吉田戦車
- 講談社
- 手持ち
本棚の整理をしていて思わず手に取っちゃった吉田戦車エッセイ。パラパラめくってみたら、止まらなくなってそのまま読み終わっちゃった。
んで。この人は漫画もスゴいけど文章書かせても大爆笑。教科書になりそうなほど高レベルなバカ文の嵐。ネタも目のつけどころが鋭い。普通の人間ならなんてことなしに見逃しちゃうような些細なことが爆笑事件になったりする。さすが吉田戦車。
また笑いたくなったら読むことにしよう。
- 防衛弘済会
- 月刊誌
サクッと読める自衛隊広報誌らしきもの。今月号もサクッと読んだ。
んで。この雑誌(というか冊子)のよいところは普通に売ってるミリタリー雑誌なんかではまず掲載されないであろう地味な部隊を取り上げてくれる点。コアな自衛隊マニアとしてはけっこう嬉しい。新連載が始まって今後も期待大。
巻末のインタビューは今井雅之だった。そういえば元陸曹候だったね。陸だと曹学って言うんだっけ。1年半で退職ということは士長で終わっちゃったんだ。あと半年で3曹だったのにもったいない。
- 池波正太郎
- 新潮文庫
- 手持ち
読み終わった。やっぱり上下巻に別れてたほうが読みやすい。
んで。最終的に善人は幸せに悪人は不幸に、という池波得意の芸のない人情勧善懲悪だったから普通に読めた。娯楽時代小説の王道だから書くこともなく。とにかく普通だった。
だんだん池波にも飽きてきたけど、処分のためなのでもう少し読み続けるつもり。本棚よ、もっと空け。
- 池波正太郎
- 新潮文庫
- 手持ち
相変わらず処分前池波シリーズ大絶賛読書中。
んで。今回のはやっと普通の厚さの上下巻になってくれたので読みやすかった。ストーリーはと言えば、記憶を失っちゃったお侍がいろいろと気質でない人に助けられつつどうなる? という典型的な池波小説。台詞ばっかりなもんだからページの下半分真っ白。改行の嵐で進行が早い早い。池波の原稿枚数稼ぎ術ここに極まれり。でもそれなりに娯楽小説してるので普通に読める。
とりあえず下巻も一気に読んでしまいそうな勢いではある。
- 池波正太郎
- 新潮文庫
- 手持ち
引き続き処分中の池波シリーズ。今回はちょっと。いや、かなり。
んで。新影流の創始、上泉伊勢守の話だと書いてあったんだけど、半分以上は伊勢守と関係のないストーリー。伊勢守は話が脱線してる間に剣の達人になってた。世の中にこれほどつまらない歴史小説があったのかと驚いちゃうくらいつまらなかった。
池波にありがちなパターンではあるんだけど、分裂気味でなにをメインに書きたかったのか皆目わからない。もう全然ダメ。超駄作。こういうのは読んでてツラい。
- 幻冬舎
- ムック
もう『わしズム』の季節到来。2ヶ月なんてアッという間だ。
んで。今回もそれなりに楽しかった。イラク攻撃があったもんだから小林よしのりの鼻息が荒くてもう大変。小林のこういうウザいところが嫌いだ。その小林よりも大嫌いなのが西部邁。『作法という反米』とかいう立場の人たちだからしょうがないと思うけど、アメリカが同盟国であることは厳然たる事実だしなぁ。今回のアメリカ支持によって日本もテロの標的になることを覚悟しろと言うが、そんなのは当たり前だと思う。テロが怖くて同盟組めるか。小林&西部の反米は、作法と言うには感情的な理想主義に過ぎる気がする。日米同盟あっての日本だし、反米の前にすべきことがあるような。
潮匡人「若者の軍事学」、小林至「評論」、橘玲「世界一簡単な税金の話」は安心して楽しめた。この連載のために購読していると言っても過言じゃない。これからも期待してます。