- 文林堂
- 月刊誌
自衛隊ネタだったので3ヶ月ぶりに買ってみた。
んで。特集は「練習機T-2の終焉」。国産初の超音速機もついに用廃か。初めてT-2を見たのは入間だった。ブルーインパルス。86よりも速くて格好いいけどプロシージャターンに異常に時間かかったっけ。自衛隊マニアへの道を決定づけた想い出の機体だけに、用廃は寂しいなぁ。
特集以外の記事は例によってピンと来なかった。読めたのはコマンチ開発中止くらいかな。メカに関係ないページが多すぎだ。
- 筒井康隆
- 文春文庫
- 新本
まだ筒井。一気に読むのがコツなのだ。なんのコツだか知らないけど。
んで。ジャズなんて大嫌いなのでしばらく逃げてた短編集。でも恐れていたほどジャズは関係なくて普通に読めた。短編12本が全部終わったのになぜかまだ半分残ってて、なにが始まるのかと思ったら壮絶なページ稼ぎだった。「付録・ディスク解説」と題して各作品に関連するレコードを鈴木琢二とかいう人が紹介するというもの。普通に読めたけど筒井じゃないので困った。さらに余ったページは山下洋輔による解説だよ。46ページにわたる大長編。これが驚愕のつまらなさだったのでサクッと飛ばした。だからジャズはダメなんだ。
山下洋輔の名前を見るたびベイの大ちゃんAAが浮かぶぞ。キュムキュム。
- 筒井康隆
- 文春文庫
- 新本
まだ続く筒井。今回のは筒井の周囲を恐怖のズンドコに突き落としたという噂の日記。
んで。サラリーマン時代から始まり駆け出し作家時代、売れ始め時代を経て現在に至る感じ。思ったほど波乱な生活じゃなくて意外。小説書いて酒飲んで子供と遊んでの繰り返し。親バカすぎなのが若干ウザい。一部、公開を前提とせずに書かれた日記があってツラかった。筒井も書いてる通り読者を楽しませるための日記じゃないからなぁ。
よく登場してた息子の筒井伸輔って画家なのね。どんな絵を描くのかググったら……全く理解できない。
- 筒井康隆
- 文春文庫
- 古本
予告通りまた筒井。これも古本。ピンと来なかったから寝かせてた。
んで。「美藝公」は世襲制のトップスターのようで、想像を絶する完璧超人。舞台は映画大国として戦後復興を果たした架空の日本。全てが映画中心の牧歌的な平行世界だった。現実の日本を皮肉っていたところは筒井的だったけど、全体に毒が薄かった。
俺は今の日本も好きだけどなぁ。御国のために死ねますか? 俺は死ねそう。
- 筒井康隆
- 新潮文庫
- 古本
ずっと探してた筒井の文庫をブックオフで発見、新潮文庫を比較的削らない東村山店は偉いと思う。
んで。高校時代に読んだことある。当時は面白さがわからなかったけど改めて読んでみたら面白かった。少しずつ大人の階段を上ってる俺。中編「筒井順慶」は順慶の子孫という設定の筒井康隆が順慶を書く話。多重虚構でメタメタした歴史物だった。「筒井順慶」の他に短編が3本。ノッてた頃の作品のようで粒揃いだった。
ここからも筒井が続くよ。
- 筒井康隆
- 新潮文庫
- 古本
入手できてない筒井康隆の文庫は20冊弱。全て絶版。ここまでくるとなかなか出会えない。そんな中ブコフ105円棚で状態良いのを発見。
んで。新潮から出た全集用の月報として書かれたエッセイ集。毎回なぜか唐突に接続詞から始まる。改行がない。脈絡がない。という奇妙な全24回。毒々しくてけっこう笑えた。山藤章二のイラストに生気が感じられなかったのはなぜだろう。
あ、ブックオフに言いたいことがある。新潮文庫は削らないでください。紐しおりが切れてると買う気になりません。
- 上野正彦
- 角川文庫
- 古本
同じ作家を続けて撃墜するのが読んダラ流。今日も検死で手持ちの上野終了。
んで。ベーシックなショートエッセイ集だった。唐突に小説が始まったり似たような対談が続くようなこともなかったから比較的落ち着いて読めた気がした。角川文庫の上野では4冊目にして初めてまとも。中身は既出ネタばっかりだったけど。
これ以降にも何冊か出てるみたいだけど、少しは新ネタあるんだろうか。
- 上野正彦
- 角川文庫
- 古本
ブックオフに行ったら105円棚にあったから買ってみた。
んで。史上希に見る大失敗の対談集。対談相手は検死に関係のない人ばかり。おかげで毎回“ゲストがホストに”同じような質問を繰り返して同じような答えが返される。ホストが専門家でゲストが素人、話題はホストの専門分野っていう段階でおかしいことに気づいてほしい。
この本を企画した人間がなにを考えていたのか小一時間と言わず問いつめたい。
- 池波正太郎
- 新潮文庫
- 手持ち
引き続き池波処分シリーズ。処分が進んで気分がいいから多少のことは許せそう。
んで。唐突に秘伝書を持って逃げた岩蔵が主役になった。最終的には岩丸が殺されて雪丸が敵討って終わり。流用ネタの嵐だから面白いわけはない。池波の小説は基本的にキャラとストーリーと小ネタの組み合わせを変えてるだけだからコンピュータでも書けそう。
あ、秘伝書は予想通り白紙だった。俺の勝ち。
- 池波正太郎
- 新潮文庫
- 手持ち
順調に消化中の池波処分シリーズ。心理的に余裕が出てきたから評価も優しくなってるぞ。たぶん。
んで。雪丸というのが剣道場に入り師匠が死んで先輩の岩蔵が秘伝書を盗んだ。前に短編で読んだことある。コピペ+無駄文字追加ででっち上げた長編みたい。出だしは壮絶につまらなかったが、その後は読めないこともない感じ。得点も減点もない。
岩蔵が盗んだ秘伝書の中身が白紙じゃなかったら、目でピーナッツ噛みながら逆立ちで町内一周する。
- 宮部みゆき
- 集英社文庫
- 借り物
まだまだ宮部。
んで。宮部初の書き下ろし文庫。ネット上で仮想家族を演じてた父親が殺されてた。面白い作品なら冒頭から引き込まれる感覚があるんだけど、今回は一切なかった。犯人が最初からあからさまで、展開に動きが感じられない。
驚くほど空虚だった。さすが集英社文庫。
- 宮部みゆき
- 光文社文庫
- 借り物
本日2冊目。中身がない読みやすいので何冊も読める。
んで。擬人化された財布の一人称視点で進むちょっと変わった推理物。いろんな財布のモノローグだけで終わった。財布に語らせるというのは面白いアイデアかも知れないけど、肝心の事件がお留守だったから全然ダメ。伏線が全然ないし、犯人の登場もいきなりすぎ。
読者に推理を許さない推理小説。
- 宮部みゆき
- 中公文庫
- 借り物
最近お仕事変わって土日が休みになった。平日の読書時間が減ってるので読むよ。
んで。なぜか5億円ゲットしちゃった家族が家庭内不和を引き起こしたりする程度の些細な事件を描いたジュブナイル。誰も死なない。些細すぎてなんにも面白くない。残虐シーンを完全排除したのでお子様にも安心してお読みいただけます、といった感じか。
宮部、思ったよりハズレ多いな。
- 宮部みゆき
- 文春文庫
- 借り物
まだ宮部。今回は短編集。
んで。不思議イッパイって感じ。夢と現実がゴッチャになったりするSF系の話で、不思議だねと思いながら読み進めて不思議だったねで終わる。全体的にありがちでヌルい。唯一オチがしっかりしてたブラックジョークの「囁く」、微笑ましい幽霊不思議系の「いつも二人で」が読めた。それしか読めなかった。
オチのない短編小説なんて読めたもんじゃないぞ。
- 宮部みゆき
- 新潮文庫
- 借り物
また宮部。手元にある6冊一気に行くつもり。
んで。日本推理作家協会賞受賞作は、超能力少年の悩みとか悲哀を軸に事件が起こったり起こらなかったりのトンデモ話。超能力ってことで駄作『クロスファイア』のイヤな記憶が甦ったけど杞憂だった。そこそこ面白かったよ。協会賞なんて取ってるくせに推理物じゃないじゃん。まぁ推理嫌いだからいいけどさ。
「まるで~のような」という比喩は宮部の得意技みたいだが、あまりに多用されすぎで正直ウザかった。
- 宮部みゆき
- 光文社文庫
- 借り物
職場に入荷された商品の中に宮部を6冊発見したので強奪してきた。
んで。少年探偵 with 老家政婦。キャラ作りは上手いと思ったが、それだけ。元がノベルスだけにとにかく軽い。読み応えもなんもない。読み終わったばかりなのに内容なんてほとんど憶えてない。ふーんって感じ。
これに限らず推理小説はどこが面白いのか全然わからない。くだらねぇ。
- 筒井康隆
- 中公文庫
- 古本
引き続き唯野教授の番外編。どんどん片付ける。
んで。唯野教授が読者から寄せられた質問に答えるというメタな企画で、『サブ・テキスト』に入ってた「100の質問」に近しいもの。くだらない質問や愚痴めいた質問に対する辛辣な解答が見せ場かな。唯野教授っていうか筒井の好き勝手で、歯切れはよかった。でも残念ながらそんなに面白くかなったんだよな。同じようなノリが続くから途中で飽きた。
字が大きくてページが少ないから読むのはラクだったが。せめてもう少し面白くあってほしかった。
- 池波正太郎
- 新潮文庫
- 手持ち
諦めちゃいそうになる自分に鞭打って読む池波処分シリーズ。心に深い傷。
んで。強姦未遂と家来を殺された恨み晴らそうと剣を修行して、強くなって侍にちょっかいかけたら恨まれ暗殺寸前というところで助けられて結婚した女の話。よくある池波。ストーリーもキャラもワンパターンだからまるでデジャヴ。
全く面白くなかったけど、かといってストレスを感じるほどでもなかったから及第かなぁ。
- ニュートンプレス
- 月刊誌
先月号の予告を見てから楽しみにしていた『ニュートン』を読み終わり。
んで。特集は「相対性理論」。未だかつてないほど真面目に読んだら特殊相対性理論を理解できちゃった気がしないでもない。光速度不変原理を踏まえた上でロケットの中を進む光を見る例はわかりやすかった。ローレンツ収縮は全く理解不能だったが。一般相対性理論のほうは、つまり空間の歪みで? 重力レンズとか? そんな感じデスヨ? もうバッチリだから何も訊くな。
特集以外では「光でつくる人工細胞」という記事が良かった。マイクロ光造形法で極小化学工場を作るという。ATPで動くようになれば、ミトコンドリアみたく細胞に取り込まれちゃったりするのかも。楽しいな。
- 筒井康隆
- 角川文庫
- 古本
また筒井のSFジュブナイル。
んで。あり得ないキャラ揃い。やることなすこと全て思い通りだから変な恍惚感があった。全体的にブラック度は高い。盗んだ便利アイテムを使いながら「びくびくしていちゃ、世の中は渡れないよ」と教えてくれたりする。大笑いはなかったけど面白かった。
ジュブナイルシリーズと銘打ってあるが、別にジュブってないと思う。普通の筒井だ。