2006年05月 の日記
■2006年05月27日 [書籍の類]
御宿かわせみ (25) 宝船まつり
  • 平岩弓枝
  • 文春文庫
  • 古本
俺満足度:★★★★

横須賀の友達と米軍基地に行こうという話になってたんだけど生憎の雨。今の俺に土砂降りを強行突破する気力などないので急遽延期を一方的に通告してまったり土曜日。これぞヒキコモリの正しい姿。

んで。読んダラ日記の連敗ストッパー登場。ここまで『かわせみ』は全て借り物だったんだけど25巻だけ抜けてたのでブコフでゲトした。かわせみに武州所沢から新しい従業員が来た。我らが所沢出身者と期待したのに田舎者の怪力大女だったので、キャラは立っていたが軽くショック。あと異母兄妹が無理心中する「冬鳥の恋」で東吾が麻太郎(隠し子)と千春(娘)の将来を心配するシーンがよかった。兄妹のイクナイ関係への期待と妄想が膨らむ。

その他、殺人事件が起きて東吾が解決したので安心だった。

■2006年05月26日 [書籍の類]
誰も知らない防衛庁 女性キャリアが駆け抜けた、輝ける歯車の日々
  • 佐島直子
  • 角川oneテーマ21
  • 古本
俺満足度:☆☆☆☆

今回の契約は稼働時間短めなので早めに帰れてとてもラク。時間単価ベースだから収入は減っちゃうけど暮らしに困るほどじゃないし。ラクなのはいいことだ。

んで。著者は元防衛庁職員。たぶんキャリア組。期待を抱かせるタイトルだったが誰も知らないようなネタはなかった。防衛庁について理解が深まるわけでもなく面白くもなく役にも立たず。転落死したという娘の話(防衛庁とは無関係)が多いことも含めて“男に負けずに頑張った私を見て”という自己顕示の域を出てない。

おふざけが過ぎた当時の『セキュリタリアン』が嫌いというのは個人の自由だが、民間人に銃を撃たせた事件も防衛機密漏洩事件も『セキュリ~』に一因があるというのは飛躍しすぎ。もう少し冷静に。

■2006年05月25日 [雑誌の類]
Jウイング (2006.7月号)
  • イカロス出版
  • 月刊誌
読んダラ通算18号目

読書の途中だけど雑誌。

んなわけで今月も『JWings』を買っちゃった。特集1「進化する!F-15」は特集と呼ぶにはあまりにも浅かった。とりあえず空自イーグルの近代化改修は少しずつ進んでるみたいだけどペース遅すぎてF-Xに予算食われそうで心配だ。特集2はブルーインパルス。いつもと似たり寄ったりの内容で全然面白くない。メンバーが入れ替わった以外に新しいネタはないのかと。特集1つにして少し内容を練ってくれないかな。

連載も元気がなかったし、今月号はハズレだなぁ。

■2006年05月24日 [書籍の類]
兵器産業
  • 朝日新聞社会部
  • 朝日文庫
  • 古本
俺満足度:★★☆☆☆

俺宛に葉書が来て「結婚しました」の文字。誰かと思ったら古い知人♀だった。おめでとうございますお幸せに。このところ同年代の連中に既婚者急増で俺の自由度(相対値)急上昇。けけけ。

んで。また防衛メーカー物。F-15について「生産現場を離れれば離れるほど、F15Jの評価が高くなる」なんて書いてて、そりゃイーグルドライバーでもない人間に性能評価などできなくて当然だし、その後F-15の性能は実戦で証明されたわけで墓穴を掘ってるなぁなどと思った部分もあったが、全体では朝日新聞のくせに案外冷静だった。兵器に関する知識は素人レベルだったけど、単純な企業批判も論理的飛躍もないのでつまんない。

これじゃバ鎌田慧には勝てない。

■2006年05月20日 [書籍の類]
日本の兵器工場
  • 鎌田慧
  • 講談社文庫
  • 古本
俺満足度:☆☆☆☆☆

先々週に行ったばかりだけど今週末も横須賀の友達の家で遊んできた。今回の参加者は俺だけだったので俺1人vs子供2匹。力負け。世の親はあれが日常か……無理だ。

んで。70年代末、1人の素人がアカい色眼鏡と切れない頭で国内の防衛メーカーを訪ねてウソ書いた。武器がなければ平和と思ってるらしく「武器の生産がよりすくなく、その生産能力がより低い方が安心」で「自衛隊の銃や弾丸をみても、撃つことよりも撃たれることを想像している自分に気づくのである。何故なのだろうか」と疑問を抱く。撃たれる心当たりがあるのだろう。新型魚雷は「水面下五百メートルの海中で使用される。ということは原子力潜水艦用」と意味不明なことを言い、B747はB-52改造機と主張する。電波強すぎて具合悪くなった。

キミには「バ」の称号を与えよう。バ鎌田慧を名乗るがよい。

■2006年05月18日 [書籍の類]
21世紀の戦争 日本は、世界は、どうなる?
  • 木村譲二
  • 光文社文庫
  • 古本
俺満足度:★★★☆☆

最近よくサッカーの話題を耳にする。Wカップってそろそろだっけ? とりあえずガンガレ豪州代表。

んで。ある意味TPOに合わせた迷彩柄の表紙から負のオーラを感じたんだけど、読んでみたら案外まともだった。前世紀末に書かれた古めの本だからデータもそれなりに古いんだけど、安全保障の基本的な考え方、低強度紛争や不正規戦といった新しい形の戦争についてわかりやすく書かれてた。重箱の隅をつつくのは気が引けるんだけど空自の要撃機がF-15DJ、支援戦闘機がF-2Bって書いてあったのでなぜ複座限定?

参考になる記述は多かったけど、俺のように日頃から国防について考えている人間にとっては常識の範囲内だったかな。要するにテロは危ない、とか、これ以上は聞かないで。

■2006年05月15日 [書籍の類]
ファイナルシーカー レスキューウィングス
  • 小川一水
  • MF文庫J
  • 借り物
俺満足度:★★☆☆☆

まだ月曜日だというのに疲労困憊。睡眠不足で週末の疲れが残ってるところにソフトウェア機能試験。試験書を見ながらのルーチンワークで猛烈な睡魔と激戦を繰り広げた。ツラい。

んで。職場のマニアな人が貸してくれたラノベ。『よみがえる空』連動企画物らしいけど共通点は小松救難というだけで、これは幽霊の力を借りたメディックが人命救助する話。トンデモのわりにはそれなりに読めたんだけど、幹部が全員キャリア扱いだったり、ちょっとしたことがすぐ基地中の噂になったり、小松基地前に路線バスが走ってたりするのでリアルさはない。ま、そもそも幽霊だしな。

萌え担当の巨乳メガネWAF・小倉珠樹1士(補士・救装)は、ベーシック出たばかりなのに総括にも行かずOJTをやってる様子もない。これも空自マニア的には納得いかない。

■2006年05月14日 [書籍の類]
ジェット戦闘機入門 航空テクノロジーの秘密
  • 立花正照
  • 光人社NF文庫
  • 古本
俺満足度:☆☆☆☆

今日は豪州仲間Yのケコーン式だった。おめでとう、と言おうと思ったけど超逆玉の輿だったのでやめた。二次会は後日開催なので引出物を持ったまま思わず交通博で最後の時間旅行。涙ながらに閉館を見届けた。さらば少年時代の想い出よ。

んで。この手の本は面白くないと相場が決まっていて、その相場通り全然面白くなかった。取り上げられてる機種、着眼点ともに非常に偏っていた。どうも翼面荷重や推力重量比の細かい数字とFCSの型番に妙なこだわりがあるようで、そこに触れた途端それまでの流れを無視して書き込みまくっちゃうので非常にウザい。もっと平均的かつ網羅的に書くか、またはもっと共通性のある話題でまとめてくれないと読んでらんない。

構成の下手さばかりが記憶に残った。これは資源ゴミ。

■2006年05月12日 [書籍の類]
先端技術への招待 エネルギー・医療・輸送
  • 中野不二男
  • 中公新書
  • 古本
俺満足度:★★★☆☆

今週から仕事復帰したんだが凄まじくキツい。なにがキツいって久しぶりに着たスーツのウエストが。1ヶ月余のヒキコモリ生活が分厚い脂肪の鎧を作り上げていたようだ。とりあえず駅から家までジョグったら激筋肉痛。

んで。流れのまま中野不二男。太陽電池や燃料電池など、名前は知ってるけど中身は知らないぜ的なアイテムの原理やら開発状況やらがシンプルにまとまってた。レーザーメス飛鳥のネタも有効活用されていた。

楽しく勉強できたんだけど1993年時点での「先端技術」だから微妙に古い。常温核融合を手放しで絶賛してたり、自動通訳システムがすぐ実用化できそうに書いてたり。それはそれで笑えたからいいけど。

■2006年05月10日 [命ノセンタク]
あいこら第40話 - オパーイがステキパーツだよな
オパーイがステキパーツだよな
あいこら (第40話)
  • 井上和郎
  • 小学館
週刊少年サンデー 2006/23号

エクスタ シィ~~~~ン♥
(ツンデレ忍者娘がどんなに寄せても決して寄らないオパーイをそれでも懸命に寄せながら。)

萌え作品にもなり得たであろう『あいこら』は、しかし安易なラブコメよりもフェチシズムを追求したがため、毎週のように野郎のセリフが人々の魂を揺さぶるのだ。でもそうゆう変態ちっくなのを後世に遺すと怒られちゃいそうだから機が熟すのを待っていたらktkr! 忍者娘のステキパーツは声よりオパーイだよな、確実に。

だって忍者コスが……ツンデレに…ロリ体型を…オパーイ……膨…膨らんでない胸が好きだぁぁぁ! ああぁ、桐乃タソ…桐乃タソ……201系オパーイうっ(;´Д`)ハァハァ

■2006年05月09日 [書籍の類]
レーザー・メス 神の指先
  • 中野不二男
  • 新潮文庫
  • 古本
俺満足度:★★★★★

ついに昨日から通勤再開。職場も仕事内容も前と同じなので大変じゃないはずなんだけど1ヶ月以上ニートしてたから身体も頭も鈍りまくり。調子出ないな。

んで。レーザーメス開発物語。第21回大宅賞受賞は伊達じゃなかった。とにかくアツい。脳外科医の滝澤医師が動きまくり、持田製薬は社長の機械好きが高じて開発費をつぎ込む。そして日本科学工業が技術力を発揮してたら倒産した。大変だな。そういう困難を乗り越え、ついに実用に耐えるレーザーメスが完成。従来の治療法では手の施しようのなかった脳腫瘍の女の子を救ったあたりで猛烈に感動。俺は泣いたよ。レーザーの種類やメカメカしい話、脳腫瘍摘出の術式も興味深かった。これは文句ナシに面白い!

とにかく読んでよかった。この本と出会えたことに感謝。

■2006年05月06日 [書籍の類]
大いなる飛翔
  • 中野不二男
  • 新潮文庫
  • 古本
俺満足度:★★★★

野郎3人で大学同期の家に押しかけて大宴会。彼には3才の娘がいるので激しく(;´Д`)ハァハァしといた。その後、新宿に繰り出して結局朝帰り。まだまだ若いぜ?

んで。STOL実験機「飛鳥」開発物語。『ニュースの裏には~』で飛行機ネタに不安があった中野不二男だったけど、これは面白かった。飛鳥は実物をかかみがはら航空宇宙博物館で見たことあるけど、詳しいことは知らなかったから新鮮だった。既存のC-1改造機だと思ってたら新造機だったり、国産エンジン積んでたり、開発目的が国内地方路線向け旅客機開発のデータ収集だったり。防衛関連じゃなかったのかよ。

ただ、民間向けの機体だとわかった途端、微妙に興味が薄れた。やっぱ漢は軍用機だよな。戦って死ね。

■2006年05月04日 [書籍の類]
【永久保存版】 伝説の打線
  • 別冊宝島編集部(編)
  • 宝島社文庫
  • 古本
俺満足度:☆☆☆☆

なぜか通勤再開が決定した。予定では早くて5月半ばと聞いてたのに急遽GW明けから復帰することに。残された日数は今日を含めて4日間。短ぇ夢だったな。

んで。流れのままプロ野球物。巨人V9打線とかAKD砲の西武打線のような強力打線から、ビッグバン打線やダイハード打線といった輝いたんだかどうだかよくわからないものまで、打順とか打撃成績とか選手へのインタビューとか。懐かしいという以外の感想はない。あと誤植大杉。面白かったのはラストに載ってた二宮清純の最強打者を3番4番どっちに置くかという打線理論だけだった。

最初から興味ないとわかってるのに、どうしてこういう本を手に取るかな、俺は。

■2006年05月03日 [書籍の類]
プロ野球 新サムライ列伝
  • 近藤唯之
  • PHP文庫
  • 古本
俺満足度:☆☆☆☆

ゴールデンウィーク真っ盛りの本日は自宅の庭でバーベキューをやっていたので眠気をこらえて参加してみた。弟の嫁の実家が総出で遊びに来てて、賑々しく肉を喰らいビールを飲んだ春の午後。まったり。

んで。流れのままプロ野球物。往年の名選手の思い出話をまとめた短編集だった。古すぎて名前すら知らないのが数人いたけど、懐かしさも手伝ってちょっと楽しかった。しかし文章力と構成には問題山積。余計なことばかり書きすぎて肝心な部分が少ない。根拠もないのに「史上唯一」と言い切るのも許せない。お前は司馬遼か。下手に盛り上げようとしすぎて滑ってた感じ。

この人の本は二度と読まないと思う。

■2006年05月02日 [雑誌の類]
SECURITARIAN2006.5月号
SECURITARIAN (2006.5月号)
  • 防衛弘済会
  • 月刊誌
読んダラ通算26号目

読書の途中だけど雑誌。

んなわけで年末とGWは普段より早く届く『セキュリタリアン』。特集は3月から始まった「陸海空自衛隊の統合運用」について。運用が統合されるとどうなるかは知らないが、陸海空みんな仲良く。連載は面白いネタが多かった。「自衛隊ルポ」は航空自衛隊航空開発実験集団飛行開発実験団整備群。長い。飛実団。整備だけで群を構成してたりAPGが列線とドックに分かれてなかったり、なんか変な編成だったので面白かった。いい機体が揃ってるから見学してみたい。装備品巡りの「東へ西へ」は空自の歩哨犬。装備品が生きてて大変だなぁと思った。

消えたと思った「わたしの目線」が復活してた。ぬか喜びだったか。

■2006年05月01日 [書籍の類]
スカウト
  • 後藤正治
  • 講談社文庫
  • 古本
俺満足度:☆☆☆☆

久々にエヴァンゲリオンの劇場版を観た。アニマックスで。相変わらずさっぱり意味わかんなかったけどアダムだかリリスだかいう白くて大きい変な人に対する親近感は尋常じゃない。腹が。

んで。スカウトの話。長らく広島カープのスカウトを勤めた木庭という人のスカウト人生の悲喜こもごも。だったような気がする。日本全国歩き回って探してきて他球団を出し抜いて入団させてた。球界随一の貧乏球団が舞台だったからスカウト本来の姿が比較的よく見えた気がする。でも盛り上がらないまま終わった。興味なかった。

大宅賞作家のはずなんだが、面白くもなくつまらなくもなく、読んだことすら忘れてしまいそうなほど印象薄い。こういうのが一番困る。