- 莫邦富
- 新潮OH!文庫
- 貰い物
群馬で風邪に感染したらしく本年3度目の熱発。性能悪すぎ。肺の奥のヤバい痛さは軽い肺炎か? こんなにツラいのに激務休をくれない仕事が恨めしい。
んで。熱でボーっとしながらも僅かに残る気力で読んだのはまた資源ゴミ。大嫌いな似非ビジネス物かつ大嫌いな支那物。この人によると日本企業は支那企業に負けたらしい。ちなみに勝ち負けの基準は支那での現地シェア。驚くほど視野の狭い話だな。そもそも日本企業にとっての支那は市場というより工場だし、世界マーケットで考えなければ全く無意味だと思うんだけど?
経済のこと全然知らない俺すら騙せないとは。終わってるな。
- 頼藤和寛
- 講談社+α文庫
- 貰い物
読みたいと思った本が面白いとは限らないんだなぁ。貰い物のほうが期待しないぶん気楽かも。
んで。今回は父親の本棚から出た資源ゴミ。家族の問題なんて興味ないし、問題あっても気にしないし。と読む前から自己完結。でも読まなきゃ捨てられないルールなので読んでみたら、面白くはなかったけど意外に笑えた。基本的にポジティブシンキング、というか投げっ放し。息子が精神病だとか姑にいじめられたとかいうくだらない相談に対し、解答は常に“心配したってしょうがない”“耐えるか捨てるか二者択一”。簡単すぎw
それにしてもこんな本が出てくるなんて、ウチの家族に問題でもあるのだろうか?
- 広田厚司
- 光人社NF文庫
- 新本
今週の新幹線通勤は本日で終了。まだ木曜日だけど心は週末ムード。報酬が希望ラインに届いたし昼飯おごってくれるし、群馬いいね。来週もガシガシ稼ぐよ。
んで。久々に自分で買った本だから期待したんだけど大ハズレ。暗号の話なのにアルゴリズムには触れておらず、解読については「複製を作った」の一言で終わり。その代わり解読にどう繋がったのか判然としないUボート拿捕などを詳細に取り上げていたりする。エニグマについてろくに知りもしないで書いたとしか思えない。文脈を無視した逆接続ばかりの文章にも疲れたよ。
これなら「プロジェクト×」のほうがよほど有意義だった。
- 松本清張
- 新潮文庫
- 貰い物
僕は今、群馬に向かっています。またか! でもなんか慣れてきた。乗り継ぎのいい電車も見つけたので、この機会に効率よく稼いどこう。半年くらい仕事しなくていいくらいの金額になれば嬉しい。
んで。新幹線で清張読了。これで手持ちの清張終わり。今回は清張のくせに事件が少なかった。初登攀を信じてもらえない、絵はがきに写ってた女の子を捜す、少年囚の日記といったみみっちい話ばかり。事件が起きても起きなくてもつまらんのだ。短編集を続けて読んだ結果、清張開発工場では量産型推理小説の最終テストが繰り返されていた。文章はそれなりに上手いし、先が気にならなくもないんだけど結局くだらない。
つまり、この世に推理小説なんて要らない。
- 松本清張
- 新潮文庫
- 貰い物
僕は今、群馬に来ています。だから意味わかんねぇっつってんだバカ! 乗り換えだらけだから実際の乗車時間は一番長い新幹線でも約30分。起きたら長野という可能性があるから寝てもいられない。移動時間も金取るぞ。
んで。仕事帰りの新幹線でビールをがぶ飲みしながら清張。これは新しい版で字が大きかった。評価できる点はそれくらいか。比較的長めの短編が5本で読み応えがあるかと思いきや全然。事件が起こればくだらない。起こらなくてもくだらない。微妙に読めたのは「影」くらい。元ゴーストライターの回想録で、時代小説を代作するために作家の癖を盗むくだりがなかなかだった。
俺も池波マシーン(※)を作らなきゃ、と少しやる気をもらった。
※ウィザード形式で簡単に池波小説が書ける機械
- 松本清張
- 新潮文庫
- 貰い物
僕は今、群馬に来ています。マジ意味わかんねぇ! 0900前橋出頭ってなんだよ。昨日今日と新幹線長距離通勤で0600に家を出てるので死にそう。死ぬな俺。
んで。有り余る通勤時間で清張を読み終わり。傑作短編集とあるが、むしろ駄作集だった。ありきたりな古典的推理小説という感じ。バーのマダムとキャバレーの女給に時代を感じる。戦前か? そんな中「万葉翡翠」と「陸行水行」は毛色が違ってそこそこ。それぞれ万葉集と邪馬台国をネタに考古学。古文書の解読は面白そうだと騙されそうになった。でも、こういう話でも無理矢理事件を起こすから安っぽいんだよな。
群馬通勤は片道2~3時間かかるからスゴいペースで読書が進む。ちょっと嬉しい。でも遠すぎ。やっぱ悲しい。ツラい。
- 松本清張
- 文春文庫
- 貰い物
弟の資源ゴミが終わったと思ったら今度はママンが本棚を整理しやがって、俺の意志に関係ない本が再増殖。つまり処分シリーズ続行だ。ツラいぜ。
んで。点と線とYシャツと私、という朧気なイメージしかない松本清張。あの顔で面白い話を書けるのか不安だったんだけど、これがけっこう面白かった。あらすじ。アマチュアカメラマンが大事故を撮影して話題になったけどあり得ないから暴いて殺した。ストーリーは普通だけど組み立てが上手かった。ストレスなく読めた。
処分シリーズでもこれくらい楽しめれば文句ない。
- 臼井勝美
- 中公新書
- 貰い物
今日は誕生日だったような気がしたんだけど気分が乗らないのでやめた。誕生日じゃなかった。引き続きキレやすい17才をエンジョイ。
んで。弟が残していった資源ゴミついに最後の1冊! 旧軍好きだから面白く読めるのではないかという淡い期待でラストに回したんだけど、凶悪だった。特に序盤は支那の地名人名が全くわからなくて支那嫌いパラメータが急上昇。面白味のない文章だし、心労で死んじゃう危険性すら感じたけど1/3ほど進んだら全体像が見えて比較的ラクに読めるようになったので助かった。難点を挙げればキリがないけど、一番痛かったのは著者もあとがきで書いてた通り焦点があやふやな点。満州事変の後、満州国成立に触れないまま上海事変のことを書いちゃダメだ。
愛新覚羅溥儀(萌えキャラ)の活躍を期待してたのになぁ。
- 筒井康隆
- 角川文庫
- 古本
仕事再開して初めての週末。やっぱり週末が一番好きだ。平日のストレスを吹き飛ばすべく陽の高いうちからビールと焼酎を胃の腑に染み渡らせつつ読書してたらいつの間にやら1冊終わった。
んで。ブコフで発見した久々の筒井。短編集なら嬉しかったんだけど残念ながら長編。ドタバタ破滅物だったからますますガッカリ。支那が間違って核ミサイルを発射しちゃうところから始まる世界最後の日っていうだけで想像がつく。『俗物図鑑』とか『おれの血は他人の血』の部類だ。死にまくり殺しまくりなのである種のカタルシスはあるかも。ただ、放射能から逃げるため南に向かうからこのタイトルなのに、主人公が逃げる気ゼロ。違和感ありあり。
面白くはなかったが、少なくともストレスは感じなかったからヨシとせねば。
- 水尾順一
- 中公新書
- 貰い物
唐突に仕事再開したばかりなのに、本日は別件でさらに唐突な群馬出張。武蔵野線と埼京線と上越新幹線と両毛線に乗っちゃった。ショッキングなド田舎だったが、うどんは美味かった。部長ゴチ。
んで。片道2時間以上かかった通勤中に、弟による資源ゴミの強敵を撃破。内容の大半は国内化粧品ブランドの流れについてで全然面白くなかった。最終的に「著者が当初掲げた仮説『化粧品産業が日本の経済発展に貢献し、国家を興隆させる』がここに検証された」という結論に辿りついていたが、経済全体の数値も出さず、他産業との比較もせずになにを検証したつもりになったんだか。単純に経済発展への貢献があったことを言いたいのなら、それが産業である限り自明だから検証など不要だ。
化粧品にも経済学にも興味などないが、それでもこの本がお粗末なことはわかった。