- 童門冬二
- 学陽書房人物文庫
- 貰い物
眠いね。毎日しっかり7時間睡眠なのに眠いね。春だしね。だから仕事中ボーっとテレビで甲子園を観て過ごした。とても有意義な一日だった。
んで。恐怖の貰い物シリーズで童門に挑戦中。下巻に入ったからといって何が変わるわけでもなく、相変わらずこれぽっちも面白くないどうでもいい話が続いてた。これといったエピソードがあるわけでもなし、キャラに魅力があるわけでもなし、見所と呼べるものは皆無。驚くほどつまらなかった。
童門の本を手に取ることは二度とないと思う。
- 童門冬二
- 学陽書房人物文庫
- 貰い物
そろそろ朝からの出勤は限界っぽい。職場にいても昼過ぎまでは眠くて眠くて、思わず居眠り全開。でも読書は好調なペースを維持だ。
んで。本棚お片付け運動の一環として貰い物シリーズの季節到来。友人曰く“最悪に下手”という高い評価を受けていた童門に初挑戦してみた。読み始めるにあたって相当な覚悟を決めたのだが、そこまでひどくないような? 将門や貞盛の言葉遣いが現代的なので1000年という時の隔たりを感じず自然に読める。登場人物の心の動きやストーリー展開はかなり簡略化されているので軽く読める。ここまでのところ歴史物としての雰囲気、キャラの魅力、物語の深みはゼロ。要するに少しも面白くねぇ。
なるほど下手だ。納得した。
- 麻生幾
- 新潮文庫
- 古本
この季節はダメだ。ヤツらが飛散してるせいで仕事にならない。こういう言い訳が出来るいい季節でもある。
んで。情報が官邸に達さない話。我が国の危機管理に関するノンフィクションだと思って読み始めたんだけど、阪神淡路大震災の情報収集に飛び回る自衛隊のところで気がついた。空自の徳島航空教育群、SR-61小型偵察機、愛媛の小松航空隊、HSS偵察機、これ全部実在しない。こうなると自衛隊以外の部分もそれっぽいことを書いてるだけで実際はフィクション、もしくは相当な脳内補完が入っていると考えるべきだろうなぁ。麻生幾ってこの程度か。
でもまぁそこそこ面白かったよ。トンデモ小説としてなら。
- 平岩弓枝
- 文春文庫
- 借り物
3連休! 外に出るとミクロの恐怖物質に襲われること必定なのでヒキコモリ決定。超ダラリと過ごしてやる。なんにもしねぇ。呼吸もしねぇ。
んで。『かわせみ』20巻目をマターリ読了。いつも通り面白かったんだけど萌えの少なさが気になった。前回あれだけ活躍した花世タソが全く登場しなかったのが痛い。読んダラにおける『かわせみ』は基本的にハァハァ小説なのでハァハァできないと書くことない。それでも無理に書いてみると、えーと、表題作「お吉の茶碗」は何百両もする茶碗であることに最後まで気がつかないので平和だったがお吉にハァハァするわけにもいかないので非常に困った。
詰まるところ宿にお客がきて東吾が事件を解決したのでよかったと思った。
- R.P.ファインマン/大貫昌子(訳)
- 岩波現代文庫
- 新本
ようやく金曜日。今週も長かった。仕事のストレスのせいで日記を書くのもツラい。なにもしたくない。一刻も早く逃げたい。
んで。下巻は1日で読んだ。ファインマン先生が頭の良さをひけらかしつつ、いろんなことに手を出し続けたまま終了。思ったことはすぐ口に出し、興味を持てば実際に試し、納得がいかないことはとことん追求、という面白そうな人だった。でも実際にこんなのが身近にいたらイヤだろうな。間違いなくウザい。
それにしても、この人はいつ物理学の研究をしてたんだろか。やっぱノーベル物理学賞ってチョロいんじゃないかなぁ。
- R.P.ファインマン/大貫昌子(訳)
- 岩波現代文庫
- 新本
生きる気力がなくなってきた。激しくつまらない仕事+花粉症のコンボ。くしゃみするたびにエナジーが抜けていく。
んで。ちょっと知的にノーベル物理学賞を取った学者のエッセイ。アメリカあたりじゃ有名な本らしい。分厚い紙のせいで見た目ほどにはページ数の多くない岩波文庫など、新書に比べりゃ恐るるに足らん。でも小難しそうとか思いながら読み始めてみたら、ファインマン先生が他人をアグレッシブにからかい続ける話だった。物理関係ねぇー。微分とか積分とか級数とかいう単語が視界をよぎった気がするけど意味不明だから全て気のせいということにした。
この人が取っちゃうノーベル物理学賞、なんかチョロそう。
- 渡辺洋二
- 文春文庫
- 新本
杉の花粉が大変だ。クスリ飲んだら効かないくせに眠くなるので仕事できねぇ。普段からしてないのは内緒だ。
んで。渡辺洋二って証言ベースの人間中心が多いから実はかなり苦手なんだけど、今回は機体寄りの話があってそこそこ。零観の戦いを描いた「過負荷空域に苦闘す」と、震電の開発物語は大好きな機体だけに面白かった。「最高速レシプロ機 研三」は軍用機じゃないから興味ないんだけど『衝撃降下90度』的世界でちょっとだけアツかった。
資料的で盛り上がりに欠けるけど、貴重な時代の記録だろうから末永く書き続けてもらいたい。人間じゃなく機械の話を。
- 佐藤和正
- 光人社NF文庫
- 新本
週末。そろそろ失踪しようとしていたちょうどその時たまたま週末が来たことに感謝するがいい>愚民ども。
んで。光人社NF文庫は作家に文才がなかったり日本語が不自由だったりすることが多いんだけど、今回のは当たりだ。11コの島の玉砕っぷりを描いた短編集。各島とも証言者が1人ずつなので細かい部分の信憑性は疑問だけど、それはそれとして面白かった。中でもバンザイ突撃をしなかったペリリューと硫黄島が堪らん。死んだ方がラクと思える状況で地下壕に籠もっての徹底抗戦。くぅ。この悲惨さと悲壮感がニッポン男児の魂を揺さぶる。
やはり大東亜戦争の素晴らしさは特攻と玉砕に尽きる。俺は生まれる時代を間違えた。
- 豊田穣
- 光人社NF文庫
- 新本
今週も仕事が面白くねぇ。面白い仕事なんてないんだけどバグ探しは特に眠い。これ以上続くなら後のことを考えずに逃げようと思う。
んで。沈まない駆逐艦が大変だった話。豊田穣は『空母信濃の生涯』が面白かったから期待したんだけど、これダメ。雪風関係なさすぎ。雪風以外の艦のエピソードのほうが多い。“近くに雪風がいた”という話だ。
もしかして雪風って生き残ったという以外注目すべきエピソードのない艦だったんじゃ? という疑問が湧いてきた。
- 牛島秀彦
- 河出文庫
- 新本
仕事で動画をエンコード。待ち時間ばかりで悪くないんだが、だんだん自分が何屋さんだかわかんなくなってきた。
んで。キャッチボールしながら特攻して大変だった人の話。統一感に欠ける記述が多く、なにより肝心の石丸進一が妄想の産物だから説得力皆無でとても期待外れだった。なんか火葬戦記の安っぽい匂いがするよ。俺はノンフィクションの石丸進一を読みたかったんだがなぁ。今の日本に徴兵制復活が見え隠れしているという解説の高山図南雄も痛かった。頭大丈夫か?
これじゃ石丸進一も浮かばれないね。