- 塚本哲也
- 文春文庫
- 古本
GW狭間の平日は、開発してるアプリのインストール手順を確認したりPostfixをいじったり。まったりペース。
んで。ガンの放射線治療の権威の人の伝記。主にラジウム針でガンと戦いつつ、放医研所長、国立がんセンター病院長、同総長を歴任してたらガンで死んだ。書いたのが娘婿だから多少割り引いておいたほうがいいんだろうけど、けっこう立派な人だったっぽい。人名にルビが振られてないのが弱点。「憲甫」が読めなくて困ったぜ。※正解は“けんぽ”だった。そのままかよ。
まぁなんだ。人類の科学力が「ガン? パブロン飲んどけ」くらいに発展しますように。
- 吉村昭
- 文春文庫
- 古本
ゴールデンウィーーーーク。なので平日だけどお休み。サラリーマンじゃないから無給休暇なわけだが、仕事を休めるんならなんでもいいや。
んで。吉村昭の手持ち未読ラストは心臓移植の黎明期の話。アメリカのカントロヴィッツが史上初移植を狙ってたところを南アのバーナードがヤミテンで上がっちゃって、そこから世界中でいけいけどんどんの移植合戦が開幕。日本人医師も活躍してたよ。黎明期だけに、ほとんどの患者は移植後すぐに死んでたけど、みんなナイスチャレンジ。
俺の臓器提供意思表示カードは脳死でも心停止でも「全て提供」さ。使える部品は使っとけ。
- 吉村昭
- 新潮文庫
- 古本
例によって通勤してると読書時間が増える。年間100冊の最低ノルマを達成するためにも、この機会を逃さずに冊数を稼ぐべし。
んで。まだ吉村昭が続く。江戸時代後期、種痘の普及に尽くした福井藩の町医者・笠原良策の話。先見の明で他藩に先んじて牛痘苗を持ち帰ったんだけど、官僚は仕事しない、藩医は既得権益を主張して妨害工作、庶民は庶民で種痘すると死ぬとか思い込んでてもう大変。でも最後はなんとかなった。
ぶっちゃけ大した話じゃなかったけど吉村昭らしい読みやすい文章だったし、けっこう楽しめた。
- 吉村昭
- 文春文庫
- 古本
通勤再開して早4日、ようやく仕事のペースが掴めてきたのでエンジン全開にしようかと思ったんだけどもうゴールデンウィーク目前だった。全開中止。
んで。終戦間際から戦後にかけての、ちょっといい話な短編集。避難船が沈没して水死体が大量漂着しちゃった村とか、沖縄守備隊司令部と行動を共にした軍属の床屋さんとか5本収録。表題作は、戦時中の事故で沈んだ伊三三を9年後にサルベージした話で、なんだか泣けた。これはイケてる吉村昭。
贅沢を言えば、伊三三だけは長編で読みたかった。短編じゃもったいない。
- 吉村昭
- 新潮文庫
- 古本
職場の鯖ラックの整備を実施中。作業担当は俺1人。1Uと2U合わせて9台ある鯖の固定位置変更とかケーブル類の取り回しを1人でやるのは大変なんだよ。でも、これはこれでけっこう楽しい。
んで。ドリトル爆撃隊を載せた米機動部隊を見つけちゃった特設監視艇の人が大変だった話。発見した直後に沈められて捕まった。日本人捕虜第2号っぽい。ほんで背中にPWの文字が入った上衣を着せられてイヤだったりなんだりしたけど無事帰国した。これは普通の吉村昭。
なにはともあれ特設監視艇萌え。
- 吉村昭
- 文春文庫
- 古本
通勤再開。復帰後最初のお仕事はスクリプト書いたり鯖ラックの整備をしたりなんだり。家でぐうたらしてるよりは有意義だと自己暗示をかけて働く日々だ。頑張ろう。
んで。東京とか横浜あたりの地面が大層揺れた話。被服廠跡に逃げ込んで助かった気になってたら火事でみんな蒸し焼きになりました、というのが前半のハイライト。後半は震災直後のごたごたについて。大杉栄(アカ)が殺された甘粕事件とかそういうの。どれも経過報告以上のものがなくてイマイチ。これはダメな吉村昭。
そういえば流言飛語で朝鮮人がちょこちょこ殺されたらしい。そんなことがあったなんて初めて知ったよ。
- 千葉県における追悼・調査実行委員会(編)
- 青木書店
- 貰い物
これが春休み最後の週末。明後日から通勤再開だなんて、実はウソなんだろう? 頼むからウソだと言ってくれ。
んで。関東大震災直後に起きた不逞鮮人狩りの真実。などと言ったそばから憶測だけで話が進み、全ては軍部の謀略と決定。それ以降は論点がすり替わって政府批判が主題になった。このトンデモ論理、書いたのは頭が可哀想な人? 心の病気? なんて思ってたら歴教協だったわ。そもそも青木書店だしな。
不逞鮮人の命を救ったという美談の主役が組合運動家だったりして失笑を禁じ得ない。どうせ捏造するなら、もう少し上手くやってよ。これだからアカは。
- 原尻英樹
- 講談社現代新書
- 古本
田舎の裁判官によると空自イラク派遣は違憲なのだそうだ。でも判決は市民団体(笑)の敗訴なんだから意味不明。市民団体(笑)が魯鈍なのはしょうがないが、裁判官まで無責任では困る。名古屋高裁、お前らのことだぞ?
んで。在日朝鮮人が差別されるのは全面的に日本の社会が悪いからなので社会が変わりなさい、という話だった。恐ろしく一方的だな。この狭窄した視野と単純な理想論は、さすが学者センセイ。なんの解決にもなりゃしない。お題目を唱えるだけで社会が変わるなら、世界はとっくの昔に楽園になってるよ。
本人は贖罪した気分を味わえて満足なんだろうけど、こういう一方的な考え方が差別を助長してるって気がつかないのかね。
- 福岡安則
- 中公新書
- 古本
なぜか来週から通勤することになったのだ。時間が止まればいいのに。もしくは直下型大地震が東京直撃。もしくは地球滅亡。
んで。部落からの流れで在日朝鮮人の本。在日三世くらいの世代のアイデンティティについて、祖国志向とか帰化志向とかいう感じに分類してた。面白くはない。所詮は他人事だからなんでもいいんだけど、在日だからと一括りに差別するのはイクナイような気がしてきた。アカくなく、本国と繋がりがなく、外国籍のまま選挙権を寄こせなんていう斜め上なことを言わず、日本が好きだ、という在日の人が在日だからという理由だけで差別されるようなことがあってはならない。
日本嫌いとか言ってる在日は差別されて当然だがな。
- 角岡伸彦
- 講談社文庫
- 古本
風邪は治りかけが肝心のはず。そして今まさに治りかけのはず。だから布団から出ない。こうして人間はダメになっていく。でもダメでもいいや。幸せだし。
んで。同和だ部落だ言われてもよくわかんないから少し勉強してみた。平成の世に穢多非人もないだろ、都市伝説じゃないの? とか思ってたんだけど、どうも部落は実在するらしい。就職とか結婚で苦労するらしい。公営住宅に住んで安くて美味い肉を食べてるらしい。うむ、全然わからん。だって西日本の話ばっかりだし、接点ないし。遠い世界の話。
でも、むやみに差別するのはイクナイような気がしてきた。