書籍の類 読むの飽きてきた
■2007年12月17日 [書籍の類]
ゼロ戦20番勝負
  • 秦郁彦(編)
  • PHP文庫
  • 古本
俺満足度:☆☆☆☆

マシンルームに籠もってひたすら試験、試験、試験、な日々。ネット環境すらないんだぜ。監視の目が緩いから気分的にはラクだが、つまらん。

んで。零戦を駆って戦った有名パイロットの空戦場面を寄せ集めた本。岩本徹三とか坂井三郎とか笹井醇一とか、変わったところでは123便の時の上野村村長・黒沢丈夫とか、そういう聞いたことのある名前が並んでるところまではよかったが、なにせ20番勝負だ。各人10ページ強しかないってことだよ。当然ストーリーも情報も断片的で、これといった見所はナシ。

5番勝負くらいで止めといたほうがよかったんじゃないかなぁ。

■2007年12月14日 [書籍の類]
カウラの突撃ラッパ 零戦パイロットはなぜ死んだか
  • 中野不二男
  • 文春文庫
  • 古本
俺満足度:★★☆☆☆

通勤を再開した途端、持病の顎関節炎が悪化。今の仕事は嫌いじゃないはずなんだけど、身体が受けつけない。困ったね。

んで。豪州カウラの捕虜収容所で突撃ラッパ吹いて死んだ人・南忠男(仮)の実像に迫ってみた本。その場の勢いで暴動になっちゃって、勢いで先頭に立って突撃ラッパを吹いたら撃ち殺されたというような話だった。南忠男(仮)の真犯人は豊島一だとわかったりもしてたけど、さほど盛り上がることなく終了。『スローカーブを、もう一球』でも思ったが、日本ノンフィクション賞ってレベル低い。

そういや著者がアドバイスをもらった田家洋信って、メルボルン土曜校でお世話になった先生じゃないか。カウラといい田家先生といい、なんだか懐かしいな。

■2007年12月10日 [書籍の類]
マレーの虎 ハリマオ伝説
  • 中野不二男
  • 文春文庫
  • 古本
俺満足度:☆☆☆☆

久々の通勤と連日の忘年会が祟ったのか、週明け早々から疲れ果ててる俺。身体が重い。異様にダルい。肝臓?

んで。怪傑ハリマオの中の人・谷豊の生涯を追ってみた話。マレーのほうで伝説の義賊をやってた人らしい。でも実際には帝国陸軍の進撃を支援するための後方攪乱ミッション中、特に役立つことなく死んでた。うわ、盛り上がらねぇー。そもそも興味ねぇー。ハリマオのことを全く知らない人間が読む本じゃなかったよ。ハリマオはウルトラマンとかゴッドマンの類ではない、とわかったのが唯一の収穫。

科学ネタじゃない中野不二男には期待しないほうがいいのかも。

■2007年12月07日 [書籍の類]
「からくり」の話
  • 中野不二男
  • 文春文庫
  • 古本
俺満足度:★★☆☆☆

通勤再開してみたら世の中が忘年会シーズンたけなわだったので俺もブームに乗って忘年会。今日も明日も忘年会。ふむ、外の世界も存外悪くない。

んで。中野不二男続行。今回のは、ちょっと気になるガジェットやアイデアについて徒然なるまま書いてみたようなエッセイだった。VSP、ウォーターハンマー、それに永久機関ネタがやや面白かったくらいで、全体にさほど興味を惹かれるものがなかった。取り上げられてたネタの数は多かったんだけど、1ネタにつき2ページじゃ全然盛り上がらん。

中野不二男の場合、普通に読めるだけじゃ物足りない。これは間違いなくハズレの部類。

■2007年12月04日 [書籍の類]
科学技術はなぜ失敗するのか
  • 中野不二男
  • 中公新書ラクレ
  • 古本
俺満足度:★★★☆☆

そして気がつけば明日から通勤が始まってしまうのだ。もう社会復帰なんて無理なんだよー。夏休みカムバック!

んで。流れのまま中野不二男で夏休み読書のラストを飾ってみた。軸が定まらない日本の科学政策、着眼点を間違ってるマスゴミ発の科学ニュースなどに対して苦言を呈してみた感じの、とても中野不二男らしい一冊だった。事実誤認な飛行機ネタが混入してたけど、それも中野不二男らしさの一部だから問題ナシだ。ピギーバック衛星の話が面白かった。

政策とか報道なんて正直どうでもいいけど読みやすかったからヨシ。中野不二男の安定感はすごいぜ。

■2007年12月02日 [書籍の類]
ココがわかると科学ニュースは面白い
  • 中野不二男
  • 新潮文庫
  • 古本
俺満足度:★★★☆☆

長かった夏休みも残すところ今日を入れて3日間。さらば幸せな日々よ。

んで。超長期連休のラストを有意義に過ごすため、中野不二男を惜しげもなく連投。今回のは新聞やテレビで耳にすることがままある科学なキーワードについての解説だ。火星探査とかプルサーマルなんて、そんなもん常識の範囲内だよ。などと言ってみたかったのだが改めて説明されたら実はよく理解してなかったことが多かったので読んでよかった。ロケットの補助ブースターやらフェアリングを吹っ飛ばす火工品が特に興味深かったな。爆発物は漢の浪漫。

単行本の刊行が8年前だから前回同様ノスタルジックなネタが多かったけど、それはそれで面白かった。HOPEとか懐かしいなぁ。どこ行っちゃったんだろ。

■2007年12月01日 [書籍の類]
日本の宇宙開発
  • 中野不二男
  • 文春新書
  • 新本
俺満足度:★★★★

通勤再開のことを考えると気が重くなる一方なので、こういう時こそ読書で現実逃避。本に集中してる時だけは全てを忘れられる。

んで。沈んだ気分を吹き飛ばすべく、満を持して中野不二男の宇宙開発入門編。8年前の本だから情報の古さは否めないけど、国産ロケットの歩みとか衛星打ち上げに関する基礎知識とか、いろいろ勉強になったし面白かったので新本で買った甲斐があった。軌道傾斜角を打ち上げ地点の緯度と同じにするといいことがあるらしいぞ。

ただ、個人的に一番好きな国産ICBMロケット・M-Vの話題がほとんどなかったのがちょっと残念。H-IIも悪くないんだけど、固体燃料は漢の浪漫だからな。早く大型固体燃料路線を復活させてくださいJAXAさん。

■2007年12月01日 [書籍の類]
裁判長!ここは懲役4年でどうすか
  • 北尾トロ
  • 文春文庫
  • 古本
俺満足度:★★☆☆☆

師走突入。自堕落に年を越してやろうと画策していたのに、なぜか水曜日から仕事再開。考えたくねぇー。

んで。東京地裁での傍聴日記。物珍しさもあって序盤はそれなりに面白く読めたんだけど、最初から最後まで同じような状況が続くもんだから中盤以降は超マンネリ。傍聴ネタだけで1冊にするのは無理があったんじゃないかなぁ。

そういや前回の本も後半ダレまくりだったっけ。俺の中でこの北尾トロってのは尻すぼみパターンの人と認識された。

■2007年11月30日 [書籍の類]
怪しいお仕事!
  • 北尾トロ
  • 新潮OH!文庫
  • 古本
俺満足度:★★★☆☆

来週から通勤再開だー。俺の夏休みは5ヶ月で終焉を迎えることになった。さらば自堕落の日々。

んで。ようやく本年100冊目。悪徳興信所とか競馬予想屋、野球賭博みたいな商売の中の人やら近しい人にインタビューしたりなんだりした本。後半は徹底を欠いたネタが続いてダレちゃったけど、アングラ世界の話はけっこう興味深かった。裏モノ商売だからといって簡単に儲かるわけではないようで、案外ハイリスク・ローリターンな印象。成功するために努力しなきゃいけないのは、裏も表も同じなんだなぁ。だったら表で頑張ろうと思う俺。

ああ、ウソついた。表でも裏でも頑張りたくない。来週から仕事か……。

■2007年11月27日 [書籍の類]
たのもしき日本語
  • 吉田戦車/川崎ぶら
  • 角川文庫
  • 古本
俺満足度:★★★☆☆

この日記の印象はこんな感じらしい。たしかに「本を読んで自分の価値観が多少なりとも揺るがされた」ことのない「実感ベッタリの庶民」だ。俺もそう思う。なかなか鋭いな西野くん

んで。日本語のたのもしさについて対談形式で綴った本。川崎ぶらという人のことは全く知らなかったけど、もう片方は吉田戦車だし、だいたいピンク色した本がお堅いわけなかろう、と思って読んでみたら予想した通りの軽さで楽しく読めた。古めかしい言葉遣いとテンポのいい掛け合いにマッタリとした笑いを誘われたよ。

吉田戦車も川崎ぶらも言語センスいいなぁ。