- 羽切松雄
- 文春文庫
- 古本
ローソンカード時代から10年以上の付き合いだったOMCカードを解約した。無難で使いやすかったけど、年会費を払うのがイヤになった。ヒキコモリだから旅行保険イラネ。
んで。横空とか二○四空で名物男が書いた本。支那に行ったりラバウルに行ったり、乗機も零戦だったり紫電改だったりで、バラエティに富んでて楽しかった。地上事故で暴走する機体に飛び乗って停止させたなんていう、どこまでホントなのかわからんような話もあった。ラバ空みたいな人だな。
どこかで読んだような場面が多くて超デジャブじゃんとか思ってたら、真犯人はこの前読んだ『ラバウル空戦記』だった。つまらないほうのラバ空。
- 吉田俊雄
- PHP文庫
- 古本
本当なら今日から休みだったはずなのに、なぜか通勤続行。けっこう楽しい仕事だからいいんだけど、それはそれとして来月こそ休む!
んで。駆逐艦「野分」を中心に描いた実話ベースのフィクション。いろんな艦のエピソードを野分1隻にぶち込んで小説にしてみたらしい。艦橋でのやり取りや艦内の様子がそれっぽくていい具合。展開のリズムもよくて、けっこう楽しかった。
アバンギャルドな文章を期待してたんだけど、普通に読みやすかったので少し残念。『日本海軍のこころ』がぶっ壊れてたのは、やはり年齢のせいだったのか。
- 半藤一利
- PHP文庫
- 古本
今月末で契約終了だったはずが、唐突に延長キボンされたので冬休みがなくなった。シェルスクリプトとPerlがメインの予定だから嫌じゃないけど、冬休みがなぁ。
んで。ガダルカナル戦の顛末。鼠輸送の駆逐艦を逐一紹介する反面、陸上戦闘にはほとんど触れてなかったりと、微妙にバランスの悪い内容だった。でもまぁそれなりに読みやすかったのでPHP文庫にしては上出来と言える。
この人は昭和天皇大好きなようで、とかく持ち上げまくり。逆にエリート軍人は大嫌いなようで、さんざん貶してた。特に辻政信については相当辛辣なことをサラリと書いてて微笑ましかった。
- 千早正隆
- 中公文庫
- 古本
受け入れ試験フェーズを抜けて心晴れやか。次の作業はインストールスクリプト作りのはず。ここからは楽しく仕事しちゃうぞ。
んで。連合艦隊参謀の中の人による連合艦隊史、下巻はガダルカナル撤退戦からスタート。いきなり日本オワタ。連合艦隊もボロボロで、見せ場らしい見せ場もなく無事敗戦を迎えた。上巻に比べて連合艦隊の動きが低調な分、文章力のなさが際立っちゃって読みづらかったよ。
アメリカは提督のニックネームがセンスいいよなぁ。ブル・ハルゼーとか31ノット・バークとか。こんなヤツらに日本が勝てるわけなかったんだよ。知らんけど。
- 千早正隆
- 中公文庫
- 古本
福原愛は村山実の生まれ変わりだと思う(顔が)。卓球よりザトペック投法が似合いそう。
んで。連合艦隊参謀の中の人が書いた連合艦隊史。日露戦争の話がちょろっとあって、そこから大東亜戦争に突入。上巻の間くらいは勝ち戦が続くかと思ったんだけど、アッという間にミッドウェーで負けて連合軍が反撃開始。ガ島戦に突入したところで下巻に続く。
文章は大して上手くない、っつーかむしろ下手だけど、簡潔でわかりやすいから許す。これなら下巻もストレスなく読めそう。
- 源田寛
- 文春文庫
- 古本
職場も仕事内容も同じなのに、なぜか契約形態が業務委託から派遣に切り替わった。おかげで取ってもいない休憩時間を差っ引かれたりして実質単価ダウン。人生って厳しいなぁ。
んで。また源田サーカスの中の人。自分が航空参謀をやって成功“させた”真珠湾作戦の話だけに、そうでなくても荒い鼻息がますます荒い源田実。自慢と美談の連続でお腹一杯っつーか胸焼け気味だ。身贔屓に文字数を費やした分、作戦そのものについては内容薄めで残念。
源田先生がどんなに自慢しようと、真珠湾攻撃がこれ以上ない戦略的大失敗だったことに変わりないわな。
- 源田寛
- 文春文庫
- 古本
5ヶ月ぶりに彼女(はーたん5才)の家に押し掛けてお年玉をあげたり酒を飲んだりしてきた。はーたんは大きくなったら俺と結婚するらしいので、兄ちゃん今からwktkだ。
んで。源田サーカスの中の人が書いた本。大東亜戦争における海軍航空隊の活動のあらまし、と思わせておいて実は著者の自慢話というオチだった。勝ち戦は自分の功績だけど負け戦は他人事、みたいな雰囲気が感じられて白けた。
作戦指導に関しては興味深い話があったけど、どうにも調子よすぎて信用ならない源田実。
- 第204海軍航空隊(編)
- 朝日ソノラマ新装版戦記文庫
- 古本
あけよろ。既に松の内も過ぎ仕事も始まっているわけだが、とにかくあけよろ。
んで。ラバウルにおける二〇四空の部隊史というかエピソード集というか、そういう類のもの。いろんな人が持ち寄った記憶をただ並べたような感じで、まとまりを欠いてた。文章も下手。実際に誰が書いたのかは不明だが、多分に素人仕事っぽい気がするよ。よかったのは表紙だけ。
初読みがこれでは先が思いやられるぜ。2008年は低調な年になる予感。
- 渡辺洋二
- 文春文庫
- 古本
通勤再開したと思ったら早くも冬休み突入。その冬休みも既に1週間が経過。10日後にはまた通勤の日々が始まってしまうのだ。時間というものは残酷なものですね。とりあえず酒を飲む。
んで。部隊史メインの短編集。各話20~30ページくらいで、ラストの三○二空の話だけが他より長い100ページ強。ちょっと構成バランスが悪かった。面白かったのは流星改の活躍、というか苦闘を描いた「『流星』の名のごとく」くらいで、それ以外は取り立てて印象に残らず。決してつまらなかったわけじゃないんだけど、とかく機械分不足。
もっとメカメカしい話を読みたい。人間不要!
- 田形竹尾
- 光人社NF文庫
- 古本
2ヶ月前マンハッタンに旅立った豪州仲間Y(ニート)が早くも一時帰国したので飲んだ。離婚話を期待してたんだけど、ただ単に買い物があっただけとのこと。ちっ。逆玉の輿は優雅だな。
んで。飛燕とグラマンの戦いを描いた本かと思いきや、ただの老人の自伝だった。それも自己顕示欲と偏向した思想にまみれた自伝で、著者を含めた帝国軍人をこれでもかと美化してた。あまりに美化されててウソっぽさ満点、作り話乙って感じ。“過ぎたるは及ばざるが如し”の見本のような本だ。
著者の肩書きを見たら、チャンネル桜の設立発起人にして相談役だった。納得できた。