- 林真理子
- 光文社
- 貰い物
鼻炎と暑さでなにもする気にならないのでぐったりしながら本を読みネットを眺めていると、いつの間にか一日が終わる。人生とは虚しいものよな。
んで。面白い本の後には試練がやって来る。今回は家の本棚から出た資源ゴミを片付けるべく林真理子に初挑戦だ。戦前の上流階級を舞台に、頭の足りない小娘が電波なイケメンに惚れて結婚したけどイケメンの女癖が悪かったので別れてブ男と再婚したけどやっぱりイケメンが好きだった話。ゴメン、えーと、だからなに?
そもそも男が林真理子なんて読む時点で間違ってるんだろうなぁ。意味わからんし。
- サイモン・シン/青木薫(訳)
- 新潮文庫
- 新本
梅雨が明けて猛暑になったので外に出ると溶けて死ぬので困るので家の中で本を読む。エアコンと扇風機を作ったヤツはとても偉い。
んで。Amazonで買った新本2冊のうち本命のほう。フェルマーの最終定理が350年の時を経て完全証明されるアツいドラマは期待以上の面白さ。あくまで数学者の挑戦が主題で、難しい数式が出てこなかったのも高ポイント。数式は怖いからな。翻訳物と思えないくらい自然な文章もグー。こんなに面白い本があるとは、世の中捨てたもんじゃない。この本に出会えたことに心から感謝する。読んでよかった!
この著者&訳者コンビは信頼できる。『暗号解読』も読むしかないぜ。
- 菊池征男
- 学研M文庫
- 新本
やらなきゃいけないことがあるのに敢えて目をそらし続けてヒマだヒマだと嘆く日々。これぞ夏の長期休暇の醍醐味って感じ。
んで。Amazonで金額調整のために見繕った文庫。期待せずに読んだら案の定ダメだった。一応、章ごとにテーマ分けされてるんだけど、思いついた順に書き進めた気配が濃厚でとりとめがない。文章力はかなり低く、特に接続詞の使い方が壊滅的。せめて普通に読める文章を書いてほしい。肝心の空自に関する情報は、現在では通用しない古いものが多かった。1つもいいとこないな。
あとがきによると、どうも20年前に出た同名本に加筆したものらしい。そんな古い本をなぜ今さら……理解に苦しむ。
- 平岩弓枝
- 文春文庫
- 古本
投票してきたよ参院選。選挙区はどうでもいいとして、比例区はもちろん維新政党・新風に1票。9条ネットと(低いレベルで)競り合ってくれたら楽しいな。選挙速報はまだか。
んで。新本配達待ちの時間調整で『かわせみ』連投。剣を振るう機会が激減した東吾だけど、事件を解決しまくる名探偵っぷりは健在。おかげで長助親分もぼんのくぼに手をやりまくりだ。このシリーズの見所となっている禁じられた異母兄妹話、今回は「梅屋の兄弟」がそれ。正確には姉弟で最後は心中してたけど、とてもよかった。
そんなこんなしてたらAmazonから本が届いた。計算バッチリ。
- 平岩弓枝
- 文春文庫
- 借り物
久々にAmazonで買い物をした。コミックスと文庫を計3冊。この程度しか利用しないんじゃ質尼の意味ないな。せっかく作ったのに。
んで。去年の6月以来となる『かわせみ』を手に取ったらアッという間に読み終わり。帰るに帰れなくなった娘がそのまま立ち去る話が2本(「鬼ごっこ」と「有松屋の娘」)あって微妙にやるせなかったり萌え成分が少なめで寂しかったりしたけれど、安定した面白さは健在だった。やっぱり時代物はいいなぁ。
Amazonの配達日を考慮して明日までかけて読むつもりだったのに、勢いに任せて早く終わらせすぎた。次の本が問題だ。
- 宮野澄
- 文春文庫
- 古本
このところアレルギー性鼻炎がひどい。去年の今の時期も同じような状態だった気がする。イネ科の花粉のせいなのかなぁ。杉シーズンよりツラい。
んで。海軍三羽烏の人の話。序章の内容がイマイチだったので不安を抱えてのスタートだったけど、あにはからんや非常に面白かったのだ。井上成美ってば、後方支援型提督のくせに妙に気性が激しくて目が離せない。ドンパチのない話でこんなに楽しめるなんて驚き。戦後の清廉な生き方とか海兵時代の教え子との交流は、ちょっと感動的で俺涙目。スゲェぜ成美。戦下手だから好きじゃなかったけど見直した。
この人の文章は読点が少な目でいい。リズムよく読めた。
- 西木正明
- 文春文庫
- 古本
葛飾納涼花火を見てきた。当初予定より人数がずいぶん減って、結局けむん(御茶電代表)とサシ飲みだった。花火を眺めながら2人で生ビール16杯+α。バカだな。
んで。イタリアの山中でパルチザンに殺された光延東洋を中心に東機関の動きを追ったような追わなかったような中途半端な小説というかなんというか。冒険家ハロルド・ティルマンの遺した言葉をきっかけに光延や須磨弥吉郎を調べた、という私小説的な構成だったんだけど、軸になるストーリーがはっきりしない。どこまで事実でどこからフィクションなのかもはっきりしない。
中途半端の一言に尽きる。
- 児島襄
- 文春文庫
- 古本
ここ1週間ほど晩酌をやめてみた。こんなに肝臓を休めたのは数年ぶりだ。でも体重には全く影響が見られないので、それなら毎日飲んだほうが得だと思った。
んで。政治外交物。大日本帝国が明確な国策を決められないままフラフラしてたら対米戦になった話。面白そうな時代ではあったけど、基本的にただの経過説明だから盛り上がりに欠けた。当時の漢字カタカナ混じりの電文がちょくちょく出てくるのもイヤだ。そんな読みにくいもん出されても困るし興味ないし。
とにかくもっとドラマチックに書いてくれないとどうにもならん。
- 吉村昭
- 新潮文庫
- 古本
今年も空自コスプレ大会に参加してきた。今回は超gdgdで過去最高に楽しかった。百里、恐るべし。ちなみにお土産は例によって基地銘菓。
んで。また吉村昭。コスプレが楽しすぎて時間かかった。陸奥爆沈の原因調査のついでに他の軍艦爆発事故も調べてみたら人為的なケースが多かったので陸奥も人為的な事故のような気がするけど最終的に真相は不明という話。著者による調査報告というか私小説というか、なんとも中途半端で面白くない本だった。
吉村昭は安定して読めると思ってたけど、初期作品はそうでもないのか。
- 吉村昭
- 新潮文庫
- 古本
長期休暇に入ったので今まで溜め込んでいた自宅仕事に手をつけ始めた。まずはネット通販用のショッピングカートシステム。汎用的に使えるものを作りたい。
んで。戦艦「武蔵」の生涯。吉村昭のわりには暗くなかった。建造中の話が長らく続いて、完成してから完結まではアッという間だった。建造に5年、完成から沈没まで2年だからこんなもんか。船台から進水させるところが実質的なクライマックスだったわけだ。
すんごい苦労して作った艦が簡単に沈んじゃうんだから、戦争って不条理だよな。まぁ、だから面白いのだが。