- 保阪正康
- 講談社文庫
- 古本
世間より一足早く夏休みに突入。ここから8月末まで休む予定。大学生か?
んで。昭和物。真珠湾上陸作戦を行わなかった理由や、東西陣営の分割統治による日本分断があり得たか否か、M資金の話、といった謎と呼ぶにはちょっと苦しい大東亜戦争絡みの話題が7つ。基本的に状況からの推察と歴史のifな話なので、謎が解決したりするわけではなかった。もともと謎じゃないし。文章力はやや低め。
一番読めたのは原武史との対談「昭和天皇の『謎』」だな。これも謎じゃなかったけど。
- 河原敏明
- 文春文庫
- 古本
ママンが海外旅行中なので飯を自分で用意しなきゃいけない。結果、昼晩とインスタントラーメン。もう一人暮らしには戻れんな、俺。パラサイト以外は無理な身体になった。
んで。流れのままに皇室物。三笠宮が実は双子だったという話。そんなこと言われても困るよ、俺の知ったこっちゃないし。とか思いながら読み始めたら、悔しいことにけっこう引き込まれた。強引に話を盛り上げる著者のアグレッシブさはなかなかのもの。これを読む限り双子説は本当なのかもわからんね。
でも双子だろうとなんだろうとどうでもいいことに変わりはないので、そっとしといてやれよって感じ。
- 岩川隆
- 角川文庫
- 古本
ようやく今週の勤務も終わった。明日からの3連休は可能な限り自堕落に過ごすことを誓う。Aa lazy as possible.
んで。昭和天皇の日々のお暮らしに迫ってみた話。お隠れになる前に書かれた古い本だったけど特に問題ナシ。こんなことを言うのは畏れ多いが、心温まるエピソードが多くて微笑ましかった。昭和天皇の俗世離れした、というか人間離れした物腰は感動的ですらある。うーむ、これはまさに現人神のお姿だ。
なんというか、万世一系の天皇を頂く日本臣民であることを心から誇りに思った次第。天皇陛下マンセー!
- 大津彬裕
- 大修館書店
- 古本
今日も頑張って仕事した。最近の平均就業時間は9時間半に及ぶ。間違いなく働き過ぎだ。当局に叱られる前に逃げねば。
んで。またオーストラリアの勉強。前回の本とネタがかぶりまくりだったわけだが、こっちのほうが面白かった。元新聞記者が書いたとは思えない不安定な文章だったけど、この前のに比べればかなりマシ。収穫はクリケットのルールをやっと理解したこと。ま、ルールがわかったからといって楽しめるようなものではないが。ショックだったのは“bloody”がオージーな英語だったこと。相手がどこの人だろうと普通に使ってた。今後は気をつける。
そんなこんなでオーストラリアのことは一生分勉強した。もうよかろう。
- 堀武昭
- 丸善ライブラリー
- 古本
やらなきゃいけないことがありそうな気がする。でも思い出せない。惰眠を貪ってる場合じゃないのかも。ドキドキするな。
んで。帰国して14年半が過ぎた今になって初めてオーストラリアに関する本を読んでみた。住んでたくせに知らないことが一杯で勉強になった。時すでに遅いが。Mateship(マイトシップと発音するぞ)の項で出てきた「Thanks.」「No worries, mate.」の受け答えが懐かしかった。オージーは You're welcome. なんて言わないのだ。
オージー英語は懐かしかったのだが、この人の日本語は違和感のある言い回しが多い。有り体に言うと文章が下手。気取らずに自然な言葉で書いてほしかった。
- 三野正洋/深川孝行/仁川正貴
- 朝日ソノラマ新戦史シリーズ
- 借り物
週休4日制なので今週末は金土日の3連休。休みが多いって嬉しいなぁ。なにしようかな。(なにもしない。)
んで。湾岸戦争およびフォークランド紛争の概略と、使用された兵器についての話。フォークランド紛争についてよく知らなかったから勉強になった面もあったけど、文章が下手で違和感を感じる箇所が多い、数字があやふやで信用ならない箇所が多い、考察が一面的で同意できない箇所が多い、といったことから全体にガッカリ度は高かった。
特に三野正洋の担当箇所に事実誤認がちらほら。『日本軍の小失敗の研究』は面白かったのになぁ。現代戦は素人か?
- アンディ・マクナブ/伏見威蕃(訳)
- ハヤカワ文庫
- 古本
先月働きすぎて残り時間が少なくなったので、今週からは週休4日制。今日はお休み。幸せ。
んで。SASの人が最初に書いた本。前回の『SAS戦闘員』の直後から状況開始で、スカッド狩ろうと湾岸まで出掛けたがすぐにイラクに捕まって拷問の日々だった話。精鋭SASのはずなのに戦闘なんてほんのちょっとだけで、ほとんど監禁拷問日記の様相を呈していた。期待していたのとは違ったが、まぁなんとなく楽しく読めた。
とりあえずハーグ陸戦条約とかジュネーヴ条約に批准してない国とは戦いたくないな。
- アンディ・マクナブ/伏見威蕃(訳)
- ハヤカワ文庫
- 古本
試験フェーズがようやく次の段階へ。JVMとかPostgreSQLのチューニングに挑戦してみた。こういう仕事は面白い。ほとんど趣味の延長だ。
んで。SASの一員になってIRAと戦ってみたり中南米に出張して現地警察に軍事教練してみたり。こうして思い返せばそれなりに戦っていたような気はするんだけど、どうにもチンタラしてて面白くなかった。これのどこが極秘記録なんだろか。
原文が悪いのか翻訳が下手なのかわからないけど、なに言ってんのか意味不明なところがいくつもあって気分を害されたよ。
- アンディ・マクナブ/伏見威蕃(訳)
- ハヤカワ文庫
- 古本
設定値を変えて試験。設定値を変えて試験。もうずっと同じ作業の繰り返し。激しくつまらないけど、そういう状況に慣れつつある俺ガイル。半分寝ててミスが頻発するけどドンマイだ。
んで。SASの中の人が書いた本。唐突に少年時代から始まって、そこからSASに合格するまでが長い長い。1冊ほとんどSAS受験の思い出だった。採用試験の内容がかなり厳しくて微妙に手に汗握ったりもしたが、これといって面白いわけではない。
苦労の末ようやくSASのセレクションを突破したので、下巻が本番であることを期待してやまない俺だ。
- 堀栄三
- 文春文庫
- 借り物
平日が忙しいので、週末はなんとなく手持ち無沙汰な気持ちになってしまう。とりあえず金魚の水でも換えてやることにしよう。
んで。“マッカーサー参謀”の異名を取った天才的情報参謀が書いた本。前回の本で「今日なお最適の情報テキスト」として紹介されていたもので、たまたま未読棚にあった。計ったように本を持ってるのが俺のスゴいところだが、堀参謀はもっとスゴかった。理路整然としてて文句のつけようがない。米軍のリンガエン上陸を見抜くくだりなどはゾクゾクきたよ。情報とはこうして使うものなのだな。
日本軍が情報を有効活用できてれば、多少はソフトな終戦を迎えられたかも。いや、もしかしたら勝てたかも? 無理か。