書籍の類 読むの飽きてきた
■2006年03月14日 [書籍の類]
毒ガスと科学者
  • 宮田親平
  • 文春文庫
  • 古本
俺満足度:★★★★

思春期真っ盛りの僕は温泉旅行で萌えあがった従妹への情熱醒めやらず恋の炎に身を焦がしているので、南に仕事あれば行ってよくわかんないと言い、北に従妹あれば我が心ここに在らざり、じっと手を見る。

んで。毒ガスと科学者の話としか思えなかったのできっと毒ガスと科学者の話だろうと予想して読んでみたらホントに毒ガスと科学者の話だったのでこんなに清々しい気持ちは久しぶりだ。オットー・ハーン、フリッツ・ハーバーらドイツ人科学者を軸に、化学兵器がいかにして生まれ、研究され、使われてきたかを辿るスペクタクル。イペリットの硫黄を窒素に置き換えたら使いやすさUPしたナイトロジェンマスタードになったり、さらに酸化させたら毒性が下がってナイトロジェンマスタード-N-オキシド=抗がん剤ナイトロミンになったりで面白い。

でも化学兵器は使っちゃいかん! 戦争は通常兵器で派手にやってくれ。

■2006年03月10日 [書籍の類]
パラサイトの教え
  • 藤田紘一郎
  • 新潮文庫
  • 古本
俺満足度:☆☆☆☆

金曜日は残業自粛日だから嬉しい。でもお金にならないから困る。しょうがないから内職して飢えを凌ぐつもりが思わず酒飲んじゃって作業にならないからますます困る。

んで。最近の日本人はおかしい、清潔すぎるという感覚的な主張だった。根拠の1つとしてインドネシアの田舎の子供が元気なのは汚いのを気にしないからだと書いてたけど、インドネシア大使館のサイトには「平均寿命は男性61.5才、女性65.3才です。長生きしている人も多くいることを考えると、乳児、あるいは幼児期の死亡率の高さが影響している」とある。つまり元気な子だけが残ってるんじゃないの?

感情論ばかりで科学的根拠に乏しいから説得力はほとんどない。

■2006年03月09日 [書籍の類]
極秘捜査 政府・警察・自衛隊の[対オウム事件ファイル]
  • 麻生幾
  • 文春文庫
  • 古本
俺満足度:★★★☆☆

東北地方に家がほしくなったので調べてみたら中古一戸建て300万円以下という物件が出てきたので本気で考え中。交通手段ナシというのが少々気にかかる。

んで。文章下手&誤植大杉という萎え要素を豊富に含有しながらもオウムのエンタメ性が上回った。話が陸自の化学学校から始まったので俺ワクワクもう止まらないドンストップミーナウ。そこから地下鉄サリン事件までは陸自部隊のめくるめく大活躍の連続で失禁しかけた。なお後半は警察の話になったのでテンション低下。

良し悪しや好き嫌いを別にして言うが、東京のど真ん中でサリン撒いたオウムGJ。おかげで自衛隊の対化学兵器の経験値は大幅アップだ。

■2006年03月06日 [書籍の類]
真相はこれだ! 「昭和」8大事件を撃つ
  • 祝康成
  • 新潮文庫
  • 古本
俺満足度:★★★☆☆

たまに襲い来る試験強化週間が大量の試験項目と共にやって来た。今回は日数のわりに担当項目が多い気がするのでサボる余裕もなく。RHELを華麗に操っていた日々が懐かしい。

んで。未読棚に残ってた事件物。美智子皇后陛下の失声症、3億円事件の誤認逮捕、認可されない丸山ワクチン、美空ひばりと紅白歌合戦、成田空港の建設地、日本初の心臓移植、なだしお事故、そして猪木vsアリ戦。それのどこが昭和の8大事件なのかかわらんが、それなりに面白かった。歯切れのいい書き方で引き込また。ウソかホントかわからんけどね。

3億円事件では自殺した容疑者S少年が出てきた。同じようなことを一橋も書いてたから、どうせフィクションだろう? 俺だけは騙されない。

■2006年03月04日 [書籍の類]
殺人者はそこにいる 逃げ切れない狂気、非情の13事件
  • 「新潮45」編集部(編)
  • 新潮文庫
  • 古本
俺満足度:★★☆☆☆

スパゲチー食べたい病にかかったので350gくらい茹でてみた。最近お気に入りの「マ・マー 具たっぷりのミートソース」と粉チーズ&大量のタバスコで食したらペロリと完食したので500gくらいはイケそうな予感。

んで。流れのままに事件物。オムニバス形式は敬遠気味なんだけど、これはこれで読みやすいものだな。さほど複雑な事件じゃないし短編でちょうどいい。ほとんどは普通の殺人事件だったけど、中にスゴいのがいた。殺人で無期懲役くらった犯人が仮出所中に逆恨み殺人という熊本のお礼参り殺人。そんなのが娑婆に戻れるなんて怖いなぁ。

バカは死ななきゃ治らないという格言もあるし、前科者がやり直せない社会を目指したい。

■2006年03月02日 [書籍の類]
宮崎勤事件 塗り潰されたシナリオ
  • 一橋文哉
  • 新潮文庫
  • 古本
俺満足度:★★☆☆☆

いつの間にやら3月突入。人生のスピード感が怖くなる今日この頃、杉の花粉がこんなところまで。一段落したら全て焼き払ってやる。

んで。一橋作品だけに宮崎勤事件の真犯人が誰なのか期待てたんだけど……なんだ今回は真犯人いないのか。宮崎くんは自分で描いたシナリオを演じているという話で、これといって印象に残る場面もなく。宮崎くんが壊れてようと正常だろうと、別にどっちでもいいし。

一橋は、あくまで真犯人を追って無茶すべきだ。普通に書かれても困る。

■2006年02月24日 [書籍の類]
三億円事件
  • 一橋文哉
  • 新潮文庫
  • 古本
俺満足度:☆☆☆☆

水槽の水がこなれてきた気がしたのでタイワンキンギョを移動。容積2.6Lの超小型水槽から19Lへと格段の出世を成し遂げられた。そこに一匹だけでお住まいなのだから贅沢だ。いいなぁ魚。

んで。グリコ森永がスゴかった一橋、今回はついに三億円事件の真犯人を見つけた。真犯人は元警察官で、当時警察がマークしていた不良少年グループと接点あり。そんなわかりやすい人間にも関わらず捜査の手が及ばなかった理由については一切触れていないが、まぁ全部フィクションだからしょうがない。

でも、ちょっと中途半端だったな。一橋には、もっとバカらしいことを書いてほしい。

■2006年02月21日 [書籍の類]
「少年A」この子を生んで…… 父と母 悔恨の手記
  • 「少年A」の父母
  • 文春文庫
  • 古本
俺満足度:☆☆☆☆

タイワンキンギョはまだボールの中で不自由な避難生活。新しい水槽の準備はほぼ完了してるんだけど水がこなれてから移動させたほうがいいらしい。よくわからんがもう少し待ってみる。

んで。ゴーストライターが書いた本。少年犯罪だから実名は出てないが「少年A」がイニシャルトークになってるからいいや。もともと勉強できない、万引きする、友達殴る、不登校、その他問題山積だったAくんは、その後もご両親に見守られながらのびのびと成長した。キチガイに。子供の品質は100%親の責任だ。つまらない本を出した罪も重い。面白い本を書くのが責任ってもんだろ。

Aくんは娑婆に出てきてるよね。キチガイは死んでも治らないから野次馬を喜ばすため社会の安全のために近況を詳しく公表してほしい。

■2006年02月18日 [書籍の類]
たった一人の生還 「たか号」漂流二十七日間の闘い
  • 佐野三治
  • 新潮文庫
  • 古本
俺満足度:★★★★★

ボールに仮住まい中のタイワンキンギョが引っ越したいと言うので近所のホームセンターへ。補修剤がなかったことを言い訳にして水槽ゲト。セットの外掛け式はイヤだから上部フィルターを別買い。ヒーターと底砂も買わなきゃ。なんか楽しい。

んで。ブコフ105円棚でなんの気なくタイトル買いしたら大当たり。1992年の正月、グアムを目指すヨットレースで豪快に沈没して27日間漂流してた人の話。7人のクルーのうち1人は転覆時に死んだので6人がライフラフトで漂流。救難信号発信器と救命キットはなくすし、水も食料もないからもう大変。そのうち1人また1人と減って、最終的にこの人だけが生き残った。

実体験だけあって緊迫感がスゴい。文章も上手い。読んダラ日記で一言も文句が出ないなんて珍しい。

■2006年02月17日 [書籍の類]
ニュースの裏には「科学」がいっぱい
  • 中野不二男
  • 文春文庫
  • 古本
俺満足度:★★★☆☆

雨で濡れた階段で滑って転んで左スネ負傷。痛い。俺に力があれば滑る階段など消し去ってやるのに。っつーか滑らない靴買え。

んで。大宅賞作『レーザー・メス 神の指先』(絶版)がブコフになかったので同じ著者の本を買った。ニュースで取り上げられた科学な話題を解説しつつ、科学に対する日本政府とかマスコミ、科学者の姿勢を嘆いてた。F-1ブルーインパルスとか消防飛行艇実証機がUS-1改とかいう間違いもあったけど、それなりに面白かった。

とにかく科学は面白い。素晴らしい。無敵。科学の発展のためなら人類が滅んでも許されると思う。