- 柳原三佳
- 角川oneテーマ21
- 借り物
年度末で職場がバタバタし始めたけどフリーターの俺には無関係なので今まで以上にまったり。大きな作業はほとんど終わってるし新しい指示も来ないからラクだ。
んで。家の中で拾った本。80歳を過ぎても交通事故を調べ続けている老鑑定人を取り巻く悲喜こもごも。いや、悲ばっかりだ。悲こもごも。バイクvs自動車の対決で、散華したライダー側が悪いと決めつけられたケースが多かった。警察によれば正面衝突なのに、なぜかバイクの前部にキズがなかったりするから不思議だ。そこに登場するのが交通事故鑑定人・駒沢幹也。「人は誤りうるが、物は誤ることがない」という信念のもと物理的痕跡から真実を探り出す!
でも裁判の結果にはあまり影響なさそうだった。
- ニュートンプレス
- 月刊誌
読書の途中だけど雑誌。
んなわけで特集「誰も知らない我が銀河の姿」は渦巻き銀河の似たようなイラストばっかりで飽きた。銀河の形なんてどうでもいい。特集以外では赤青の3Dメガネがついていた。衛星写真から地球の凹凸を見ようという企画。確かに立体的に見えたけど面白くはない。今どき赤青メガネはないよ。目がチカチカする。
そして新旧編集長の動向。「水谷編集長のパリ通信」は今月号で最終回。これに対して竹内均の連載は未だ終わる気配ナシ。切るなら竹内が先だろうに。本格的に幻滅したので、近々『日経サイエンス』に乗り換えることにした。さようなら『ニュートン』。
- 池田清彦
- PHP新書
- 借り物
ついに『よみがえる空』が完結。1話と6話を見逃したけど久々に真面目にアニメを観た。もう『家なき子レミ』以来。そういやレミは最終回を見逃したまま9年経過だ。
んで。家の中で拾った新書。面白そうなタイトルだったけど期待外れに終わった。オカルトだった錬金術が客観性を得て科学になった、その科学が難解になって客観性を失いオカルトに戻ったとか。科学では「自我」を説明できないとか。言ってることは間違ってないが釈然としない。興味を惹かれたネタもあったけど、基本的には言葉遊びに過ぎないね。
科学は常に万能であるべきだし実際に万能なので科学が黒と言えば白でも黒だ。オカルトは、えーと、科学がオカルトと言えば科学でもオカルト。混乱。
- 高世仁
- 講談社文庫
- 古本
ついになにも書くことがなくなったので代表的な生活パターンを紹介してお茶を濁す。家→徒歩→電車→職場→電車→徒歩→家。寄り道はしない。昼飯と晩飯は自宅で食べる。修行僧か。
んで。流れのまま北鮮物。前々回、前回とハズレが続いたから程良く諦めの境地だったけど、今回のは普通に読めた。横田めぐみを中心に国内の拉致事件を追っかけた話。人間が突然消えちゃう不条理と不思議がいい感じ。単行本が1999年刊行、文庫も拉致被害者の帰国直前に出てるから解決編はなく、みんな消えっぱなし。情報が古くなっちゃってたのが残念。
相変わらず北鮮問題は進展がなくて超つまんない。貿易禁止、人道支援停止、国内の北鮮資産凍結あたりがオススメ。
- イカロス出版
- 月刊誌
読書の途中だけど雑誌。
んなわけで知らないうちに毎月購読の気配が漂う『JWings』。特集1「グッバイ、F-1/T-2&T-1B」は国産初の超音速機と戦後初の国産ジェット機との全機用廃記念。もうF-1が飛んでないと思うとけっこう寂しい。『F-1 雲海のスコードロン』でおセンチな気分を盛り上げよう。特集2「日本のファイター・エアベース」は小松基地の紹介。小松好きだから期待したんだけど飛行隊に誌面を割きすぎて基地の姿が全く見えない。基地クラブやBXは白黒2ページだけ。隊員浴場の写真がなぜかシフト風呂だし。“百万石”の露天岩風r ……防秘?
さほど面白くないんだが、来月もなんとなく買ってしまうんだろうか。
- 康明道
- 文春文庫
- 古本
従妹に会うと腑抜けてしまう。こんな生温い俺は俺じゃない。忘れない、いつも心に怒りと殺意。「もう一度殺意で俺を全部塗り潰すんだ」ってガッツも言ってたし。そういや『ベルセルク(30)』はもうすぐ発売。
んで。流れのまま北鮮物。書いたのは北鮮の「元首相の娘婿という、権力の中枢にいた超エリート」らしいが文章は非常に下品。翻訳も下手。この人、商談で支那に出張して滞在期限を過ぎても帰国しなかったら脱北扱いされたので亡命したとか。その商談も北鮮が崩壊した時のための個人的コネ作りだったと言い始めたので、そりゃ全面的にお前が悪いよ。伝聞は全て「彼が、わたしに嘘をつく理由は何もない」から信憑性があると主張してるんだが、そもそもこいつ自身の信憑性がゼロだからなぁ。
これが彼の半島のエリートね。ふーん。
- 萩原遼
- 文春文庫
- 古本
未だ従妹萌えが完治してない状態なので廃人街道まっしぐら。ついでに現実逃避を兼ねてるので復活する気ナシ。なにも手につかないけど幸せな人生でしたサヨウナラ。
んで。朝鮮戦争というと中途半端な時期に起こった中途半端な規模の中途半端な内紛で、F-86FがMiG-15にボロ勝ちしたという程度の認識。なので少し勉強してみようと思ったら失敗した。当時米軍が半島で拾ってきた北の文書から南北どっちが先に攻めたのかを検証し始めてそのまま終わった。戦闘シーンなしかよ!
北が先に攻めたという結論が出たみたいだけど、そんなのどっちでもいいよ。戦闘以外に興味ねぇ。
- 宮田親平
- 文春文庫
- 古本
思春期真っ盛りの僕は温泉旅行で萌えあがった従妹への情熱醒めやらず恋の炎に身を焦がしているので、南に仕事あれば行ってよくわかんないと言い、北に従妹あれば我が心ここに在らざり、じっと手を見る。
んで。毒ガスと科学者の話としか思えなかったのできっと毒ガスと科学者の話だろうと予想して読んでみたらホントに毒ガスと科学者の話だったのでこんなに清々しい気持ちは久しぶりだ。オットー・ハーン、フリッツ・ハーバーらドイツ人科学者を軸に、化学兵器がいかにして生まれ、研究され、使われてきたかを辿るスペクタクル。イペリットの硫黄を窒素に置き換えたら使いやすさUPしたナイトロジェンマスタードになったり、さらに酸化させたら毒性が下がってナイトロジェンマスタード-N-オキシド=抗がん剤ナイトロミンになったりで面白い。
でも化学兵器は使っちゃいかん! 戦争は通常兵器で派手にやってくれ。

- 防衛弘済会
- 月刊誌
読書の途中だけど雑誌。
んなわけで従弟の大学合格祝いに親族が集合した温泉旅行の帰りに読み終わり。毎度のごとく従妹のミーコが愛くるしすぎたので雑誌どころじゃなかった。浴衣姿に萌え。ミーコのためなら躊躇することなく死ねる。だから特集「拝啓 読者の皆さまへ」でリニューアル後の1年を振り返えられても心ここに在らず。もうなんでもいいよ。きっと面白かったよ。
だって従妹が……浴衣で…温泉の…ろ、ろ、露天風呂! ああぁ、ミーコタソ…ミーコタソ……セキュリタリアンうっ(;´Д`)ハァハァ
- 藤田紘一郎
- 新潮文庫
- 古本
金曜日は残業自粛日だから嬉しい。でもお金にならないから困る。しょうがないから内職して飢えを凌ぐつもりが思わず酒飲んじゃって作業にならないからますます困る。
んで。最近の日本人はおかしい、清潔すぎるという感覚的な主張だった。根拠の1つとしてインドネシアの田舎の子供が元気なのは汚いのを気にしないからだと書いてたけど、インドネシア大使館のサイトには「平均寿命は男性61.5才、女性65.3才です。長生きしている人も多くいることを考えると、乳児、あるいは幼児期の死亡率の高さが影響している」とある。つまり元気な子だけが残ってるんじゃないの?
感情論ばかりで科学的根拠に乏しいから説得力はほとんどない。









