読んダラ日記 俺の俺による俺様のためのダイアリー
■2006年03月14日 [書籍の類]
毒ガスと科学者
- [著] 宮田親平
- [刊] 文春文庫
- [入手経路] 古本
- 俺満足度:★★★★☆
思春期真っ盛りの僕は温泉旅行で萌えあがった従妹への情熱醒めやらず恋の炎に身を焦がしているので、南に仕事あれば行ってよくわかんないと言い、北に従妹あれば我が心ここに在らざり、じっと手を見る。
んで。毒ガスと科学者の話としか思えなかったのできっと毒ガスと科学者の話だろうと予想して読んでみたらホントに毒ガスと科学者の話だったのでこんなに清々しい気持ちは久しぶりだ。オットー・ハーン、フリッツ・ハーバーらドイツ人科学者を軸に、化学兵器がいかにして生まれ、研究され、使われてきたかを辿るスペクタクル。イペリットの硫黄を窒素に置き換えたら使いやすさUPしたナイトロジェンマスタードになったり、さらに酸化させたら毒性が下がってナイトロジェンマスタード-N-オキシド=抗がん剤ナイトロミンになったりで面白い。
でも化学兵器は使っちゃいかん! 戦争は通常兵器で派手にやってくれ。