そんなこんなで新婚生活に振り回されて読書なんて後回しな1年だったけどしょうがない。諦めて読んダラ日記の9年目を振り返ってみる。
・書籍:68冊
・漫画:『ベルセルク』だけ
今年も68冊中、実に67冊が貰い物≒引っ越し時の出土品。まだまだ終わらない。終わる見込みもない。憂鬱な日々。
2012年はダラリと読むことができるとも思えん。んではまた来年。
- 正高信男
- 中公新書
- 貰い物
本日から1週間の年末年始休業。ヒマだから那須にでも行ってみるかなー。
んで。日本人の特に若い世代がサル化してると決めつけたい霊長類コミュニケーション研究家の警鐘。ごく一部、頭の体操になる実験もあったけど、全体を見渡せば間違いなく大ハズレ。特殊な例だけを見て全体を語っちゃう視野の狭さが最大の特徴。社会の変化についてこれないオールドタイプは相対的にサルに近いとなら言えるかも知れんが、マジョリティじゃないことを知るところから始めてみようか。
この程度でも勤まるんだから、学者ってのは楽な商売ですなぁ。能力的に。
- 早坂隆
- 中公新書ラクレ
- 貰い物
妻の来日から今日でちょうど1年。あっという間すぎて実感が湧かないが、それなりに幸せに暮らしているのでヨシ。
んで。日本が世界からどんなイメージを持たれているかをお国柄ジョークから見た本。ジョークそのものよりも、その解説のほうがメインと言えなくもないが、大したことは書いてない。どこを読んでもこれといって不思議に感じることはなく、常々言われてる典型的な日本像だったよ。へーそうなんだ知ってたけど、くらいなもん。
それにしてもこの手のジョークはバタ臭い。外人はこんなんでHAHAHAとか笑うわけ?
- おおばともみつ
- 中公新書ラクレ
- 貰い物
震災後の輪番停電で家庭用電源の弱さを思い知った俺は、ついに自宅サーバに見切りをつけて「さくらのVPS」を契約したのだった。こりゃ楽でいいや。
んで。ビジネスジョーク集というタイトルだけどビジネス関係なさげで、実際はお国柄ジョークといった感じ。各国の政治経済とか国民性を知らないと理解できないという比較的高難易度のものが多かった。ネタの古さもあって、説明してくれなきゃさっぱり意味がわからんのだぜ。むしろジョークよりその説明のほうがためになるという本末転倒ぶり。
俺が使う機会は一生に一度もなさそう。
- 加護野忠男
- 講談社現代新書
- 貰い物
我らが偉大なる将軍様、金正日同志がお隠れになられた! ああ、お父様っ! 後継者もお父様を見習って大いに暴れるように。自衛隊が日本軍になるその日まで。
んで。企業のパラダイムを変革させる話。組織を硬直させず時代の流れを読んだり新たな需要を作り出したりしてパラダイムを転換させると企業にとっていいことがあるらしい。ほう、興味深……くない。我が社にとって参考になる点が多……くない。だいたいなんだ我が社って。そんなもんねーよ。
これは個人事業主が読んだところでどうなるもんでもないな。
- 荒井千暁
- ちくま新書
- 貰い物
そういや先週の「ラピュタ」バルス祭りで秒間ツイート数世界記録を樹立とか。日本人はどんだけTwitterに踊らされれば気が済むんだ。くだらんもっとやれ。
んで。セクハラ、パワハラ、非正規雇用などなど成果主義による職場の歪みで苦労してる人たちを見た医者が書いた本。実例が本当っぽくて面白かった。人の不幸は蜜の味っつってね。知らないところで今も他人が不幸になってるかと思うと無上の幸せを感じるぜ。
壊れるような職場がない個人事業の俺、完全に高みの見物。
- 草野厚
- ちくま新書
- 貰い物
無事に妻の在留期間が更新された。でもまた1年間だったよ。絶対必要な手続きにも関わらず入管は平日昼間しかやってないし、お前らマジで仕事しろ税金泥棒が。
んで。官僚組織の問題点を災害、事故、ODAでの実例から指摘してた。目的を考えず、マニュアル通りにしか動けない連中であることがよくわかる。教科書勉強しかしたことないんだからそうなるわな。でも、それがわかったからといって改革も無理なんじゃないの。この著者の提言だって「各自の自覚」レベルだし。そんなことみんなわかってるの。問題はどうやって自覚させるかだろうが。
ま、マニュアル通りでも仕事するんだから偉いもんだよ。臨機応変に仕事をサボり私腹を肥やすことに専念するフィリピン官僚に比べたら若干マシ。
- 飯田経夫
- PHP新書
- 貰い物
フィリピン人はクリスマスが大好き。ウチの妻も例外ではなく。そんなわけで今年はツリーを買ったんだ。なんだか豪勢に飾り付けられてる。邪魔……。
んで。なんだかよくある自虐本的タイトルだけど、中身はそうでもなかった。経済学の先生だから主にそっち方面の話なんだけど、アメリカの顔色なんて見なくていいじゃん、日本的経営いいじゃん、日本人反省しすぎー、というのがあらすじ。あまり興味はないが、なんだか読みやすかった。
日本の「豊かさ」が終わってるわけないんだよねー。フィリピンあたりに行ってみれば、物質的にも精神的にも日本人でよかったと心底感じるぜ?
- 柳田邦男
- 講談社文庫
- 貰い物
大学の同期会で妻をお披露目してきた。どこに行っても可愛がられるのは、もちろん見た目が子供だからだ。
んで。科学雑誌「Quark」と国際情報誌「Foresight」に書いたエッセイらしい。比較的身近な科学ニュースへの雑感という趣で深みはないが気楽に読めた。ネタが医療分野に偏りがちなのは柳田邦男だからしょうがないんだろうけど、個人的には医療以外の話のほうが楽しかった。
15年以上前の本だから内容が古くなっちゃってる箇所も多かったけど、柳田だけに安心感はある。可もなく不可もなく。
- 松本哉
- 集英社新書
- 貰い物
気がつけば今年ももう師走。あっという間すぎるだろ。年々、時間の経過が早まってる。誰かの陰謀に違いない。
んで。寺田寅彦って誰だよ。と思ったら大正~昭和にかけて活躍した物理学者兼科学エッセイストで「天災は忘れた頃にやって来る」を言い出した人らしい。知らないけど有名っぽい。混んでる都電を避けるために乗客数と到着時間を観測・解析したエピソードは面白かった。好奇心旺盛でいいね。知らないけど。
寺田寅彦という人がいたことはわかった。忘れたままにしても問題ないと思った。知らない人だし。