- 平岩弓枝
- 文春文庫
- 借り物
ほらな。週末になると忙しくて読書が進まない。この土日はひたすら帳簿で終了。個人の確定申告くらい通年で受け付けてよ。この時期はツラいんだよ。
んで。ローテーションの谷間を任せて安心な『かわせみ』もいつの間にか19巻目。そんなに読んだっけ。んー、あー、読んだ、かも、なぁ? 今回は丸ごと麻生家の花世タソに尽きた。幼女なのに豪快なので香具師の元締とお友達になった。舌足らなしゃべりも素敵だ。もう花世タソのために『かわせみ』読んでるようなもんだ。幼女ハァハァだ!
花世タソ以外はなんかあったかな。たしか宿にお客が泊まりに来るや否や東吾が事件を解決した感じ? ふーむ。読んでる時は面白かったんだけど記憶にないな。とりあえず幼女にハァハァしとくか。ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
- 福井晴敏
- 講談社文庫
- 新本
通販で買ったパソコンが届いた。PCヲタの俺だけあって超高級な最先端マシン。うまい棒に換算すると約3,969本分。
んで。ようやく全4巻読み終わり。戦闘状態に入ると時間の経過が異常にゆっくりになったり、20センチ砲が理論限界値超え気味の速射で飛んでるB-29を叩き落としたりと、最後までトンデモなシーンの連続でけっこう面白かった。一部の台詞回しがガンダムちっくなのも高い評価。これは近年希に見る良作だ。大東亜戦争+女の子+きれい事+妄想=ローレライ、と。
これなら『亡国のイージス』のほうが好きだな。やっぱ福井は自衛隊ネタだけにしとけ。
- 福井晴敏
- 講談社文庫
- 新本
病み上がりでやる気と体力が残っていない今週の俺。追い打ちをかけるかのように小説も中だるみに入ってぐったり。
んで。終戦への道を順調に暗中模索の伊507を取り巻く状況がようやく見えてきた。大和民族補完計画のため東京でピカドンしたい一団が登場。主要キャラにもシンパがいてアッという間に艦を乗っ取られたけどナチスSS出身フリッツくんがすぐ取り返した。みんな忙しい。この後ピカドン阻止のためにテニアンの飛行場を壊すのが最後の戦いみたい。
そうそう。高感度ソナー娘、名をパウラ・A・エブナーと申します。このミドルネームが日本名らしいので、日系ドイツ人ならアレしかないよな、ほら、2nd? と期待してたんだけど簡単に「アツコ」と名乗った。リアクションに困るな……。
- 福井晴敏
- 講談社文庫
- 新本
この週末はよく寝込んだ。消耗した。明日から仕事だってのに金曜日より疲れてるよ。耐えられるのか俺。
んで。秘密兵器少女キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!! 少年工作兵との出会いキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!! とても大東亜戦争中とは思えないラブコメに中てられっぱなしだ。やっぱり福井はこうじゃなくっちゃ。戦闘シーンが萎えなのも見事に福井だ。光学測距儀を海中で使うのは自由だけど(なにも見えないだろうが)、そのまま水の中で20サンチ砲発射というのは砲身破裂の危険な香りがプンプンする。艦首軸線上を攻撃するんなら素直に魚雷使えって。
でもシュルクーフなんていうマニアックな艦の活躍を見られるのはとてもいい。商船に沈められた駄艦とは思えないぜ。
- 福井晴敏
- 講談社文庫
- 新本
喉の痛みがあまりにひどかったので職場近くの病院へ駆け込んだら扁桃腺が化膿してるって。痛いはずだ。あと体温38度だって。寒いはずだ。でもせっかく都内に出たので定時まで働いた。大変だった。
んで。映画化キャンペーンで早くも文庫になった『ローレライ』第1巻は妙に薄くて値段も今どき490円。さらに初巻なのに巻末解説付き。売る気満々だな。中身は福井お得意のソフトコア戦争冒険物で、目新しいのは舞台が太平洋戦争だということくらい。とりあえず読んでみろ的な第1巻なので、主要キャラがバタバタと伊507に乗り組んで出発というところで以下次号。期待はできそう。
しかしこれを“まともに”映画化するには相当な金がかかるだろう。残念な結果に終わる予感。
- 筒井康隆
- 文春文庫
- 新本
喉の痛みが耐え難い。今年に入って体調の良い日がない。1日たりともない。やっぱり早寝早起き(・A・)イクナイ!
んで。旧作映画ネタの筒井エッセイは大変だった。取り上げられてた作品は全部知らない。チャップリン以外に知ってる役者が出てこない。正直なんの興味も湧かなかった。収穫はエンタツ・アチャコのアチャコが男だとわかったことくらいだ。最初から最後まで全く面白くなかったけど、それでもまぁ筒井エッセイの中では比較的ラクに読めたかも。ほとんど映画のあらすじオンリーだったから。
さーて、次回の読んダラ日記は。ようやく文庫が出揃った話題のアレが登場の予定だ。
- マーク・ボウデン/伏見威蕃(訳)
- ハヤカワ文庫
- 貰い物
3連休だったはずなのに気がついたらもう月曜日。このところ週末は読書が進まんなぁ。
んで。ますます傍点打ちまくりでバオー度バルバルの下巻を読了。米軍が一晩耐えて逃げ出して状況終了した。読んでる時は米軍弱いなぁと思ったりしたんだけど、結果を見たら100人足らずの部隊で数千人の暴徒を相手にして戦死者わずか18名。逆に500人くらい殺してた。もしかして米軍って恐ろしく強い?
でもこの手の市街地における不正規戦はイマイチ好きくない。ゴチャゴチャしてて誰がなにしてんのかわからん。文字だけだからますますわからん。これは映画のほうがいい。
- マーク・ボウデン/伏見威蕃(訳)
- ハヤカワ文庫
- 貰い物
今日は仕事に行かなくていい日。これが噂の祝日ってヤツか。ふむぅ、素晴らしい。毎週金曜日は祝日にしよう。むしろ毎日祝日にしよう。
んで。ソマリアでMH-60が墜ちたので助けに行って大変だった話。自称ノンフィクション。ヘリの乗員を救助しにモガディシュ市内を迷走する米車輌部隊がニグロに撃ちまくられて蜂の巣。かなりのKIAが出たように感じたんだけど実は8人しか死んでなかった。映画でも同じこと思ったけど、盛り上げようとして大げさに描いてない?
先日の『生存者』よりはマシなんだけど翻訳物は読みにくい。特に通信機での会話に必ず傍点がついてるのがウザい。お前はバオーかよ。バルバルバルバル。
- 竹内勇太郎
- 成美文庫
- 貰い物
今年に入って体調の良い日がない。最近は指先の震えに悩まされ中。コップとか持てないんだよね。でも酒飲むと治るの。不思議。
んで。このところ歴史企画物が多い読んダラ日記。今回のは荘八換算8冊に及ぶ政宗の壮大な生涯を思い切って1冊に凝縮しちゃった本。イベントシーンのみを贅沢に抽出した上に会話ばっかりで、おまけに字が大きいからスラスラ読めた。特徴は徹頭徹尾とにかく政宗贔屓。政宗のやったことは全部スゴい。失敗してもスゴい。負けてもスゴい。ここまで毅然と書かれるとそんな気になってくる。そうだよ政宗は正義なんだよ。でも成実のほうが好きだ。ともあれ伊達万歳。
なおロマン優先なので史実とか考えちゃ楽しめない。一切の疑いを持たずに伊達万歳と信じ続けるのが秘訣。
- 小和田哲男
- 知的生きかた文庫
- 貰い物
今月はイマイチ勢いに乗れてない。でも冊数は普通。それじゃこのメランコリック加減はなに? たまには自分の読みたい本を読めってことかなぁ。
んで。メランコリックついでにまたも弟が放置していきやがった胡散臭い歴史解説物を読んでみたら懸念した通りの駄作だった。なにせ歴史上の人物に関する著者の考えを押し付けるだけだもん。それもアカい考えを。こんなんで日本の歴史がわかるわけないじゃん。歴史をまともに認識できてない人間が書いてるんだから。
いつになったら面白い本に出会えるのかなぁ。次こそは、せめて普通に読める本であってほしい。
- P・P・リード/永井淳(訳)
- 新潮文庫
- 貰い物
可愛がってるタイワンキンギョの水槽にヒーターつけたらコケが目立ってきたので外掛式フィルター導入。ちょっと過保護か。
んで。弟が放置していった人食いウルグアイ人の話。いきなりの直訳っぷりに先が思いやられたが、途中から訳者も俺も慣れてきたのでどうにかなった。なにかというと人肉人肉って紹介されがち、とゆーかひたすら人肉オンリーな勢いを感じる作品だから、よほどショッキングなイベントなのかと思いきや案外普通にカニバってた。アッという間に主食。葛藤ナシ。
ストーリーは導入部がタルい。途中タルすぎ。後日譚もタルい。おまけに最終生存者16人のはずなんだけど呼び方が苗字だったり名前だったり変幻自在なもんだから俺の中では30人くらい生き残った。うん、面白くはないな。
- ニュートンプレス
- 月刊誌
昼に起きて読書してたらいつの間にか昼寝してて、目が覚めたら夜だった。なんとも有意義な週末だ。
んで。今月号はハズレ。「想定外の大震災」なんて言われても、そりゃビルは揺れるし石油タンクは燃えるよ。だって地震なんだから。「予想外のTSUNAMI」も旬を過ぎた話題だしなぁ。未だに終わらない竹内均の連載「GEOGRAPHIC」も非常に不愉快。俺の大好きな仙台がテーマだったから少しは読めるかと思ったんだけど、いつも通り内容散漫・文章平板で途中2回寝た。つまらなすぎてむしろ感心する。
仕事のストレスのせいか科学を純粋に楽しめない精神状態。パトラッシュ。なんだかとっても眠いんだ。寝るか。
- 加来耕三
- 講談社文庫
- 貰い物
今日は金曜日。いつもより酒を飲んでもいい日なのだ。本だって読めるのだ。
んで。究極の駄作だった。特徴としては三段論法にとどまらず四段五段と堆く積み上げた末のこじつけ。それも「新撰組の○○とは?」と問題を提起しておいて「と思えるのだが、いかがだろうか」とくる。手前で勝手に言い出したことに同意を求められても困る。途中なぜか芹沢鴨を擁護したいと言い始めたんだけど、再評価するわけじゃなく近藤土方沖田あたりの悪行を挙げ連ねて相対評価で勝負。悪いことしたのは鴨先生だけじゃない、と。バカの論理だ。
ここまでお粗末な本は珍しいよ。
- 小松左京
- 徳間文庫
- 古本
風邪が大流行。俺も乗り遅れまいと感染してみたら寒気と頭痛で読書が進まんので困った。
んで。下巻に入ってますます安っぽさ全開。東京を覆ってる謎の雲には迫らず、首都が消えた影響ばかりを追いかけるようになった。どうでもいい場面ばかり長くて話が進まない。と思っていると場面が変わった瞬間、状況がいきなり変わっててもう大変。かなりアグレッシブに行間を読んであげなきゃいけない。
シミュレーション小説の走りなんだろうけど、アイデアに知識が追いついてなかった。唐突に宇宙人のしわざとか言われてもなぁ。