読んダラ日記 俺の俺による俺様のためのダイアリー
■2003年09月09日 [書籍の類]
火の国の城 (下)
- [著] 池波正太郎
- [刊] 文春文庫
- [入手経路] 手持ち
- 俺満足度:☆☆☆☆☆
あまりにつまらない池波処分シリーズ。なんとか発狂することなく読み終わり。
んで。加藤清正が死んで終わり。以上。不自然に都合のよい展開とそれに対する池波の言い訳のみで構成されていた。最も秀逸だったのは「いい忘れていたが、小平太は細長くて軽い箱を抱えている」だろう。なにこのメタフィクション。小説のト書きで「いい忘れた」って初めて見た。こういういい加減な展開の途中にしょっちゅう「筆者」が登場して俺の気分をますます悪くする。そうでなくても面白くないんだから、変な紀行文を挟まないでよ。
話はひねりのない一本道でどの作品も同じ。登場人物の名前が違えば上出来。あなた、仕事をナメすぎだ。