読んダラ日記 俺の俺による俺様のためのダイアリー
■2003年10月03日 [書籍の類]
YS-11 (上) 国産旅客機を創った男たち
- [著] 前間孝則
- [刊] 講談社+α文庫
- [入手経路] 新本
- 俺満足度:★★★☆☆
またもや自費購入の文庫本。本は買い始めると止まらなくなる。
んで。以前から読みたいと思っていた戦後唯一の国産旅客機に関するノンフィクション。同じく講談社+α文庫で出ている『戦艦大和誕生』以来、久しぶりに読んだ前間孝則は丁寧な取材をしてた。ただしノンフィクションライターにままあることだが、文章力はちょい不満。インタビューで聞いた発言がそのまま(としか思えない文で)活字になってるので誰の発言だか非常にわかりにくい。あと国内の出来事は昭和、海外は西暦しか書いてないから時系列を把握しにくい。たまに主語が曖昧になったり指示語がわかりにくい箇所もあった。補完できないほどじゃなかったけど。
上巻は開発開始から初飛行の直前までで、戦後の航空禁止を乗り越えつつある技術陣がアツい。基礎研究を担当した戦前戦中の大御所設計者5人のうち川重の土井武夫を除く4人がほとんど活躍しなかったのは残念だった。