読んダラ日記 俺の俺による俺様のためのダイアリー
■2003年10月04日 [書籍の類]

YS-11 (下) 苦難の初飛行と名機の運命

  • [著] 前間孝則
  • [刊] 講談社+α文庫
  • [入手経路] 新本
  • 俺満足度:★★★☆☆

一気に読んじゃった。有意義な休日を過ごせた。

んで。結局YS-11は営業面での失敗が問題だったってことでいいのかな。技術陣は頑張ったようだ。戦後の航空禁止があったわりには健闘したと思うけど、YS-11の失敗で旅客機自主開発を諦める方向に進んじゃったのは残念。もう国産旅客機なんて出てこないんだろうな。せめて一度くらい国産旅客機に乗ってみたかった。空自のYSはVIPしか乗せてくれないみたいだし。

ところで、開発上の重要な点なのによくわからなかった点があった。三舵問題で出てきたスプリングタブについて、初めは鳥養氏の提案とあったはずなのに、別のところでは磯崎氏らが雑誌で見つけてきたとあり辻褄が合ってない。こういう点はしっかりしてくれなきゃ困る。あと重箱の隅を突くと文庫版あとがきでB-1を「見えない爆撃機」と書いてるけど、今の時代その謳い文句で有名なのはB-2だ。

YS-11開発のために立ち上げた日航製がC-1の設計もやったことを知って驚いた。川重は製造担当だったのか。