- 日本経済新聞運動部(編)
- 日経ビジネス人文庫
- 貰い物
平日の平均読書タイムが約5時間と判明。往復の電車で2時間、晩酌しながら2時間、寝る前に1時間。これなら趣味は読書と言ってもウソじゃない気がする。
んで。引き続き処分品。今回はスポーツの話。負けた人をいろいろな角度からイジメた研究してた。松坂に負けた明徳義塾から始まりシドニーの篠原とか青木の全米オープン2位とか全33話。全て結果論だけど、感情に走りすぎず、それでいてアツい。うんうん。負けたって命を取られるわけじゃなし、頑張った結果なんだからいいじゃないか。世の中、負けと思ったら負け、勝ちと思えば勝ちだ。
俺なんて“負けるが勝ち”という便利な言葉のおかげで連勝街道ぶっちぎり。
- 横川和夫
- 新潮OH!文庫
- 貰い物
昨日、眼科に行った。コンタクトの検診のはずが、視神経の形がおかしいという話になった。緑内障予備軍だそうだ。腕でも脚でも好きなだけ持ってっていいから目だけは勘弁してくれ! 死ぬより怖ぇ。
んで。家から出た資源ゴミ。自分の本じゃなくても捨てる前に読むのが読んダラ日記ルール。こうでもしないと分野が偏ってしまうのだ。処分1発目は息子の家庭内暴力で大変だった両親が息子を殺したら大変だった話。要するに親が息子をリコールした、と。ちゃんと裁きをうけてたから問題ない。後半は似たようなケースを修復したカウンセラーの話。成功したケースだからだろうけど、見事な誘導だった。
けっこう面白かったけど、それよりこんな本を持ってたウチの親にドキドキだ。
- 岩井保
- 岩波新書
- 借り物
もう月曜日だ。ビールを飲んだこと以外、週末の記憶がない。外に出た気配もなし。本を読んだ形跡もなし。虚無だ。
んで。また家に転がってた新書。魚の味に関する話かと思ったら全然違った。騙された。魚種や時期、環境などにより筋繊維の質や太さ、脂質や水分の割合が異なるのはわかった。しかしそれがどう味につながっているのかにはほとんど触れず。つまり旬の魚がなぜうまいか全く不明。生物学、生態学的な話や、昔の書物に出てくる魚についても触れたりしてそれなりに興味深かったんだけど、タイトルで損してるなぁ。
人名に必ず敬称“さん”がついてたけど「アリストテレスさん」「紀貫之さん」「徳川家康さん」というのは馬鹿にしてるみたいで逆効果だと思う。
- 河合雅雄(編)
- 中公新書
- 借り物
遅くまで仕事するのに慣れてきた。8時間働いても平気だ。固定給もボーナスも退職金もない浮き草稼業、単価が高いうちに稼げるだけ稼いでおくさ。
んで。家に転がってた自然科学系の新書は兵庫県立 人と自然の博物館に所属してる研究者が持ち寄ったエッセイ集。虫と植物の話が多すぎてバランスが悪かったけど、魚とか石の話はそこそこ。32本も入ってたから、それぞれアッという間に読み終わり。ちょっと印象薄い。
とにかく博物館に来てねという本だったのかもなぁ。いや、違うかもなぁ。朧気だなぁ。
- 松岡圭祐
- 小学館文庫
- 古本
午後出社だけど「ほとんど準夜勤だね」と言われるほど働きまくり。この調子だと今月は6……おっと、どこに税務署の目が光ってるかわからないぜ。
んで。自衛隊ネタっぽかったので古本で買ってみたらスゴかった。文章は下手、考証は一切ナシ。心理学、コンピュータ、自衛隊に関する知識は中学生の知ったかレベル。羽田のターミナルレーダーが欺瞞されただけなのに、なぜか自衛隊が騙されて2等空尉で幹候生の主人公(♀)が入間配備の15に乗って要撃かけた。こんな妄想、よく他人に読ます気になるよ。知らないなら書かなきゃいいのに。
やっぱり一ツ橋グループの小説に手を出すのは間違いということか。
- 宮部みゆき
- 新潮文庫
- 借り物
せっかくの週末なのに法事で田舎に来てみたが、お盆に来たばっかりだし激務続きでお疲れなので本日は鳴子温泉郷でゆったり。風呂に入ってビールを飲んでまた風呂。やはりお湯は鳴子に限る。
んで。宮部の時代物。なぜか母親が持っていた。全体に若干短くまとめすぎ。細かいところまで読みたいと思えた話があった。それとオチのない意味不明な話があるかと思えば傑作もあって良悪の差が激しい。「敵持ち」「お墓の下まで」クラスの話だけで1冊作ったらとんでもない本になると思うのだが。
とりあえず宮部は現代ミステリーよりも時代物のほうが面白いな。
- 桐野夏生
- 講談社文庫
- 古本
もう疲れた。胃が痛い。仕事のせいだ。と書こうと思ったんだけど好き勝手やってるから仕事上のストレスなど全くないことに気がついた。世界は平和だ。
んで。今日も気楽に小説。桐野のメジャーデビュー作は持ち逃げされた金を追うオバチャンとヤクザの話。ほとんど期待してなかったのが功を奏して普通に読めた。
「サラダ菜の上にたっぷりのゆでエビとタルタルソースを載せたパン」が最大の見所。それ以外はあまり記憶にない。
- 宮部みゆき
- 新潮文庫
- 古本
帰宅が2400を過ぎたり過ぎなかったり。しばらくこんな状態が続きそうだが働けば働くほど収入が増えるシステムなので高モチベーションを維持。
んで。ブコフ105円棚で発見したので買ってみた。序盤の展開は意味不明。なのに目が離せなくて期待が膨らんだけど中盤で一気にスピード感喪失。なにこのタルい話。それでも最後の最後、主人公の甦った記憶がどんでん返しを呼ぶ! と予想したんだが特にどんでん返らず流れに身を任せたまま終了した。行き場を失った俺様の期待感。
『ロートレック荘』くらい驚かせてくれよ。
- 筒井康隆
- 文春文庫
- 古本
今日は友達の結婚式の2次会に出席してみた。自由を失った幸せそうな姿を見て、俺は独りで生きていこうと思った。
んで。久々に小説。新装版を注文した途端にブコフで発見。地方の小説同人誌を巡る悲喜こもごも。意味不明な文壇ネタが多かったけど、話が進むほど滅茶苦茶になっていく展開はそれなり。つまらなくはない。面白くもない。
この同人誌がBL小説だったらもっと笑えたと思う。
- 永延幹男
- 集英社新書
- 借り物
相変わらず世界が平和なので飽きた。変化を求めてネットの大海原に漕ぎ出したけどすぐ飽きた。どこかに対岸の大火事はないものか。
んで。家に転がってた本。オキアミ資源の話だった。端的な書き方はわかりやすかったけど全体に踏み込み不足。ですます調もいただけない。基本的に面白くなかったけど、ちょっとだけ出てきた南極の魚には興味津々。コオリカマス、ウミタカスズキ、マジェランアイナメ。楽しそうな名前だなぁ。オキアミよりこういう魚の話を読みたかった。
「エクマン輸送」がわからなかったのでググったら「エクマン螺旋の流速を鉛直積分した正味の流量」と言われた。コリオリの関係者だった。忘れることにした。