書籍の類 読むの飽きてきた
■2004年05月27日 [書籍の類]
武士の紋章
  • 池波正太郎
  • 新潮文庫
  • 手持ち
俺満足度:★★☆☆☆

池波処分シリーズ、ラスト2冊!

んで。引き続き昭和30年代の短編。タイトルの「武士」は“おとこ”と読ませたいらしい。この時代はどうも本当に真面目に書いてたようで、現代物に挑戦していたりする。ただしそれ以外は真田、堀部安兵衛、永倉新八といったお決まりネタだ。このへんはなんとかの一つ覚えに近いんだが、ラスト2冊だから怒りは湧かなかった。

池波の本を楽しむ最高の調味料は“もう読まなくていい”という解放感かも知れん。次はいよいよラスト。今まで読んだどの池波よりも楽しめると確信している。

■2004年05月26日 [書籍の類]
賊将
  • 池波正太郎
  • 新潮文庫
  • 手持ち
俺満足度:☆☆☆☆

池波処分シリーズも気がつけば残り3冊。早く終わらせちゃおう。

んで。昭和30年代に書かれた中短編全6編。文章力がないのは変わらないが、後年に比べればまだ真面目に書こうとしていた気配がある。同時にコピペ作家の原点も見出せるわけだが。エロ漫画ハァハァ旗本こと徳山五兵衛の「秘図」だ。後に池波はこのネタを一切膨らませることなく『さむらい劇場』と『おとこの秘図』を書くことになる。

解説を読んでたら、直木賞を取った池波に師匠の長谷川伸が“深さはあるが広さが足りない”と注文をつけたとあった。池波の深さって……長谷川伸の目はどこまで節穴だ。

■2004年05月23日 [書籍の類]
脳ミソを哲学する
  • 筒井康隆
  • 講談社+α文庫
  • 古本
俺満足度:★★★☆☆

手持ちの筒井、ついにラスト!

んで。科学哲学、解剖学、動物行動学、数学、気象学などの専門家との対談集。中には「イカ学」なんていうのもあった。情報が古くなっちゃってる部分もあったけど、専門的になりすぎることなく上手いことまとまってて、それなりに読めた。

筒井の対談というと『トーク8』の壮絶なつまらなさが記憶にあるが、相手によってここまで違うのだな。

■2004年05月22日 [書籍の類]
筒井康隆の文芸時評
  • 筒井康隆
  • 河出文庫
  • 古本
俺満足度:★★☆☆☆

中公文庫を乗り越えた喜びを抑えきれず本日2冊目。

んで。つまらなさに定評のある筒井の書評なので覚悟を決めてたんだけど案外読めた。作品ごとにじっくり解説じゃなく、一言評のようにして次から次に。引用も効果的だった。筒井にはこういう形式の批評のほうが向いてるんじゃないか。

それにしても河出文庫、ページあたりの文字数が少ないなぁ。目に優しいからいいけど。

■2004年05月22日 [書籍の類]
悪と異端者
  • 筒井康隆
  • 中公文庫
  • 古本
俺満足度:☆☆☆☆

筒井の中公文庫、手持ちラスト。

んで。中公筒井得意の寄せ集めエッセイ集。普通のエッセイの他、書評と演劇関連が少々。書評は山下洋輔を絶賛しててウザいけど、筒井の批評にしてはマシな部類。つまんないことに変わりなかったが。結局、一番面白かったのは町田康による解説だったよ。

それにしても中公文庫はホントに疲れた。よくこんなにつまらないのばっかり集めたもんだ。

■2004年05月20日 [書籍の類]
幾たびもDIARY
  • 筒井康隆
  • 中公文庫
  • 古本
俺満足度:☆☆☆☆☆

また筒井の日記。飽きた。

んで。『腹立半分日記』『日日不穏』に続く恐怖の筒井日記第3弾だったんだけどパッとしない。怒ってない。これじゃ筒井の意味がない。毎日酒飲んで本読んで奥さんと外食して息子を溺愛して原稿書いての繰り返し。超つまらん。

こんなもんを面白いと思えるのは信者だけだろう。

■2004年05月18日 [書籍の類]
ダンヌンツィオに夢中
  • 筒井康隆
  • 中公文庫
  • 古本
俺満足度:☆☆☆☆☆

また筒井。また中公文庫。もうイヤだ。

んで。エッセイ集。普通のエッセイの他、書評と演劇について。かろうじて読めたのはエッセイ部分だけで、それ以外はかなり厳しかった。筒井の批評はつまらないと相場が決まってるので書評は当然つまらない。演劇の話はさらにつまらない。

タイトルは“三島由紀夫はダンヌンツィオに憧れていた”という考察から。ダンヌンツィオを知らんので意味がわからん。

■2004年05月14日 [書籍の類]
ベティ・ブープ伝 女優としての象徴 象徴としての女優
  • 筒井康隆
  • 中公文庫
  • 古本
俺満足度:☆☆☆☆

中公文庫の筒井はツラい。本格的に飽きてきた。

んで。1冊丸ごとベティさんの研究。映画を1本ずつ取り上げて、観たことあるとかあらすじとか見所とか。でもそもそもベティさんなんかに興味がないのでつまらなかったとしか言えない。

これに限らず筒井の書くレビューは全然面白くないなぁ。

■2004年05月11日 [書籍の類]
日日不穏
  • 筒井康隆
  • 中公文庫
  • 古本
俺満足度:★★☆☆☆

そろそろ筒井を読むのがストレスになってきた。

んで。『腹立半分日記』の続編っぽい日記。好き勝手に書いてて、たまに笑えた。他人からの手紙を公開してるとこは盛り上がる。

でも所詮は日記なので、つまらんエッセイを読まされるよりマシな程度。面白いわけではない。

■2004年05月09日 [書籍の類]
虚航船団の逆襲
  • 筒井康隆
  • 中公文庫
  • 貰い物
俺満足度:☆☆☆☆

ボチボチの読書ペースをキープ。今月中に手持ちの筒井を終わらせたい。

んで。ただの寄せ集めエッセイ集。他人の文庫に寄せた解説とか単発エッセイがとりとめもなく並んでて、肝心の逆襲部分は全体の1/5くらい。テーマがバラバラでつまんねぇ。

他に持って行きようのない原稿を目立つタイトルに抱き合わせたってとこかな。