- 平岩弓枝
- 文春文庫
- 借り物
浅田に耐えられなくなってきたからちょっと息抜き。
んで。萌えた。萌え尽きるほど萌えた。「岸和田の姫」の姫様超萌え! 元気で健気な姫様なんて完全無欠にも程がある。これはもうシリーズ最高傑作どころか今まで読んだ時代物の中で最高だ。泣きながら勃った。
時代物で萌えとは、『かわせみ』スゴいなぁ。
- 浅田次郎
- 講談社文庫
- 借り物
ここまで3冊連続ハズレだったから、流れを変えようと吉川英治文学新人賞受賞作品を読んでみた。
んで。タイムスリップ地下鉄で現在と過去を行ったり来たりしてるうちに全体像が見えてくるという浅田お得意の展開。リズムは良かったんだけど、ラストに近づくほど安っぽくなって、オチなんか失笑。
浅田はなんでこんなにありがちな話ばっかりなんだろうか。
- 浅田次郎
- 集英社文庫
- 借り物
今日も浅田。頭を使わなくていいからラクだ。
んで。映画好きの大学生「僕」の友達が元映画女優の幽霊と恋に落ちたという話。ありきたりで面白くもなんともない。浅田はとにかく読者誘導が強引だ。主人公たちが幽霊を怖がらないと話が成立しないなんて無理矢理すぎる。大学生にもなって幽霊なんて怖がるか? 半分くらいのところでオチが予想できちゃったし、なんとも安っぽい話だ。
そういや俺が大学生の頃、バイト先に走ったり悪戯したりする幽霊が住んでた。誰も怖がったりせず、共存に成功していたよ。
- 浅田次郎
- 講談社文庫
- 借り物
連日の浅田。内容がないから頭を使わずにスラスラ読める。
んで。浅田自身の青春時代を元にした自伝的青春グラフィティっぽい連作短編。いやぁ、つまんなかった。高校生の「僕」が恋に遊びに精一杯生きた甘く切なくほろ苦い生活ということだったんだけど、中身空っぽ。進学校(自称)で適当に勉強して、親に買ってもらった車を乗り回して、毎晩酒飲んでタバコ吸って、女とみればセックスしてたというだけ。とにかくつまらなかった。
これはバカ自慢? “俺も昔は悪だった”ってやつ? 悪いのは頭だろ。
- 浅田次郎
- 光文社文庫
- 借り物
浅田の本はすぐ読み終わる。この調子で読んでたら年末までかからないなぁ。
んで。初めて浅田の短編を読んだわけが、下手だなぁ。ほとんど面白くない。読みやすいけど何も残らない。登場人物が自らの置かれた状況をわざわざ深刻に受け止めてるところが無理矢理すぎ。感動もなにもない。
一部で“平成の泣かせ屋”などと呼ばれてるらしいが、こんな下手な話で泣けるヤツがいるとは思えない。『鉄道員』とかは泣けるのかなぁ。
- 浅田次郎
- 講談社文庫
- 借り物
下巻を読み終わり。
んで。詰めが甘い。展開に必然性がない。誘導が強引すぎる。伏線を消化しきれてない。ラストも中途半端で感動にはほど遠い。途中で消えたままのキャラがずいぶんいたよ。現在と過去を行ったり来たりというパターンは最後まで『壬生義士伝』と同じ。二度は通用しない。
つまらなくはなかったけど、浅田次郎の名前の通り浅い話だったよ。
- 浅田次郎
- 講談社文庫
- 借り物
今年中に終わらせねばならない新ミッション。年末に家を出る弟が持っていっちゃう本を読み尽くさねばならん。というわけで浅田からスタート。
んで。どれから読むか迷ったが「昭和二十年、嵐の台湾沖」とあったのでこれにした。終戦間際に沈んだ豪華客船 弥勒丸を巡る物語。阿波丸事件がモチーフか。現在と過去を行ったり来たりしながら徐々に全貌が見えてくるという『壬生義士伝』と同じ手法。これが得意パターンなのか。
浅田の本はそれほど読んでないからポテンシャルがよくわからんけど、とりあえず冒頭から引き込まれている。下巻にも期待。
- 平岩弓枝
- 文春文庫
- 借り物
約10ヶ月ぶりに『かわせみ』を読んでみた。
んで。このところ時代物というと池波の駄作ばっかりだったので心から楽しめた。『かわせみ』は俗っぽくていいなぁ。これぞ江戸エンタメ。池波のは不自然にカッコつけてて無理だらけだもんなぁ。
ワンパターンな人情捕物帖だからいつ読んでもそれほど違いはない=特に書くことないけど、今回は畝源三郎の奥方がおめでた。先が楽しみな展開だ。
- 石山順也
- 講談社+α文庫
- 古本
待望のビールシーズン到来なのでビールの文庫を読み終わり。
んで。スーパードライ好きなので読んでみたアサヒビール躍進の顛末。社内の意識を改革したら売れた。ふむ、全くドラマがない。だいたい飲料メーカーなのに肝心の商品に関する話がないというのはどういうことだ。意識改革こそが『アサヒビールの奇跡』と言われても。
精神論だけで物が売れるとは思えないんだがなぁ。
- 池波正太郎
- 集英社文庫
- 新本
池波処分シリーズ、遂にラスト!
んで。2年くらい前、Mr.七難八苦こと山中鹿之助が月に向かって吠えた以外に何をしたのか気になって買ったけど放置してた。だから読んだのは今回が初めてなのに、なぜか読んだことのある場面がそこかしこ。つまり池波得意の使い回しネタのオンパレードだ。そして池波の鹿之介はなにもしない。月にも向かわない。ギブミー七難八苦もしない。超つまんない。こんなもん読む価値ない。
でも1年余にわたった池波処分シリーズが終わったので嬉しい。とにかく嬉しい。あの苦労も怒りも殺意も、今となっては美しい想い出だ。二度と思い出したくないが。