- はにわきみこ
- 情報センター出版局
- 新本
完全フリーランスになってしまった。給与所得がなくなったので、ちょっと青色申告でもやってみるかとこんな本を読んでみた。
んで。複式帳簿とか勘定科目とかの意味がわかってなくても出来そうな気がしてきた。要するに会計ソフトさえあれば理解してなくてもいいんだ。試しに某ソフトの体験版を使ってみたら確かにイケそうな感じ。わからない時はこの本をチラ見すると解決した気になれたりする。なんとなく自信がついたので会計ソフトを購入してみた。これは消耗品、と。
なんか帳簿つけ超楽しい。
- 上野正彦
- 角川文庫
- 古本
普段あまり行かないほうのブックオフの105円棚で発見したので読んでみた。
んで。死因が薬物系限定だったので焦点がハッキリしてたのは評価できる。しかしコピペに近い監察医制度の説明が毎回のように出てくるのは明らかに手抜きだ。角川文庫からの通算5冊目になるんだけど、いつも変わり映えしないなぁ。
文章が下手なのも問題だけど、これはかろうじて許容範囲内としておく。ギリギリ105円の元は取れたかな。
- 筒井康隆
- 集英社文庫
- 古本
集英社文庫はたいがいハズレだからイヤだ。
んで。新日本探偵社という小さな興信所の調査報告書という体裁。ストーリー抜きでいきなり報告書を読ませられても困る。それも漢字とカタカナのみだから想像を絶する読みにくさ。あまりにつまらないから、著者がホントに筒井なのか何度も確認しちゃったよ。正直言って今まで読んだあらゆる本の中で一番つまらなかった。
たぶん実験作だと思うんだけど、何を実験したかったのかすら不明だ。
- 池波正太郎
- 新潮文庫
- 手持ち
また池波のシーズン到来。毎度のことながら憂鬱だ。
んで。戦国メインの歴史短編オンリー。史実の面白さを台無しにする池波得意のトンデモ創作超人キャラが出てこなかったので、大した話じゃなかったがそこそこ読めた。池波の本をこんなに楽しめたのはいつ以来だろか。
池波は忍者と盗賊と創作キャラと「筆者」と江戸時代を外したほうがいいと思う。
- 筒井康隆
- 文春文庫
- 新本
まだ筒井。一気に読むのがコツなのだ。なんのコツだか知らないけど。
んで。ジャズなんて大嫌いなのでしばらく逃げてた短編集。でも恐れていたほどジャズは関係なくて普通に読めた。短編12本が全部終わったのになぜかまだ半分残ってて、なにが始まるのかと思ったら壮絶なページ稼ぎだった。「付録・ディスク解説」と題して各作品に関連するレコードを鈴木琢二とかいう人が紹介するというもの。普通に読めたけど筒井じゃないので困った。さらに余ったページは山下洋輔による解説だよ。46ページにわたる大長編。これが驚愕のつまらなさだったのでサクッと飛ばした。だからジャズはダメなんだ。
山下洋輔の名前を見るたびベイの大ちゃんAAが浮かぶぞ。キュムキュム。
- 筒井康隆
- 文春文庫
- 新本
まだ続く筒井。今回のは筒井の周囲を恐怖のズンドコに突き落としたという噂の日記。
んで。サラリーマン時代から始まり駆け出し作家時代、売れ始め時代を経て現在に至る感じ。思ったほど波乱な生活じゃなくて意外。小説書いて酒飲んで子供と遊んでの繰り返し。親バカすぎなのが若干ウザい。一部、公開を前提とせずに書かれた日記があってツラかった。筒井も書いてる通り読者を楽しませるための日記じゃないからなぁ。
よく登場してた息子の筒井伸輔って画家なのね。どんな絵を描くのかググったら……全く理解できない。
- 筒井康隆
- 文春文庫
- 古本
予告通りまた筒井。これも古本。ピンと来なかったから寝かせてた。
んで。「美藝公」は世襲制のトップスターのようで、想像を絶する完璧超人。舞台は映画大国として戦後復興を果たした架空の日本。全てが映画中心の牧歌的な平行世界だった。現実の日本を皮肉っていたところは筒井的だったけど、全体に毒が薄かった。
俺は今の日本も好きだけどなぁ。御国のために死ねますか? 俺は死ねそう。
- 筒井康隆
- 新潮文庫
- 古本
ずっと探してた筒井の文庫をブックオフで発見、新潮文庫を比較的削らない東村山店は偉いと思う。
んで。高校時代に読んだことある。当時は面白さがわからなかったけど改めて読んでみたら面白かった。少しずつ大人の階段を上ってる俺。中編「筒井順慶」は順慶の子孫という設定の筒井康隆が順慶を書く話。多重虚構でメタメタした歴史物だった。「筒井順慶」の他に短編が3本。ノッてた頃の作品のようで粒揃いだった。
ここからも筒井が続くよ。
- 筒井康隆
- 新潮文庫
- 古本
入手できてない筒井康隆の文庫は20冊弱。全て絶版。ここまでくるとなかなか出会えない。そんな中ブコフ105円棚で状態良いのを発見。
んで。新潮から出た全集用の月報として書かれたエッセイ集。毎回なぜか唐突に接続詞から始まる。改行がない。脈絡がない。という奇妙な全24回。毒々しくてけっこう笑えた。山藤章二のイラストに生気が感じられなかったのはなぜだろう。
あ、ブックオフに言いたいことがある。新潮文庫は削らないでください。紐しおりが切れてると買う気になりません。
- 上野正彦
- 角川文庫
- 古本
同じ作家を続けて撃墜するのが読んダラ流。今日も検死で手持ちの上野終了。
んで。ベーシックなショートエッセイ集だった。唐突に小説が始まったり似たような対談が続くようなこともなかったから比較的落ち着いて読めた気がした。角川文庫の上野では4冊目にして初めてまとも。中身は既出ネタばっかりだったけど。
これ以降にも何冊か出てるみたいだけど、少しは新ネタあるんだろうか。