- 上野正彦
- 角川文庫
- 古本
ブックオフに行ったら105円棚にあったから買ってみた。
んで。史上希に見る大失敗の対談集。対談相手は検死に関係のない人ばかり。おかげで毎回“ゲストがホストに”同じような質問を繰り返して同じような答えが返される。ホストが専門家でゲストが素人、話題はホストの専門分野っていう段階でおかしいことに気づいてほしい。
この本を企画した人間がなにを考えていたのか小一時間と言わず問いつめたい。
- 池波正太郎
- 新潮文庫
- 手持ち
引き続き池波処分シリーズ。処分が進んで気分がいいから多少のことは許せそう。
んで。唐突に秘伝書を持って逃げた岩蔵が主役になった。最終的には岩丸が殺されて雪丸が敵討って終わり。流用ネタの嵐だから面白いわけはない。池波の小説は基本的にキャラとストーリーと小ネタの組み合わせを変えてるだけだからコンピュータでも書けそう。
あ、秘伝書は予想通り白紙だった。俺の勝ち。
- 池波正太郎
- 新潮文庫
- 手持ち
順調に消化中の池波処分シリーズ。心理的に余裕が出てきたから評価も優しくなってるぞ。たぶん。
んで。雪丸というのが剣道場に入り師匠が死んで先輩の岩蔵が秘伝書を盗んだ。前に短編で読んだことある。コピペ+無駄文字追加ででっち上げた長編みたい。出だしは壮絶につまらなかったが、その後は読めないこともない感じ。得点も減点もない。
岩蔵が盗んだ秘伝書の中身が白紙じゃなかったら、目でピーナッツ噛みながら逆立ちで町内一周する。
- 宮部みゆき
- 集英社文庫
- 借り物
まだまだ宮部。
んで。宮部初の書き下ろし文庫。ネット上で仮想家族を演じてた父親が殺されてた。面白い作品なら冒頭から引き込まれる感覚があるんだけど、今回は一切なかった。犯人が最初からあからさまで、展開に動きが感じられない。
驚くほど空虚だった。さすが集英社文庫。
- 宮部みゆき
- 光文社文庫
- 借り物
本日2冊目。中身がない読みやすいので何冊も読める。
んで。擬人化された財布の一人称視点で進むちょっと変わった推理物。いろんな財布のモノローグだけで終わった。財布に語らせるというのは面白いアイデアかも知れないけど、肝心の事件がお留守だったから全然ダメ。伏線が全然ないし、犯人の登場もいきなりすぎ。
読者に推理を許さない推理小説。
- 宮部みゆき
- 中公文庫
- 借り物
最近お仕事変わって土日が休みになった。平日の読書時間が減ってるので読むよ。
んで。なぜか5億円ゲットしちゃった家族が家庭内不和を引き起こしたりする程度の些細な事件を描いたジュブナイル。誰も死なない。些細すぎてなんにも面白くない。残虐シーンを完全排除したのでお子様にも安心してお読みいただけます、といった感じか。
宮部、思ったよりハズレ多いな。
- 宮部みゆき
- 文春文庫
- 借り物
まだ宮部。今回は短編集。
んで。不思議イッパイって感じ。夢と現実がゴッチャになったりするSF系の話で、不思議だねと思いながら読み進めて不思議だったねで終わる。全体的にありがちでヌルい。唯一オチがしっかりしてたブラックジョークの「囁く」、微笑ましい幽霊不思議系の「いつも二人で」が読めた。それしか読めなかった。
オチのない短編小説なんて読めたもんじゃないぞ。
- 宮部みゆき
- 新潮文庫
- 借り物
また宮部。手元にある6冊一気に行くつもり。
んで。日本推理作家協会賞受賞作は、超能力少年の悩みとか悲哀を軸に事件が起こったり起こらなかったりのトンデモ話。超能力ってことで駄作『クロスファイア』のイヤな記憶が甦ったけど杞憂だった。そこそこ面白かったよ。協会賞なんて取ってるくせに推理物じゃないじゃん。まぁ推理嫌いだからいいけどさ。
「まるで~のような」という比喩は宮部の得意技みたいだが、あまりに多用されすぎで正直ウザかった。
- 宮部みゆき
- 光文社文庫
- 借り物
職場に入荷された商品の中に宮部を6冊発見したので強奪してきた。
んで。少年探偵 with 老家政婦。キャラ作りは上手いと思ったが、それだけ。元がノベルスだけにとにかく軽い。読み応えもなんもない。読み終わったばかりなのに内容なんてほとんど憶えてない。ふーんって感じ。
これに限らず推理小説はどこが面白いのか全然わからない。くだらねぇ。
- 筒井康隆
- 中公文庫
- 古本
引き続き唯野教授の番外編。どんどん片付ける。
んで。唯野教授が読者から寄せられた質問に答えるというメタな企画で、『サブ・テキスト』に入ってた「100の質問」に近しいもの。くだらない質問や愚痴めいた質問に対する辛辣な解答が見せ場かな。唯野教授っていうか筒井の好き勝手で、歯切れはよかった。でも残念ながらそんなに面白くかなったんだよな。同じようなノリが続くから途中で飽きた。
字が大きくてページが少ないから読むのはラクだったが。せめてもう少し面白くあってほしかった。