- 大町陽一郎
- 新潮文庫
- 借り物
雑誌に続けてエッセイ1冊撃墜。
んで。著者は指揮者の人。たぶんもう死んでる。指揮だけに限らず音楽に関わるいろんな話題がタップリで、さらに文章も意外に上手かったので楽しく読めた。この人はカール・ベームの弟子らしい。あとカラヤンは派手に振る印象が強いね。軽く知ったかぶってみた。
惜しむらくは俺が音楽になんの興味もないってことかな。出てくる音楽家は有名どころばかりらしいけど、ほぼ知らん。そんなんでよく読む気になったな。でも音楽を知らなくても楽しく読めたよ。知ってればもっと楽しかったと思うけど。
- 池波正太郎
- 講談社文庫
- 手持ち
終わりの見えない池波処分シリーズ遥かなる旅。
んで。また初期短編集。小説だかエッセイだか判然としない池波得意の“こうなった、そしてそうなった”という流れだけを書き連ねた本だった。題材は葛飾北斎がちょっと珍しかったくらいで他はいつも通りの忠臣蔵と幕末シリーズ。
説明文と主観的な感想だけで構成されてて会話のシーンがほとんどないから普段よりは文字数多めだった。句点のあとは必ず改行が入るのはデフォルトだけど。読むのはラクだったが、なんにせよ面白いものではない。
- 池波正太郎
- 講談社文庫
- 手持ち
司馬遼をやっつけたので久しぶりに池波文庫の処分を再開。
んで。初期傑作短編集。池波にしては珍しいことに全7本のうち3本が現代物だった。これがけっこういい出来で他の時代物の短編より読めたので驚いた。面白いというほどではなかったけど。
そういえば「闇討ち十五郎」という短編は、そっくりな話を別のところで読んだ気がする。池波得意の焼き直しネタかなぁ。
- 司馬遼太郎
- 文春文庫
- 借り物
やっと終わった全8巻。長く苦しい戦いだった。
んで。日露戦争終結。最終的にバルチック艦隊に余裕で勝って終了したんだけど、ぶっちゃけ日露戦争の勝ち負けなんて今の俺にはどうでもいい。司馬遼から解放された嬉しさに勝るものはない。ひらがなだらけの文章、貧困な語彙、ちょっとしたことでも史上唯一になっちゃう大ウソだらけの誇大妄想、そして頻出する無意味な繰り返し……とても読むに耐えない。
司馬遼のどこが人気なのか俺には全くわからないよ。もう読みたくない。
- 司馬遼太郎
- 文春文庫
- 借り物
やっとここまでたどり着いた。もう早くクリアしたい。
んで。この巻もほとんど動きがなかった。陸軍は満州で膠着状態。海軍はバルチック艦隊が来ないからすることなし。この第7巻にどんな意味があったのか司馬遼に訊いてみたい。そこそこ有名な作家だと思うんだけど、正直かなり下手だ。話が面白くないし、なにより文章力がない。文字数稼ぎのためなのか、なにかと同じことを繰り返したがるので読むのがツラい。
誰かどうにかして。
- 司馬遼太郎
- 文春文庫
- 借り物
なんだか全く進まない司馬遼にイライラしながら第6巻を読み終わり。
んで。話が全然進まない。満州に展開中の陸軍はなにしてるわけでもないし、バルチック艦隊は相変わらず来ないし。スゴい中だるみ。司馬遼って下手だなぁ。ここまでの戦闘で、ロシアが勝手に自滅してることはわかった。日本の上層部も全員が切れ者というわけじゃなく、それどころかむしろバカが多いんだけど優秀な人材が要所をおさえてるからどうにかなってることもわかった。
わかったから早く話を進めてくれ。
- 司馬遼太郎
- 文春文庫
- 借り物
やっとの思いで旅順艦隊を無力化した第5巻を読み終わり。
んで。乃木司令部の無能っぷりに業を煮やした満州軍総参謀長 児玉源太郎が命令系統無視で自ら旅順攻略を指揮したらあっという間に攻略完了。最初からそうすればよかったのに。バルチック艦隊はまだしばらく到着しそうにないから日本艦隊はメンテナンスでしばしお休み。その間に陸軍は戦場を満州に移して決戦を挑む予定。
1冊でこれくらい話が進んでくれると読む気になる。
- 司馬遼太郎
- 文春文庫
- 借り物
乃木軍が旅順攻略中の第4巻を読み終わり。
んで。乃木将軍と参謀長の伊地知があまりに無能で日本兵が死にまくり。最終的な目的は港の中に隠れている旅順艦隊の船を無力化することだというのに、なぜか伊地知は旅順要塞の真っ正面から突撃。突撃。また突撃。全員死亡。その繰り返しだから話は進まないし盛り上がらないし、読むの大変。
司馬遼って、実はかなりのダメ作家だ。
- 司馬遼太郎
- 文春文庫
- 借り物
この巻は比較的スラスラ読めた。
んで。日露戦争開戦。マカロフは殺したけど旅順艦隊は依然として港内に健在。バルチック艦隊が来る前に旅順港を抑えないマズい、という状況。戦争大好きだから楽しめるような気がしたんだけど戦闘シーンが全然出てこないのでかなり残念な仕上がり。
そんな中、気がついたらノボさんこと正岡子規こと昇さんこと誰だかが死んでいた。あと文春文庫のしおりのイラストで楽器演奏中の2人の目つきが素敵。でもどっちも話の筋と関係ないからどうでもいい。
- 司馬遼太郎
- 文春文庫
- 借り物
やっと読み終わった……。盛り上がらなくて時間かかったなぁ。前半は秋山兄弟出てこないし。
んで。支那人がやる気なさすぎだったおかげか、とりあえず日清戦争に軽く勝利。ようやく列強の一角を占めることに成功した大日本帝国だが、ここでついに露西亜の南下政策が発動。満州を占領し朝鮮半島にもなだれ込みそうな勢い。いよいよ次巻は日露戦争突入?
そんな中、正岡子規が死にそうになってた。